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福岡空港の2023年度旅客数は過去最高の2,494万人、全国97空港で第4位

第2滑走路の増設工事や国内線・国際線エリアでの新たな空港施設の整備が相次ぐ福岡空港は、2023年度の旅客数で過去最高の2,494万人を記録しました。福岡空港は、2048年度における旅客数3,500万人の実現に向けて、羽ばたこうとしています。

福岡空港は2023年度の国内線・国際線旅客数で過去最高を記録

WHOが20203月、パンデミック(世界的流行)と認識した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、感染者6億人以上、死者640万人超といわれており、世界の航空業界においても大きな傷跡を残している。
国土交通省『航空輸送統計年報』によると、2020年度の国内定期航空輸送実績は、国内定期航空輸送の旅客数で対前年度比66.9%減の3,377万人だった。
一方、日本国内の航空運送事業者による国際航空輸送実績は、同96.2%減 の81万人まで落ち込んでいた。
その後、コロナ禍の減少と共に国内線・国際線における航空旅客需要は、コロナ禍前の水準までほぼ回復している。

 

 

Webサイト『未来へ羽ばたく神戸空港』は202458日、東京航空局・大阪航空局『管内空港の利用概況集計表』に基づいての『【最新】2023年度・令和5年度 日本の空港旅客数ランキング』を発表した。
同ランキングによると、国内線と国際線を合算した2023年度の旅客数での第1位は、8,086万人の東京国際(羽田)空港だった。
続く第2位は3,381万人の成田国際空港、第3位は2,580万人の関西国際空港であり、第4位は2,494万人の福岡空港だった。
今回、第4位にランクインした福岡空港は、昨年から一つ順位を下げたものの、2023年度の国内線・国際線旅客数2,494万人は、コロナ禍前の2018年度の2,485万人を上回り、過去最高値を記録している。

 

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出所:未来へ羽ばたく神戸空港『【最新】2023年度・令和5年度 日本の空港旅客数ランキング!』

 

 

福岡空港は国内線旅客数ランキングで前年度から1つ順位を上げて第3位

2023年度の国内線旅客数について、日本のほとんどの空港で前年度・2022年度を上回る実績を挙げており、順調な回復傾向をみせている。
定期便が就航している空港のうち、前年度の実績を下回った空港は南紀白浜空港だけであり、その要因も前年度の期間増便からの反動によるものだったという。

 

 

2023年度の国内線旅客数ランキングにおける第1位は、対前年度比17%増の6,176万人の東京国際(羽田)空港だった。
2位は同18%増の2,003万人だった新千歳空港であり、第3位は前年度から1つ順位を上げた同14%増の1,787万人の福岡空港が続いた。

 

 

Webサイト『未来へ羽ばたく神戸空港』では、福岡空港について次のように記す。
福岡空港は前年度から順位を上げ、那覇空港を抜いて第3位にランクインした。同空港では、2025年から第2滑走路の運用を控えており、今後国内線旅客数では羽田に次ぐ国内第2位の座が射程に入ってくると言えるだろう」

 

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出所:未来へ羽ばたく神戸空港『【最新】2023年度・令和5年度 日本の空港旅客数ランキング!』

 

 

国際線旅客数ランキングで第4位の福岡空港は過去最高を記録

2023年度の国際線旅客数ランキングでの第1位は、対前年度比122%増の2,600万人の成田国際空港だった。
そして、第2:180%増の1,910万人の東京国際(羽田)空港、第3:273%増の1,898万人の関西国際空港が続き、同213%増の707万人の福岡空港は第4位にランクインしている。
2023年度ランキングの第1位~第4位は、前年・2022年度と同様の顔ぶれだったものの、福岡空港は国際線旅客で707万人という過去最高値を記録している。

 

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出所:未来へ羽ばたく神戸空港『【最新】2023年度・令和5年度 日本の空港旅客数ランキング!』

 

 

 

福岡空港は2048年、旅客総数3,500万人を目標に掲げる

福岡空港の国内線・国際線における旅客総数の推移をみていくと、2003年度~2011年度に掛けては、横ばいないし減少傾向がみられた。
その後、アベノミクスを掲げた第2次安倍政権が発足した2012年度以降、右肩上りの伸びをみせている。

 

 

そして、2018年度には、国内線1,793万人・国際線692万人の計2,485万人を記録した。
日韓関係の悪化で韓国からの訪日客が大幅に減った2019年度に減少をした。その後、新型コロナウイルス感染症の世界的流行で旅客数は大幅に減少した。
コロナ禍が明けた2023年度、福岡空港では国際線の旅客数が過去最多になり、国内線・国際線の旅客総数も過去最多となる2,494万人を記録した。

 

 

福岡空港における民間委託として、201941日から福岡国際空港株式会社による空港運営事業が始まっている。
福岡国際空港株式会社が2024328日に発表した『中期事業計画(2024年度~2028年度)』によると、2024年度の国内線旅客数1,720万人、国際線旅客数740万人の計2,460万人を見込んでいる

 

 

同社のマスタープランでは、2048年における福岡空港の将来イメージとして、「比類なき東・東南アジアの航空ネットワークを有する、東アジアのトップクラスの国際空港」を掲げている。
そして、東・東南アジアの就航国数は日本一となる14カ国・地域への51路線に就航を打ち出し、旅客総数3,500万人(うち国内線1,900万人・国際線1,600万人)の実現に向けて取り組んでいる。

 

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参照サイト

未来へ羽ばたく神戸空港『【最新】2023年度・令和5年度 日本の空港旅客数ランキング!』
 https://www.kobeairport.jp/statistics/11451/

 

国土交通省『航空輸送統計調査』
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00600360&tstat=000001018894&cycle=7&tclass1val=0

 

福岡市港湾空港局『都市問題等調査特別委員会資料「福岡空港の機能強化等について」』(2024年1月17日)
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/115335/1/20240117-toshimondai-siryo.pdf?20240116135734

 

 

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編集者兼ライター
近藤 益弘
1966年、八女市生まれ。福大卒。地域経済誌『ふくおか経済』を経て、ビジネス情報誌『フォー・ネット』編集・発行のフォーネット社設立に参画。その後、ビジネス誌『東経ビジネス』、パブリック・アクセス誌『フォーラム福岡』の編集・制作に携わる。現在、『ふくおか人物図鑑』サイトを開設・運営する。

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