喫茶楽峰

2026年5月オープン!築100年の古民家を活かした自家焙煎カフェ「喫茶楽峰」【福岡県糸島市】

いつの時代でも「カフェ」という存在は人々を魅了します。近年のSNS人気も相まって、おしゃれなカフェ巡りを楽しむ女性も多い中、脚光を浴びているのが「昭和レトロな喫茶店」や「ネオ喫茶」と呼ばれるお店。ミドル層以上の方はノスタルジーを感じ、若者にとってはおしゃれなカフェにないレトロ感が斬新だと感じるんだそうです。この記事では福岡や福岡近郊にある「レトロを感じられる喫茶店」や個性的な喫茶店・カフェをご紹介しています。

「喫茶楽峰(がくほう)」は田園に囲まれた住宅地の一角に佇んでいる

喫茶楽峰へのアクセス

 

今回ご紹介する「喫茶楽峰(がくほう)」があるのは、福岡県糸島市泊。

まずはアクセス方法からご紹介。スタート地点となるJR筑前前原駅より県道507号線を車で北上し、「油比・新田交差点」を右折します。

 

喫茶楽峰へのアクセス

 

そのまましばらく直進すると、左手に道があるので入りましょう。

 

喫茶楽峰へのアクセス

 

風光明媚な田園地帯の道をそのまま直進していくと・・・

 

喫茶楽峰へのアクセス

 

やがて右手に駐車場の看板が出現します。こちらに車を停めて、路地をしばらく歩きます。

 

喫茶楽峰へのアクセス

 

すると、左手奥に古民家が姿を現します。

 

喫茶楽峰 外観

 

こちらが「喫茶楽峰」の全貌。一見すると伝統的な趣と現代的なデザインが調和した佇まいです。

さあ、ドアを開けて店内へと入ってみましょう。

 

九大生とともに造り上げた、古民家の風合いが色濃く残る空間

喫茶楽峰 内装

 

入店後、一番奥まで進むとカウンターがあるので先にメニューをオーダーしましょう。

ちなみにこちらのカウンター側面の波型の模様は、モルタルに木を直接押し付けてつけたもの。所々に木のチップが残り、独特の風合いを醸し出しています。

 

喫茶楽峰 内装

 

実はこの建物、店主の母校でもある九州大学の建築学科の学生による「空き家プロジェクト」の力を借りて作られているんだそう。

先ほどの波型のカウンターをはじめ、建物本来の風合いを活かしながらリノベーションされているのです。

 

喫茶楽峰 内装

 

奥のテーブル席。天井からは丸くて大きな和風のライトが垂れ下がり、四角い窓からはやわらかな自然光が差し込みます。

 

喫茶楽峰 内装

 

見上げると、昔ながらの古い梁や土壁がそのまま残されており、100年という長い歴史の息吹を感じさせてくれます。

 

 

居心地度抜群の広々とした和室スペース

喫茶楽峰 内装

 

さらに、入り口横の障子戸の先は和室スペースになっており、カフェスペースとして利用できるんです。靴を脱いでゆっくり寛ぎたい方にはこの和室がおすすめです。

 

喫茶楽峰 内装

 

奥行きのある広々とした畳敷きの和室。なお、この建物の2階部分は「泊の母屋」という民泊施設として近々オープンするそうで、この和室は民泊施設との共有スペースという扱いになっています。

 

喫茶楽峰 内装

 

かつての日本家屋でよく見かけられた欄間。美しい装飾は今なお健在です。

 

喫茶楽峰 内装

 

建物を補強する木材は廃材が採用されており、古民家の雰囲気を壊さないよう配慮されています。ここにも九大生たちのアイディアが活きています。

 

喫茶楽峰 内装

 

日本家屋の代名詞とも言える縁側もあり、ガラス越しに外の庭を眺めることができます。

 

喫茶楽峰 庭

 

かつて水を湛えていた池に砂利を敷き詰めた枯山水風の庭。

縁にあるブロックはベンチとして使うこともできるので、糸島の風を感じながらコーヒーを楽しむこともできます。

 

 

「喫茶楽峰」が誕生するまで

店主兼焙煎士の南 裕喜さん

コーヒーを抽出する店主兼焙煎士の南 裕喜さん

 

喫茶楽峰の店主を務めるのは福岡市出身の南 裕喜さん。

南さんがコーヒーの魅力に目覚めたのは大学生の頃。当時たまたま手に入れたスペシャルティコーヒーの豆をフレンチプレスで淹れてみた南さん。一般的なドリップコーヒーとは異なる、フレンチプレス特有の「茶色く濁り、オイルが浮かんだ液体」に最初は驚いたものの、一口飲むとその美味しさに大きな衝撃を受けたといいます。これが、南さんとスペシャルティコーヒーとの運命の出会いでした。

それ以来コーヒーに魅了され、様々なお店を巡っては豆を購入し、自宅で抽出して楽しむ日々が始まります。

 

大学卒業後は地元の企業に就職し、10年ほど九州内で勤務したのち、2022年に東京へ転勤。環境が変わってもコーヒー愛は変わらず、東京でも最先端のサードウェーブコーヒー店を巡り歩いていました。

 

そんなある日、行きつけの自家焙煎店で、お店の焙煎機を時間貸ししてくれる「シェアロースターサービス」の存在を知ります。

興味本位で自ら焙煎にチャレンジしてみたところ、その奥深さにすっかり大はまり。それから3年半もの間、焙煎機と真剣に向き合い、独学で技術を習得。会社員として働く傍ら、焙煎士としての歩みをスタートさせたのです。

 

やがて、地元・福岡での開業を決意。物件を探す中で、知人を介して現在の物件オーナーと出会います。「ここを様々な人が集える場所にしたい」というオーナーの理念に深く共感した南さんは、2026年5月、ついに「喫茶楽峰」をオープンしました。

 

なお、店名には「楽しみながら、共に頂(いただき)を目指す」という、熱い思いが込められています。

 

 

豊富なラインナップの自家焙煎コーヒーとデザート

喫茶楽峰 メニュー

 

それではメニューを見てみましょう。

コーヒー豆は全てスペシャルティを採用。フルーティーなものから、コクと深みを味わえるもの、さらに糸島産フルーツを使ったフレーバーコーヒーなど10種類前後がラインナップされています。その他、フレーバーラテやココアといったドリンクも用意されています。

 

喫茶楽峰 メニュー

 

また、デザートメニューはティラミス・チーズケーキ・アイスクリーム・ソフトクッキーがあり、コーヒーと一緒にペアリングも楽しめますよ。

 

「糸島産フルーツのフレーバーコーヒー」と「ティラミス」

 

今回は店主の南さんおすすめの「糸島産フルーツのフレーバーコーヒー(税込550円)」と、コーヒーのお供に「ティラミス(税込600円)」をオーダーしてみました。

ティラミスの上にトッピングされたクローバーの形のチョコレートもかわいいです。

 

「糸島産フルーツのフレーバーコーヒー」

 

フレーバーコーヒーに使用しているフルーツの「クレメンティン」とは、地中海地方などで栽培される、オレンジとマンダリンの自然交配種のこと。

同じ糸島市で農薬や化学肥料を使わず有機農法で果樹を育てる「わかまつ農園」が栽培したものを使用しています。

ひとくち飲むと、コーヒーとクレメンティンの柑橘系の香りが口の中いっぱいに広がる極上の一杯です。

 

自家焙煎コーヒー豆の販売コーナー

 

なお、店内の一角には自家焙煎コーヒー豆の販売コーナーもありますよ。自分の好みの味を探してみてはいかがでしょうか。

 

店主の南さんとスタッフのみなさん

 

最後に店主の南さんとスタッフのみなさんを撮影させていただきました。

 

築100年の歴史が紡ぐ穏やかな空間で、こだわりのコーヒーと糸島の空気を味わえる喫茶楽峰。

日々の喧騒を忘れさせてくれるこの特別な場所へ、お気に入りの本を片手にぜひ足を運んでみませんか?

 

 

【喫茶楽峰(きっさがくほう)】
■住所:福岡県糸島市泊1809

■アクセス:JR筑前前原駅より車で約10分、糸島市コミュニティバス「泊二区停」より徒歩約4分

■営業時間:月・火・木・金11:00~16:00

■定休日:水・土・日曜および不定休(Instagramにてご確認ください)

■TEL:080-6102-6934

■Instagram:@itoshima_kissa.gakuhou.cafe

 

 


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ライター
久原茂保
2001年より福岡発のカフェ情報サイト「CAFE@TRIBE(カフェ・トライブ)」を開設。以来、20年以上に渡り福岡県を中心に数多くのカフェを訪れ、日々取材活動に励んでいる。近年はカフェアドバイザー業やカフェのリブランディング、カフェプロモーションなどカフェ業界の知見とネットワークを活かしたオンリーワンな事業を展開中。グラフィックデザインやWEBデザイン、広告コンサルも。

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