パンオタクが選ぶ福岡パン

こんな食パンに出会えた喜びに、しばし放心。近くなくても通いたいお店【飯塚市】

福岡で10年以上パンブログを続け、2020年には城南区別府にパン喫茶をオープンさせた「pantiki」さん。毎日をリープアップしてくれる福岡のパンを、「ひとぱん入魂」の気持ちで1つずつご紹介いただくこちらの連載。100回目の今回は、飯塚市のTAM-TAM(タムタム)です。

求めているのはこういうことだったのだ、と。

何度かこのコラムでも書かせていただいたことがありますが、幼少期から、パンとパンにまつわるエトセトラが、苦手だった筆者。

 

「まぁまぁ普通に食べる」ようになれたのは、社会人になってから、

パンオタクにまでなったのは、結婚して転勤して、名古屋に住んでから、です。

 

というわけで、小・中学生の間は、毎日、給食のパンと、マーガリンやプロセスチーズとの戦い(いかに先生に見つからずに残すか)でした。

 

これも何度か書いていますが、決して健康志向とかではなく、野菜嫌いな子ども、肉が苦手な子ども、みたいな感じで、なぜか昔から食べられなかった、という。

 

今は、ほんとうにパン屋さんも増えて、いろいろな面で安心して購入出来ておりますし、自分自身も「亀の甲より年の功」で、マーガリンを使っていそうなお店を見極めること(いまだにマーガリンと植物性ホイップetcは苦手なのです、すみません、、、)は、なんとな〜く、できるようになりました。

 

使っていらっしゃるお店が悪いのでは無く、こちらが勝手に苦手なわけですから、選択する目を持てば、なにも軋轢は起こらないのです(^^)

 

そんな経緯があるので、昔ながらの」と書いてあったり、歴史のありそうな雰囲気のあるお店には、一瞬怯む筆者。

 

昔ながら=給食のパン、を思い出してしまうんでしょうね。

あと、お値段を控えめに頑張っていらっしゃるお店も、やはり一瞬怯むのです。

(もちろんお安くても、マーガリン等不使用のお店様もいらっしゃいます)

 

ですが、こちらのお店は歴史がありそうにも関わらず、お値段控えめにも関わらず、町のパン屋さんの温かみがある雰囲気でありつつ、なんだかとても、とても惹かれたのです。

 

そして、そのアンテナは間違っていなかった。

 

 

 

 

この食パンは、かなり好きかもしれない

当たり、という言い方は、お店様にとても失礼だけれども、私としては、とてもとても素敵な宝箱を見つけた気持ち、有り難くて幸せな気持ちになれたので、人生の大切な当たりくじのひとつだと、述べさせて頂きたいのです。

 

タムタムさん。

 

 

飯塚市の住宅街にある可愛らしい町のパン屋さん。年季の入った看板が、愛おしいレトロ感も醸し出していて、逆に今「新しい」とさえ受け取る若者も居そうな雰囲気。

 

三角形の、これが正しきサンドイッチなのよ!と嬉しくなっちゃうツナ・たまご・ハムの三勇士がセットの佇まい。その下にはジュースがならぶ、筆者の世代的に、馴染みありまくりのショーケース

 

 

小ぶりで、焼き色が浅めの、ほんわかしたパンのお顔。

 

 

フィリングも、こういうの男の子好きだよね〜とニッコリしてしまうような、わんぱく系あり、あんぱんやクリームパンといった、定番もしっかり並んでいたり、、、

 

 

 

ビビビ!のアンテナが働いたのは、パキッとしたエッジが綺麗な角食パン

 

 

それがたくさん並んでいる!しかも一本売りされていて、これを毎日の食事パンとして購入されている方が多いことは想像に難くなく。

 

この食パンは、かなり好きかもしれない、、、

と見た目から決めつけてしまいました(笑)

 

しかし、一応その辺はノミの心臓、

せっかくのパンを残すようなことにならないように、どんな食パンなのか、お店の方に伺ってみるのが筆者のルーティン(すみません)

 

一応そこも、失礼にならないように、リーンなタイプが好きなことをお伝えした上で、どういう食感ですか?というような伺い方。

 

さすれば、普通の食パンですよ〜バターは少し入ってますけど(ニッコリ)と、

サラッと答えてくださった奥様。ありがとうございます m(_ _)m

 

このお値段なのに、

マーガリンではなく「バター」、、、感涙

 

このひとことにも背中を押され購入した食パン。これがまぁほんとうに、好みど真ん中でございました(感涙)

 

筆者は食パン購入時に、カットしてもらうことはほとんど無く、予めスライスされて販売されているものしか無い時を除いて、未カットのものを購入します。

 

理由は、ただひとつ、いろいろな厚みで食べたいから、です。

 

3枚切り、という滅多にお見かけしない超厚切りのバタートーストが好きなのです。しかもそれは、お背中(食パンの端っこの、全体がミミの部分ですね)部分で試したい。

 

残りの3分の2は、家人が食べる時は6枚切りの厚さに切って。サンドイッチに合うパンだなぁと思った時はもっと薄めにカット、、、などなど、パンに関しては至極わがままになってしまう故に、たどり着いた「未カット買い

 

今回のパンの雰囲気からして、まさに3枚切りするしかあるまい、な佇まいでしたので、3分の1の厚みにカットして、更にそれを真ん中から半分にします。

 

 

そうです、こうすれば極厚切りの満足感を得られつつ、食べる量は「6枚切り分」なので、お腹パンパンにならないのです、適度な満腹感♪

 

ではでは、早速頂きま〜す!

 

 

 

近くなくても通いたい

 

 

ザクッサクサクッ!

しっかり目にトーストして良い焼き色がついた表面とミミは、カリッと香ばしい

 

内生地の食感は、バター入りの、ややフワッとした感じ、遠くにミルキーな甘みがあります。

 

加えて、フワッ、からの、みっちり

 

しっかりとした密度があり、バタートーストにぴったりの食感

 

バターを染み込ませるための切れ目が、楽に入れられる密度の食パンは、あまり出会えないのです、嬉しい、、、

 

 

ああ、これは、

素朴さの中に、ミルキーさと密度が混在する、1番好きな食感です。

 

ペリカンさん(東京、田原町)の食パンと、味が似ている、わけではないのですが、なんか、雰囲気が、ですね。

 

佇まいと、方向性と、食感が、似ている気がする、、、そんな食パンに出会えた喜びに、しばし放心。黄昏て遠い目になるのでした、、、

 

そして、お祖父様の代は和菓子屋さんだったというお店ならではの、こだわりの自家製餡

これを使用したあんバターも、気になって購入しておりました。

 

 

こちらはフランスパン生地

 

オタク故に、バゲットの類を食べる時は、必ず焼き戻してしまいます。

 

というわけで今回も、中身をキレイに取り出して、パンだけリベイク。

 

そして、まずはパンだけを味わうのです。

 

カリパリパリッ、、、

わわわ!

 

見た目から焼き色も浅く、軽やかで、いかにもソフトフランスといった面持ちのパンは、焼き戻すと軽やかなクラスト(外皮)からの、ふわん、もちん、とした柔らかく、且つ密度のある内生地

 

噛み締めると、優しく、粉の甘みが広がります

 

ザ・ブーランジェリーのバゲットとは、また違う、ソフトフランスジャンルとして、とても好きな食感と味わいです。

 

そして、程よく冷めたころに、あんとバターをサンドし直して、ちゃんと「あんバター」としても、頂きます。

 

甘さ控えめで、所謂「半殺し」のあんこ滑らかさと粒感の共存で美味しい〜そしてバターも、白っぽくて、爽やかなタイプ!これまた好みど真ん中です!!

 

近くにあったら通いたい、というワードは時折耳にするし、筆者自身も口にするけれど、こちらは、近くなくても通いたいそんなお店の一つになりました。

 

これからも、変わることなく、変にバズってしまうことなく、街の方々と共に、ここにゆっくりと、居続けて欲しい、と切に願います。

 

 

 

店舗情報

焼き立てパン TAM-TAM(タムタム)

住所:〒820-0044 福岡県飯塚市横田869 

営業時間:

【水〜土曜日】7:30~18:00

【日曜日】8:30~18:00

定休日:月、火曜日

駐車場:あり

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パンブロガー
pantiki
福岡在住。色々なパンを食べ歩き、「ひとパン入魂」を心に紹介するパンブログを10年以上運営。2020年には福岡市城南区別府に、ブログを三次元化させたパン喫茶「kissaten ぱんフレット。」をオープン。オリジナルのメニューの提供のほか、ロスになる前のパンにアレンジを加え、ストーリーと一緒に味わってもらう「パンのバトン活動」を続けている。

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