天神西交差点に地上24階・地下2階建てオフィスビル『天神住友生命FJビジネスセンター』が完成
Unexpected Companion(画像提供:福岡地所)
天神エリアで最高層となる高さ113メートルの地上24階・地下2階建てオフィスビルが誕生━━。
住友生命保険相互会社(大阪市、高田幸徳社長)、福岡地所株式会社(福岡市、榎本一郎社長)が、福岡市中央区天神2丁目で建設を進めてきたオフィスビル『天神住友生命FJビジネスセンター』が、2025年6月30日に完成し、同年7月7日に竣工式を開催した。
同ビルの開業は同年9月上旬を予定している。
『天神住友生命FJビジネスセンター』は、明治通りと西通りが交差する天神西交差点の一角にあり、住友生命所有の『住友生命福岡ビル』と福岡地所所有の『天神西通りビジネスセンター』の跡地を「天神ビッグバン」の一環として一体的に共同開発した。
地下鉄天神駅と地下通路の最西端で直結する同ビルは、地上の敷地東側に大規模なピロティ空間を設けている。
西側の地上部では、大きな庇のある広場空間を創出している。
同広場では、植栽と合わせてベンチなどの休憩施設を設け、さらに高さ約13メートルの山桜をシンボルツリーとして植えている。
また、イタリア出身のアーティストであるエステル・ストッカー氏によるパブリックアート作品も設置する。
Contemplation of Geometry(画像提供:福岡地所)
高い耐震性と電源供給バックアップのBCP設備を備える
各フロア北西部の専用バルコニー(画像提供:福岡地所)
天神住友生命FJビジネスセンターは、2~4階と最上階に約3,300平方メートル規模となる入居テナント専用の共用スペースを設けている。
同スペースでは、会議室やオープンワークスペース、カフェカウンターに加え、サウナやジムエリア、屋上テラスなどを設けており、入居テナントのウェルビーイング(心身が健康で満たされた状態)向上に努めている。
また、各フロアに専用バルコニーを備えており、2階に設けた大規模テラスで街との一体感も創出しているという。
建物の構造面では、制振ダンパーを備えた付加制振構造を採用し、建築基準法で定められた性能以上の地震力を吸収できる構造となっている。
電源供給については、通常時および停電時のそれぞれに対応したバックアップ体制を採用している。
さらに、非常時にはビル共用部だけでなく、オフィス照明やOAコンセント電源(オプション工事)についても事業継続が可能な電力を供給していくとする
ビル内で使用する電力は、100%実質再生可能エネルギーで賄うことを予定している。
低炭素化社会の実現に向けた取り組みとして、地下広場のベンチや仕上げ材に木材製品を採用してCO2の固定化に努めている。
さらに製造時のCO2排出量を通常のコンクリートの6割程度に抑えたECMコンクリートを導入した。
天神住友生命FJビジネスセンターの完成に際して、住友生命では、「お客さまからお預かりした大切な資産を長期にわたって安定的に運用する必要性から、超長期の運用を念頭に置いた資産として、優良不動産への新規投資に積極的に取り組んでいます。不動産投資を通じて社会・環境課題の解決に取り組み、持続可能な社会の実現への貢献と、中長期的な運用収益向上の両立を目指します」としている。
福岡地所では、「地域に根差したディベロッパーとして、<福岡をおもしろく><大きな夢がかなう街(まち)にしたい>という思いで、オフィスビル・商業施設・マンション・ホテル・物流施設等の企画開発に取り組んできました。本物件では、入居者の多様で柔軟な働き方を実現し、より一層、企業や人を呼び込むまちづくりに邁進します」とする。
中層階平面図 (各フロア北西部に専用バルコニーを設置)(画像提供:福岡地所)
画像提供:福岡地所
物件概要
所 在 地/ 福岡市中央区天神2-8-35
用 途/ 事務所、店舗、駐車場
事業主体/ 住友生命保険相互会社、福岡地所株式会社
階 数/ 地上24階、地下2階、塔屋2階
敷地面積/ 約2,820㎡
延床面積/ 約4万2,025㎡
完 成/ 2025年6月
備 考/ 建物の高さ約113m
参照サイト
住友生命保険相互会社・福岡地所株式会社『充実したワーカー専用スペースで新たな働き方を提案天神住友生命 FJ ビジネスセンター竣工』
https://www.sumitomolife.co.jp/about/newsrelease/pdf/2025/250707.pdf