パンオタクが選ぶ福岡パン

想像とは違った、昔ながらのパン屋さん。神戸ドンバル【福岡市中央区】

福岡で10年以上パンブログを続け、2020年には城南区別府にパン喫茶をオープンさせた「pantiki」さん。毎日をリープアップしてくれる福岡のパンを、「ひとぱん入魂」の気持ちで1つずつご紹介いただくこちらの連載。61回目の今回は、福岡市中央区にある、神戸ドンバル(こうべどんばる)です。

パンが嫌いでした

 

と言うと、驚かれますが。

そうなんです、嫌いだったんです。

 

以前、このコラムで書いたこともありますが、特に小学生、中学生の頃の給食。

パン自体は勿論、パンにまつわるモノたち。全てが食べられなくて(すみません)


溶けると食用油なマーガリン、消しゴムみたいなプロセスチーズ、何味かわからない甘いジャム、、、etc(個人の感想です)

 

マーガリン等は、健康の面でも最近色々言われておりますが、特に健康志向の家庭に育ったわけではありません。

 

単純に、味。

 

お肉とか、野菜を嫌いな子と同じで、美味しいと思えなくて、受け入れられなかったのです。

 

そして、給食批判とかでもなく、その頃って、パンや洋菓子を取り巻く環境ってそんなもので(アラフィフが幼い頃の話し)、町のパン屋さん、ケーキ屋さんも、普通にマーガリンとか、植物性のホイップとか使われていたのです。


そういう経緯もあり、もはやトラウマのように「昔ながらの」と言われるお店には、一瞬怯むと言いますか、今でも、あの生地?あの味?かもしれない、、、と思うと近寄れなくなっていました。

 

 

ですが、昔ながらのパン屋さんにしかない、あの空気感。肩肘張らずに伺える、アットホームな感じは、決して嫌いではなく。むしろ、自身が疲れている時には、そういう場所にこそ赴きたくなります。

 

 

 

とある「昔ながらの」パン屋さんで、素敵な出会い

この日もそうでした。

 

なんだか最近、心身ともに疲れてるなぁ、、、しかも朝から雨降ってるよー、、、

と、かなりテンションが下がっていた。

 

そんな時は、パン屋さんへ行こう!!という考えになるのが私です。

 

朝早くから開けて下さっているところ、、、と探して、神戸ドンバルさんへ向かいました。位置的にも、唐人町駅すぐ近くの商店街にあり、アクセス良好!

 

 

入口正面には、大きなケーキのショーケースがあって。そのお隣に、サンドイッチが入ったパン用の冷蔵庫。

 

焼きたてのパンたちは、入口横のパンゾーンに並べられていくようです。オープン間もない時間だったので、まだケーキもパンも、そんなに沢山は並んでいなかったのですが、だからこそ!稀有な出会いがありました。全体的に、きっとふわふわのパンが多いであろうという憶測を覆す出会い。ライ麦パンと、セミハード生地のパンがあったのです。

 

 

ドンバルさんと言えば『おっぱいパン』という、見るからにフワフワの、ネーミングも面白いパンが有名です。なのでこの日もそれを食べるつもりでしたが、、、

 

昔ながらのパン屋さんに、ライ麦パンが!

 

 

そして、なんとも言えないこの『オタク心くすぐる』見た目。沢山のパンたちが並ぶ時間帯だったなら、きっと見落としてしまっていたかも、な「滋味にして地味」な見た目。

 

気づけば、この2つをトレーにのせておりました。フワフワパンを欲していたはずなのに、、、興味が勝ちましたね笑

 

 

果たして購入したライ麦パンは、薄くスライスされており、トーストすればカリッと香ばしく。

 

そのまま、生食すればしっとり。

噛み締めるほどに、甘みが増していく。

酸味、えぐみ、などは無く、あくまでも食べやすさを重視されたことがわかる。

ライ麦パン初めて!という方にも、気軽に食べて欲しいという想いも伝わる、やや甘めに仕上げられたライ麦パン。


えーっ、、、!思った以上に美味しいよ、、、

 

と、雨の朝、下降していたテンションが真上矢印くらいの勢いで上がってきた。

 

 

そのままの勢いで、ふたつ目のパンも。

 

デリスオフランス。

フランス、と付くのでバゲット生地でしょうか、引きのあるリーンな生地の中に、無花果とクリームチーズ、くるみ。こんなワインに合いそうなパンも取り揃えていらっしゃるとはー、、、!

 

この生地がまた秀逸で。

美味しいバゲットの証である(と勝手に思っている)お醤油のような香りがクラスト(外皮)から漂い。ムッチリと噛み応えのあるクラム(内生地)を咀嚼していくと、粉の甘味もしっかり感じられます。

 

 

そこへたっぷりの具材たち。無花果のプチッ!くるみのコリッ!とした食感も、とても良いアクセント。

 

いやはや、、、お見それしました。

 

 

 

みんなに愛され続けてきた「昔ながら」

間違いなく、みんなに愛され続けてきた、「昔ながらの」町のパン屋さんです。でもそれは、歴史を重ねてきた、という意味の「昔ながら」だったのだ。私のトラウマになっていた「昔ながら」とは、違ったのです。

 

ホッとする柔らかいパンもありつつ、こんなにしっかりとした、バゲット生地のパンや、ライ麦パンも焼かれていて。

 

毎日食べて欲しいから、お値段は控え目、さらに材料も安心安全なものを、、、とこだわって下さっていた。

 

柔らかいパンに癒されるつもりで伺ったけれど、選んだパンはフワフワでは無く、確固たるお店の信念を垣間見せてくれるもので。お店の方の、そういうお気持ちの方に癒された。

 

昔ながらのパン屋さん巡りを始めたら、楽しいかもしれない、、、そんなことを想像してニンマリ。

 

 

でもやっぱり、『おっぱいパン』はいつか買わなきゃだね、なんて色々楽しいことを考えながら、パンを口に運び続けていたら、疲れて憂鬱な雨の朝は、どこかに消えてしまったようだった。

 

 

 

店舗情報

神戸ドンバル(こうべどんばる)

住所:〒810-0063 福岡県福岡市中央区唐人町1丁目12−32 [map]

営業時間:8:30-19:30

定休日:日曜日

駐車場:なし

Instagram:@koubedonbaru

https://www.instagram.com/koubedonbaru/

 

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パンブロガー
pantiki
福岡在住。色々なパンを食べ歩き、「ひとパン入魂」を心に紹介するパンブログを10年以上運営。2020年には福岡市城南区別府に、ブログを三次元化させたパン喫茶「kissaten ぱんフレット。」をオープン。オリジナルのメニューの提供のほか、ロスになる前のパンにアレンジを加え、ストーリーと一緒に味わってもらう「パンのバトン活動」を続けている。

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