本物のお花みたいなボールペン
生けておくとまるでお花。
誰がどう見たってお花。
だからそっと生けておきましょう。
シリーズ【プレイズストア店主の説明が必要な文房具】
第11回は『お花のボールペン』です。
このアイテムに限ってはいつも、説明が必要というよりも先ず
「これは文房具なんです」という説明が必要なんです。
「このお花は売り物ですか?」
お店でそんな光景に遭遇する方もいらっしゃるかと思います。
紛らわしくも花瓶に生けているので、そう尋ねられてもおかしくはないんです。
でも、でもですよ。
文房具である前に、そもそも造花なんです。
ぱっと見、見間違えるくらい生き生きとした造花であることがまず素晴らしくないですか?
丁寧に、手間暇かけられてつくられたボールペン
作っているのは東京のSALCO(デザイナーの吉井さん)
ブランド名は文房具をもじってボンブーグ(やられた)
『お気に入りの文房具に囲まれると、不思議といつもの作業がずっと楽しくなる』
そんな思いで作られているブランドです。
はじめてアトリエにお邪魔したのは10年ほど前。
ごく少人数で、バラした造花パーツを1から手作業で。
その苦労と手間に驚き4時間ほど見学とお話をして帰ったのを思い出します。
文字にするとたかだかペンにお花が刺さっているだけですが
そのお花が大変なことなんです。
だからこんな生き生きとした造花が出来上がるのか。
製作の現場をお見せすることは難しいですが、なぜ見間違えるほどの造花なのか。お花のボールペンなのか。
「これは文房具なんです」と説明する時、このひとことに本当は
「これは文房具なんです。東京のSALCOさんが少人数で手間暇をかけて…」の大変と情熱をギュッと詰め込んで説明しています(心の中では)
お部屋を彩る、枯れる心配のないお花
お花だから場所を選びません。
どこにあったって素敵。
だけど見事に造花なので、枯れる心配もありません。
『お花を買いに行けない嵐の日にも』
お部屋を彩ってくれるそんな存在です。
玄関先やデスクやテーブルに。
そっとそこに在るのがお花のボールペンなのです。
時には結婚式の受付に。
そんな用途で購入していかれる方もしばしば。
華やかな場面にピッタリなのもお花のボールペンなのです。
今回はお花なのか文房具なのか。
『在り方』や『在る様』の説明が必要な文房具をお届けしました。
ブンボーグでもボンブーグでももうどっちだっていい。
素敵なものは素敵、それだけでいいんです。
■SALCOのbonboog ボタニカルペン
「おもしろい」だけではなく、このボールペンをきっかけに会話が弾んだり、文字を書いてなごんだり。一本のボールペンから、機能として使うだけではない、それ以上の何かを感じてもらえるアイテムです。持ちて部分は紙製なので握り心地がいいのもポイント。インクは【黒】になります。
■価格:1,430円
https://plasestore.theshop.jp/items/60168000
文房具店「PLASE STORE(プレイズストア)」とは?
センスが光る雑貨店や、おいしいパン屋さんや飲食店が点在する大楠エリア。その一角、モノトーンの外観が目につく文房具店が「PLASE STORE」だ。
ペンや消しゴム、ノートなどの文房具はもちろん、インテリアアイテムなど“文房具”という枠にとらわれないセレクトが魅力。福岡ではなかなかお目にかかれない「つくし文具店」や、パリ発のステーショナリーブランド「PAPIER TIGRE」などのアイテムも販売されている。
店内では、1杯ずつ丁寧にハンドドリップして提供される「トモノウコーヒー」のコーヒー(450円)を飲みながら、ノートを広げたり本を読んだりできる席も用意されている。
店舗概要
【PLASE STORE】
住所:福岡県福岡市南区大楠3-7-16
電話番号:092-753-8275
営業時間:12:00〜17:00
定休日:日曜、水曜
http://plase-store.com/
Instagram:@plase.store
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