■福岡から行く日帰り温泉の魅力
九州には日本の源泉数の3分の1以上、湧出量の4分の1以上があり、まさに「温泉天国」。福岡のお隣の大分県は「おんせん県」とも言われる理由についても下記で紹介しています。
●九州はなぜ温泉天国?福岡から2時間以内で行ける「癒しの温泉宿5選」はこちら
>>https://fukuoka-leapup.jp/tour/202205.592
可能であるなら宿泊して楽しみたいところですが、スケジュールの関係で難しい場合、十分に満喫できる「立ち寄り温泉」も豊富にあります。
立ち寄り可能な時間は宿泊客のチェックアウトからチェックインの間である昼間から夕方までが多いです。また、大浴場だけでなく、貸切風呂もある施設も少なくありません。
昼食と温泉入浴、さらにお部屋でゆったりできるプランもある施設もありますので、自分の行程にあわせてチェックしてみてください。
■福岡から車でも公共交通機関でも2時間!おすすめの「日帰り温泉」5選
今回は、福岡市から車でも公共交通機関でも、2時間で行ける宿の立ち寄り温泉だけでなく、日帰りのみの温泉施設も紹介!
温泉近くの散策したい見どころスポットも紹介しています。この見どころスポットが私好みで、レトロだったり、少し渋いと思われるかもしれませんが、旅情そそられること間違いなし。
体が芯からあたたまる温泉で癒やされてみませんか。
1.【大分 別府】さまざまな風呂が楽しめ、地獄蒸し温泉も満喫「ひょうたん温泉」
別府温泉は源泉数、湧出量ともに全国第1位!しかも、量だけでなく、酸性からアルカリ性までさまざまな泉質が揃っているのもスゴさのひとつです。
別府八湯(はっとう)と言われる8つの温泉郷があり、まさに市民の憩いの場でもある公衆浴場も多く、「駅前温泉」や「竹瓦(たけがわら)温泉」など別府駅周辺にもディープに楽しめる温泉施設とあわせて、私自身は大好きです。
今回は、湯けむりがたちこめ、温泉郷の雰囲気が漂う鉄輪(かんなわ)温泉にあり、女性の方でも入りやすい日帰り温泉施設の「ひょうたん温泉」を紹介します。
風の露天風呂 (女湯)
瀧湯 (男湯)
1922年創業の源泉かけ流し100%の温泉で、源泉を薄めずに冷却させるために、「湯雨竹® (ゆめたけ)」という独自のシステムを使用し100%の鮮度を維持して提供。
ひょうたん風呂もある女湯の内風呂
ここでは、さまざまなタイプの風呂や施設がとにかく充実しているのです。露天風呂は広く、大浴場には名前のもととなったひょうたん風呂や檜(ひのき)風呂、瀧湯、むし湯などさまざまな形の風呂が揃っています。
また、別府の海の砂を利用した砂湯も穏やかな温度で本当に気持ちいいんです。さまざまなタイプが揃う貸切風呂も、家族や仲間でゆったりできますね。
男女一緒に入ることができる砂湯
食事処も充実し、定食や地熱を利用した「地獄蒸し」を堪能することができますよ。
食材そのものの旨味を楽しめる地獄蒸し
足湯や食事だけでも楽しめるようになっているのも嬉しいですね。
【ひょうたん温泉】
■住所: 大分県別府市鉄輪159-2 [MAP]
■TEL: 0977-66-0527
■営業時間: 9:00〜25:00
■定休日: 年中無休 ※4・7・12月施設整備の臨時休業あり
■料金: 大浴場入浴料(13歳以上) 860円
■別府へ公共交通機関アクセス: 博多駅、天神から高速バスで別府バスセンター、もしくは博多駅からJR特急で別府駅 どちらも約2時間
https://www.hyotan-onsen.com/
別府来たならココも楽しんで♪
別府をアートプロジェクトなどで盛り上げるNPO法人BEPPU PROJECTが運営するミュージアムショップ。築100年の建物を再生し、別府に縁のある作家、職人の作品やオリジナル商品が揃っています。
2階のマイケル・リンの作品をお見逃しなく。また、別府駅から商店街、そしてこのあたりは通りそのものがどこか懐かしい感じがする通りや路地がいっぱい。のんびり散策におすすめです。
【SELECT BEPPU (セレクトベップ)】
■住所: 大分県別府市中央町9−34 [MAP]
■TEL: 0977-80-7226
■営業時間: 11:00〜18:00
■定休日: 火曜・水曜 (祝日は営業)
https://www.selectbeppu.com/
●今行くべき!大分・佐賀・福岡の「アートと絶景スポットを楽しむ旅5選」
>>https://fukuoka-leapup.jp/tour/202209.820
2. 【大分 湯布院】由布岳をのぞむ絶景を楽しめる露天風呂「山のホテル夢想園(むそうえん)」
おんせん県大分では、由布院温泉も見逃せません。日本第二位と言われる900もの源泉数と日本第三位といわれる湧出量もさることながら、山間ののどかな田園風景に点在するすてきな旅館も魅力です。
本来ならば宿泊してゆっくりしたいところですが、ひとつ日帰りをあげるとすると、ここ「山のホテル夢想園」。
150畳といわれる広大な露天風呂にゆったりと浸かり、刻一刻と表情を変える由布岳の絶景を楽しむことができます。家族風呂もあいていれば予約なしで入浴できるのが嬉しいですね。
湯あがりには、「展望喫茶BanBan」へ。地元の食材を使い、一切添加物を使用していない手作りの自家製プリン (550円)をぜひ。ここでも由布岳をのぞむ絶景が楽しめます。
展望喫茶BanBsnは9:30~ (オーダーストップ16:00)、不定休
【山のホテル夢想園 (むそうえん)】
■住所: 大分県由布市湯布院町川南1243 [MAP]
■TEL: 0977-84-2171
■営業時間: 10:00~14:00 (入浴は14:30まで)
■利用できない風呂が曜日によって決まっています。
・月曜…家族湯 (内湯)
・火曜…家族露天風呂
・水曜…空海の湯 (女性専用)
・木曜…弘法の湯 (男性専用)
・金曜…御夢想の湯 (男性専用)
■料金: 大人(中学生以上)1,000円 ※お掃除日(水曜の女性と金曜の男性)は700円
■由布院への公共交通機関アクセス: 博多駅からJR特急で由布院駅、もしくは博多駅、天神から高速バスで由布院駅前 どちらも約2時間
https://www.musouen.co.jp/higaeri/
由布院来たならココも楽しんで♪
奈良美智「Your Dog」© Yoshitomo Nara 2017
由布院らしい田園風景の中に佇む現代美術館で、開館5年目の2022年7月にグランドオープン。隈研吾建築の館の中に、草間彌生や村上隆、杉本博司、宮島達男、奈良美智などの7作家46作品が展示されています。
何度行っても、同じ作品をみても、その時の自分の気持ちで捉え方も変わってくるのも楽しいですよ。オンライン予約で割引があるので、事前にHPからチェックを。
村上隆
宮島達男
【COMICO ART MUSEUM YUFUIN (コミコ アート ミュージアム ユフイン)】
■住所: 大分県由布市湯布院町川上2995-1 [MAP]
■開館時間: 9:30~17:30 (最終入場は16:00)
■休館日: 隔週水曜
■入場料: 一般1,700円
■HPから問合せ: https://camy.oita.jp/
■予約カレンダー: https://camy.oita.jp/schedule/
3. 【熊本 山鹿】タイムスリップしたような感覚を味わえる「山鹿温泉 さくら湯」
熊本県も黒川温泉をはじめ温泉で有名ですが、今回は県北部の山鹿温泉にフォーカスします。
優美な女性たちの千人踊りが印象的な「山鹿灯籠まつり」で知られる山鹿市ですが、江戸時代に参勤交代の宿場町として発展し、その名残をとどめる旧豊前街道のレトロな雰囲気が私は大好きなんです。
「山鹿温泉さくら湯」は、1640年に肥後熊本藩の「御茶屋」にはじまり、解体や改修を繰り返しながら、2012年に九州最大級の木造建築の温泉として再生された施設。現在も市民にも親しまれながら、毎朝早朝より営業しています。
トロトロとした湯ざわりと歴史を感じさせる雰囲気が魅力です。休憩所や昔のお風呂など見学できるスポットもあるので、そこにも立ち寄ってみましょう。
また、併設の観光案内所では観光情報やレンタサイクルもゲットできますよ。
【山鹿温泉さくら湯】
■住所: 熊本県山鹿市山鹿1-1 [MAP]
■TEL: 0968-43-3326
■営業時間: 6:00~24:00 (受付は23:30まで)
■定休日: 第3水曜 (祝日の場合は翌平日)
■料金: 大人350円
■山鹿への公共交通機関アクセス: 博多駅から九州新幹線「新玉名駅」下車(約40分)、九州産交バスで山鹿温泉バスセンターまで約50分
https://yamaga.site/?page_id=1548
山鹿来たならココも楽しんで♪
さくら湯のすぐ近くにある旧豊前街道は、昔の佇まいを残す情緒たっぷりの通りで、カフェや雑貨ショップも点在しています。
中でも、明治時代に建てられた芝居小屋「八千代座」は必見。国指定重要文化財であり、イベントがないときは館内も見学できます。
天井一面の広告や照明が美しく、花道や枡席など当時の芝居小屋の雰囲気を堪能できますよ。廻り舞台や奈落など、舞台裏を知ることができるのも楽しいです。
【八千代座 (やちよざ)】
■住所: 熊本県山鹿市山鹿1499 [MAP]
■TEL: 0968-44-4004
■営業時間: 9:00~18:00 (入場は17:30まで)
■休館日: 毎月第2水曜、年末年始12月29日~1月1日
■料金: 大人530円 ※催事等で使用中のため八千代座を見学できない場合(資料館夢小蔵のみの見学) 220円
https://yamaga.site/?page_id=2
4. 【佐賀 武雄】現存する日本最古の温泉施設で楽しむ「武雄温泉 元湯(もとゆ)」
1300年の歴史を有する武雄温泉。ここでは温泉入浴以外にも観るべきところがたくさんあります。
温泉の入口にたつ楼門は1915年に創建され、東京駅を設計した辰野金吾氏の設計。釘を一本も使っておらず、国の重要文化財にも指定されています。
2階の天井の四隅にある子(ねずみ)、卯(うさぎ)、午(うま)、酉(とり)の彫り絵4つの干支と東京駅南北ドームの天井にある8つの干支とあわせると十二支になるというユニークなエピソードも。
天井が高くて広々とした元湯
温泉は公衆浴場である元湯、蓬莱湯(ほうらいゆ)、鷺乃湯(さぎのゆ)、貸切湯とありますが、今回は現在使用されている温泉施設の建物としては、日本最古のもの(1869年)である元湯を紹介します。
透明で柔らかな湯ざわりのアルカリ単純泉で、保湿性が抜群で肌がしっとりとします。高い天井と広い浴槽でゆったりと美人の湯を満喫しましょう。
【武雄温泉 元湯 (もとゆ)】
■住所: 佐賀県武雄市武雄町大字武雄7425 [MAP]
■TEL: 0954-23-2001
■営業時間: 6:30~24:00(受付は23:00まで)
■定休日: 無休 ※12月中旬 大掃除・点検のため1日休業日あり
■料金: 大人500円/子供250円
■武雄への公共交通機関アクセス: 博多駅からJR特急で最速1時間10分
http://www.takeo-kk.net/spa/001331.php
※楼門干支見学会…火曜を除く毎日9:00〜10:00(受付9:30まで)、体験時間は20分程度、元湯及び蓬莱湯入浴券付き(文化財保護協力費として)
楼門と同じく国の重要文化財である武雄温泉新館は、大正期に建てられた当時の姿を再現し、大衆浴場の様子や貴重であった当時の陶板デザインスタイルなども見学できます。
レトロな雰囲気で、写真に残しても映える資料館です。(入場無料、10:00〜18:00、火曜定休)
大正時代当時のお風呂。レトロな雰囲気が旅情をそそる雰囲気です
武雄来たならココも楽しもう♪
スタバも併設された武雄市図書館。武雄神社から徒歩すぐなので、ぜひ立ち寄ってみて
西九州新幹線の乗り換え駅にもなっている武雄温泉駅。実は、フクリパで今までいろいろ紹介しています。下記の記事を参照してじっくり周遊してください。
武雄神社と武雄市図書館は歩いて楽しむことができますよ。
●今行くべき!大分・佐賀・福岡の「アートと絶景スポットを楽しむ旅5選」
>>https://fukuoka-leapup.jp/tour/202209.820
5. 【福岡】市内から30分以内で由布院と武雄温泉を楽しめる「万葉の湯」
「近場で温泉体験したい!広い湯船に浸かって、汗を流してゆっくりしたい!」と思うならここ。
その名の通り、九州の東西を代表する名湯、大分・由布院温泉と佐賀・武雄温泉から毎日運び込む最上質の温泉を、高級旅館のような空間で手軽に楽しむことができます。
サウナや岩盤浴など施設も充実で、宿泊も可能。天神、中洲、博多駅から無料のシャトルバスが出ています。食事処での旬の食財によるメニューもバラエティー豊かです。ここで一日ゆったり過ごすことができますよ。
【博多 由布院・武雄温泉 万葉の湯】
■住所: 福岡市博多区豊2-3-66 [MAP]
■TEL: 092-452-4126
■営業時間: 24時間営業
■定休日: 年中無休
■アクセス: 天神(福岡市役所東側正面玄関前)・中洲(博多座前)・博多駅(筑紫口・ローソン横)から無料シャトルバス有
https://www.manyo.co.jp/hakata/
■日帰り温泉のココが好き!
日帰り温浴施設、公衆浴場のような地元に愛される温泉、旅館の立ち寄り湯と紹介してきました。日帰り温泉施設は、宿泊するよりも長く温泉や施設、食事やスパなどを楽しむことができます。
公衆浴場はまさに、地元の人の会話をききながらご当地の雰囲気を満喫することができます。温泉旅館の立ち寄り湯は、宿の雰囲気や自慢の露天風呂を堪能できます。
そのときの気分やスケジュールにあわせて、日帰り温泉を楽しんでください。
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