福岡イチのプランナーが、あなたのお悩みをズバッと解決! #043

親の免許返納問題はこれで解決!

福岡でいちばん企画書を書いてきたプランナー・中村修治さんが読者のお悩みにオモシロオカシク答えてくれます。「あー、あるある」「そっか、もうそんな感じでいっか」などなど、生きにくい日々をライトに潜り抜けるためのヒントになったりならなかったり!?ぜひ肩の力を抜いてお楽しみください!

相談者>>>>>>>>

80歳になった父に免許返納のことを話すたびに大喧嘩になります…何かあってからでは遅いですし、自分だけならまだしも他所様にご迷惑をおかけする可能性があることも伝えてるのですが、

「俺はまだ大丈夫」の一点張りです…周りも親が同じ世代かつ同じ問題で疲弊し始めました。
どうしたらいいでしょうか?

<<<<<<<<ワタシの回答

“返納猶予期間”を設定しましょう。

ワタシの実父は、膵臓癌で71歳で逝きました。ガンが発見されたときには、ステージ4。何もしなかったら余命半年。除去手術をしても、2年後の生存率は、かなり低いと宣告されました。

さてどうする!?と相談したら、まだ70歳手前の親父は、手術をすると決断。大手術の末に、その1年半後に旅立ちました。余命半年が、1年延びただけでした。その1年は、ただ入退院を繰り返す日々で、親父とっては、辛い日々だったと思います。
 
しかしですね、この1年が家族にとって意味がありました。それまで、親父に面と向かって話したことない長男であるワタシ。そんなヘタレのワタシが、ちゃんと御礼を伝えることができました。逝くその日まで、親父らしく生き抜いてくれと想いを綴って渡しました。後で、おふくろから聞いた話ですが、その手紙を読んで親父は号泣していたと言います。
 
そうです。
ガンという病は、
死までの猶予期間が設けられるという点だけにおいては、
あまりに人間らしく優しい病です。
 
有限の概念がないところに選択はなく、選択がないところに集中もありません。高齢者の免許返納のお悩みも一緒です。想像力や話し合いが不足しているのではなくて、
決断しないことが問題なのです。決断する猶予を設定しないから、先送りになるのですよ。
 
お父さんと話し合って“返納猶予期間”を設定しましょう。
返納に期限をつければ、話は、きっと進みますよ。
そして、期限がくれば、ちゃんと返納する。
男に二言はない!!
 

“返納猶予期間”に、事故を起こしてしまったら、、、
それは、お父さんの運命です。
一緒に、その運命を受け入れる覚悟を持ちましょう。
 
ワタシは、
娘たちに72歳で免許返納することを誓うことにしようと考えています。

次の寅年までは、勝手で悪いが“自由に生きる”と宣告しています。


いのちは、
有限であることを
共有するのが家族愛ですよ。

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プランナー
中村修治
1986年に立命館大学を卒業。1989年にバブルの泡に乗って来福。1994年に㈲ペーパーカンパニーを設立し独立。福岡に企画会社など存在もしなかったころから30年も最前線で生きているプランナー。企画書を書いた量とプレゼン回数は、九州No.1だと言われている。JR博多シティのネーミングやテレQのCIなどが代表的なお仕事。コラムニストとしても多誌で執筆。

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