中村修治の“ネタ”あかし #005

新社会人へ、ルービックキューブから紐解く“贈る言葉”

福岡でいちばん企画書を書いてきたプランナー・中村修治さんが気になるクリエイティブや企画、商品などについてのマーケッター的な分析を"ネタ"あかししてくれます。ものの見方や考え方のヒントになること間違いなし!

還暦にもなるとね、いろいろと出来ないことがわかってくる。

そこそこの人生は、そこそこの能力だったからだと諦めもつく。

そうやって“広く、浅く、深いフリ”が功を奏して引き出しだけが増え続けた。

その無駄に多い引き出しを引け散らかして欲しいというご要望に応えてみることにした。

敬虔な読者様

修治さんにネタのご相談です!
新社会人が入ってくることもありますし、
いまさらながらのビジネスマナーについて、
修治さんのコラムを読んでみたいです(´ω`)
コロナで常識が常識じゃなくなってきたこともありますし、
世代が違えばそもそも常識も違う中、
どこで折り合いをつけたらいいのかっていうネタは結構あるのかなと…



今回は、このリクエストに応えてみました。

“現実逃避”から学ぶことだよ!!

ワタシには、自慢することが3つある。
ひとつめは、結婚生活を32年も続けていること。
ふたつめは、プランナー生活を36年も続けていること。
みっつめは、ルービックキューブを6面揃えることができることである。

1981年のこと。大学受験という現実に耐えられないワタシは、勉強もせず毎日のようにルービックキューブと格闘していた。間違いなく、現実逃避である。本命大学の受験日の前の夜、6面を揃えることに成功した。約3ヶ月の格闘の末・・・。不思議なことに、ロクに勉強もしなかったのに、その大学にも合格した。

なんの手引きも読まなかった。6面揃えられるようになったのは、まったくの自己流。そこで見つけた法則は、ワタシの人生にとって大きな影響を与えている。

ひとつの面を揃えるだけに固執していたら、6面なんて一生揃わないということ
常に全体を眺めておかないと6面は揃えられない。
ひとつの角のキューブの向きは、常に対角にある角のキューブの向きを意識しないとダメ。
要は、目的達成のためには“常に構造的に捉えないとダメ”だということをワタシはルービックキューブから学んだ

“常に構造的に捉えないとダメ”ということを言い換えると、この社会“自由”なんてないということでもある。『人間は、自分の意志で考えて行動しているように見えて、実は、周囲の環境や役割や立場によって、無意識にその考えや行動が決定づけられている』のである。

ワタシの次女は、今春に新社会人となった。

子育て終了!!
コロナ禍の中、良くぞ新社会人の道を選んだ!!

しかし、そろそろ、会社の常識、上司の方々の期待、慣れないビジネスマナー、同期との比較、“理想の私”と“現実の私”のギャップに打ちのめされる頃だ。だが、そんなもん当たり前のことである。どこまで行っても『人間がどう考えるかは、その人が生きる社会のシステムによって、無意識に形づくられてしまっている』のだから。社会という構造の中で生きていくということは、そういうことだ

角の方向を変えたいなら、全体を見る習慣を身につけろ。
6面を揃えたいなら、構造の中で生きていることを意識しろ。
それがあっての“自由”である。
それを確認してからの“脱・構造”でしかない。

「現実逃避」からでも、人は、学べる。
五月病からでも、人は、学べる。

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プランナー
中村修治
1986年に立命館大学を卒業。1989年にバブルの泡に乗って来福。1994年に㈲ペーパーカンパニーを設立し独立。福岡に企画会社など存在もしなかったころから30年も最前線で生きているプランナー。企画書を書いた量とプレゼン回数は、九州No.1だと言われている。JR博多シティのネーミングやテレQのCIなどが代表的なお仕事。コラムニストとしても多誌で執筆。

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