喫茶千歳

古き良き喫茶店の味が楽しめるネオ喫茶店「喫茶千歳」【福岡市南区】

いつの時代でも「カフェ」という存在は人々をトリコにします。近年のSNS人気も相まって、おしゃれなカフェ巡りを楽しむ女性も多い中、脚光を浴びているのが「昭和レトロな喫茶店」や「ネオ喫茶」と呼ばれるお店。中年以上の方はノスタルジックを感じ、若者にとってはおしゃれなカフェにないレトロ感が斬新だと感じるんだそうです。この記事では福岡にあるそんな「昭和レトロを感じられる喫茶店」や「ネオ喫茶」をご紹介していきたいと思います。

喫茶千歳」の場所は西鉄平尾駅近くにある個性派ビルの2階

 

今回ご紹介する「喫茶千歳」の場所は福岡市南区大楠。

最寄駅は「西鉄平尾駅」。駅を出て左に進み、角にスーパー「サニー」がある交差点を右折。すると右手に「井谷ビル」という茶色いビルが現れます。

西鉄平尾駅からここまで徒歩5分とアクセスも良好です。

 

 

こちらが井谷ビル全体の外観。喫茶千歳はこのビルの2階にあります。

 

 

この井谷ビルにはカレーが有名な「じゃらん食堂」や、立飲み・猫雑貨・ギャラリー「PecoRi」、雑貨と服のセレクトショップ「YOCA」や「コトリノ・古書店」など個性的なショップが入居していることでも知られています。

 

 

味のある階段を登って2階へと向かいましょう。

 

 

すると重厚な鉄製のドアが印象的な「喫茶千歳」の入り口が現れます。

引き戸を開けて、いざ店内へ!

 

大きな窓が特徴的な開放感のある店内空間

 

打ちっぱなしのコンクリートのクールな空間にスタイリッシュな家具がレイアウトされています。2面の大きな窓からは陽の光が差し込み、店内を明るく照らしてくれています。

ピアノ、ジャズ、ボサノバ、シャンソンなど曜日ごとに異なるBGMが流れているのも特徴のひとつ。

 

 

おすすめは窓際のカウンター席。街路樹越しに、大楠の日常の景色を眺められます。

 

 

奥のキッチン側にも4席のカウンター席があります。

 

 

「喫茶千歳」という名前は、店主が好きな「千歳緑」という濃い緑色に由来しています。

ゆえにこちらのカウンターの椅子や壁面の一部、ロゴマークにもグリーンが採用されているんです。

 

 

本棚にはカフェや喫茶店系の雑誌も完備されています。

カフェタイムの合間に雑誌を見ながら「次はどこのお店に行こうかな?」と妄想するのも楽しいひととき。

 

 

店内は禁煙ですが、ベランダには喫煙スペースも完備されています。

愛煙家の方はぜひこちらをご利用されてくださいね。

 

喫茶千歳ができるまで

店主の古場賢二さん。あだ名は「こばっち」。Instagramのアカウント名も「こばっち」名義で日々投稿されておられます。

 

店主の古場賢二さんは元々関西のご出身。高校卒業後は辻調理専門学校を経て飲食の道へと進むことに。「新神戸オリエンタルホテル」に就職し、料理はもちろん、パンやスイーツなど様々なスキルを習得されました。

 

転機となったのが30歳の時。たまたまふらりと遊びに行った福岡の夜の屋台でお客さんと意気投合して友人となり、それからたびたび福岡に遊びに行くようになったそう。やがて友人からの誘いを受けて福岡に移住し、「ホテルオークラ福岡」に8年間勤務されました。

 

そして40代も後半に差し掛かり、今後について考えた末に「人生一度きり。せっかくなり好きなことをやろう。」という思いから、昔から大好きだった「喫茶店」の開業を決意。

 

2020年3月にホテルオークラ福岡を退職し、ちょうどコロナ禍の中、突貫工事と世を徹したセルフビルドを経て、わずか5ヶ月後の2020年8月に「喫茶千歳」をオープン。今年の夏で4周年を迎えられました。

 

現代版にアレンジした「古き良き喫茶店の味」を堪能

喫茶千歳のメニューは、店主の古場さんが好きだった「古き良き喫茶店の味」。

鉄板ナポリタン、ビーフオムライス、シーフードドリア、ホットサンドといったフードから、クリームソーダやコーラフロート、ミルクセーキ、レモンスカッシュといったドリンクに至るまで、昔懐かしさを感じる構成となっています。

 

 

11:00〜14:00までがランチタイム。「ビーフオムライスランチ」と「日替わりスパゲティーランチ」(各税込950円)の2種類から選べます。

この日は日替わりスパゲティーランチをチョイス。この日のスパゲティーは「鉄板ナポリタン」でした。

 

 

ジュージューと音を立てながら鉄板で提供されるナポリタンが食欲をそそりまくります!

濃厚な味付けのナポリタンに目玉焼きを崩し、絡めて食べると美味しさも倍増。まさに古き良き喫茶店の味そのままです。

 

 

そしてこちらは「昔ながらの固いプリン」とハンドドリップで抽出した「ブレンドコーヒー」のセット(税込900円)。レトロなガラスの器やカップ&ソーサーがかわいいです。

プリンには旬のフルーツとホイップクリームとクッキーがトッピングされ、現代風にアレンジされています。

 

 

プリンはその名の通り、昔懐かしいハードタイプ。カラメルもちょっぴり苦めの大人の味。これがまたコーヒーと絶妙にマッチしているんです。

トッピングされていた旬のフルーツは、なんとシャインマスカットといちじく。実にお得感の高い一品でした!

 

 

そして大人気なのが、旬のフルーツを使ったパフェ。

こちらは今夏提供されていた「シャインマスカットのパフェ」。旬のシャインマスカットがふんだんに使用されています。

このように旬のフルーツを使った期間限定パフェは今後もシーズンごとに登場するそうなので楽しみです!

 

 

店主・古場さんの長年の夢を形にした「喫茶千歳」。これまで培ってきたスキルを生かした美味しくて昔懐かしい料理と、ゆったりと流れるひとときを堪能しに、ぜひ行かれてみてはいかがでしょうか。

 

 

喫茶 千歳

住所:福岡市南区大楠2-17-3 井谷ビル201

TEL:092-983-7786

営業時間:11:00〜21:00(L.O20:00)※日曜日は11:00〜17:00(L.O16:00)

定休日:月曜日(祝日の場合翌日)

喫煙:喫煙スペース有り

Instagram:https://www.instagram.com/melldsfg/

 

 



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ライター
久原茂保
2001年より福岡発のカフェ情報サイト「CAFE@TRIBE(カフェ・トライブ)」を開設。以来、20年以上に渡り福岡県を中心に数多くのカフェを訪れ、日々取材活動に励んでいる。近年はカフェアドバイザー業やカフェのリブランディング、カフェプロモーションなどカフェ業界の知見とネットワークを活かしたオンリーワンな事業を展開中。グラフィックデザインやWEBデザイン、広告コンサルも。

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