ノスタルジックすぎる喫茶店「散歩通り」

創業から40数年、これぞ昭和の喫茶店の原風景!すべてがノスタルジックすぎる喫茶店「散歩通り」【福岡市南区】

いつの時代でも「カフェ」という存在は人々をトリコにします。近年のSNS人気も相まって、おしゃれなカフェ巡りを楽しむ女性も多い中、にわかに脚光を浴びているのが「昭和レトロな喫茶店」。中年以上の方はノスタルジックを感じ、若者にとってはおしゃれなカフェにないレトロ感が斬新だと感じるんだそうです。そこで福岡に今なお現存する「昭和レトロ喫茶店」をピックアップしてご紹介していきたいと思います!

野間大池から歩いて13分。味のある立て看板が「散歩通り」の目印

 

福岡市南区皿山に店舗を構える「散歩通り」。

 

博多方面より、福岡市南区を横断する「大池通り」の「野間大池交差点」から分岐する「野間花畑線」に入り、直進していくと右手にこちらのレトロな看板が見えてきます。

 

バスでのアクセスなら、西鉄バス「皿山一丁目停留所」を下車してすぐです。

 

 

こちらがその外観。縦に長いの建物の上半分は屋根というなんとも珍しい構造。

 

色褪せたその佇まいが長い年月を感じさせてくれます。

 

 

店名が手書きで描かれた、ドア上の半球型のオーニングテント。

このようなテントタイプのオーニングは昔のお店で良く見受けられた仕様です。

 

それにしても年季の入り方がすごいです・・・。

 

まさに「昭和の喫茶店そのまま」の店内空間

 

 

ドアを開けるなり広がる昭和の喫茶店そのままの店内。

 

席は左手にカウンター席、右手に4人掛けのテーブル席が2つあります。

カウンター席ではちょうど常連マダムがおひとりでカフェタイムを満喫していらっしゃいました。

 

 

絵画や写真が随所に飾られた壁面。ピラミッドのような形状のライトがなんとも個性的!

 

テーブル席の椅子はベロアですが、あまりにも年季が入りすぎているため、ブランケットやクッションで目隠しされているのはご愛嬌ということで。

 

 

 

テーブル横には年代物のシュガーポットやナプキン、楊枝入れが置かれており、その傍には美しい花が飾られていました。

 

いたところによると、店主さんはお花がお好きなんだそうで、店内の至る所にお花が飾られているのが印象的でした。

 

 

お客さんが来店するたびに「カランカラン♪」と音を立てるチャイムも健在。この音がまた「往年の喫茶店感」を演出してくれています。

 

 

天井近くに掲示されている色褪せた色紙の数々。かなり年季が入っていたのでなかなか判読しづらいのですが、シーナ&ロケッツの鮎川誠さんや千代の富士さん、水戸泉さんなどの力士のサインを見つけることができました。

 

来店した際には、誰のサインなのか頑張って探してみてください!(笑)

 

 

創業から40年以上続く「散歩通り」。現在のママはなんと4代目!

 

店主(あえて「ママ」と呼ばせていただきます)のお名前は山口敦子さん。聞くところによると、なんと数えて4代目のママになるんだそう。

 

お店の歴史を尋ねてみると、「創業者じゃないので昔の話はあまりよく分からない」とのことでしたが、ご自身が聞いた話によるとオープンしたのは昭和50年代(1980年代)後半とのことなので、創業から40年以上は経過していると思われます。

 

初代、2代目と短期間でのオーナーチェンジを経て、やがて先代である3代目ママがお店を引き継がれました。

 

3代目ママは大のゴルフ好きということもあって、常連さんもゴルフ仲間たちが多く、店内ではいつもゴルフ談義に花を咲かせていたそうです。

 

3代目ママは36年ほどお店を続けられていましたが、年齢などを理由に後継者を探していたところ、現ママの山口さんが引き受けることとなり、以降は4代目ママとしてお店を切り盛りされています。

 

ちなみに、店内の一角には3代目ママのお写真が今なお飾られていました。長年常連さんから愛されていた証拠ですね。

 

 

昔ながらのスタイルのサービスとサイフォンコーヒー

 

入店するとお冷とおしぼりが運ばれてきました。おしぼり入れは懐かしの竹製の船型。コースターも手作り。この素朴さがたまりませんよね。

 

 

次にメニューをチェック。エビピラフ、タカナライス、ドライカレー、オムライスといった定食メニュー(サラダ・コーヒー付きで1,000円より)が充実しています。その他、スパゲッティやサンドイッチ、おにぎりまで豊富にラインナップ。

 

また、オープンから11:00まではコーヒー+パン+サラダのモーニングセット(700円)も1日限定3食で提供されています

 

 

この日はお腹いっぱいだったこともあり、コーヒーだけをオーダーしてみました。抽出方法は昔ながらのサイフォン式です。

 

お店のBGMは「テレビのみ」という昭和スタイル。お昼の情報番組を眺めつつ、コーヒーが出てくるのを待ちます。

 

 

出てきました。こちらがブレンドコーヒー(550円)。アンティークなカップ&ソーサーで提供されます。

 

「良かったらどうぞ」とお茶菓子まで添えてくれました。この辺の心遣いも昔ながらの喫茶店らしいサービスです。

 

 

こちらは小さなミルクピッチャー。クラシカルなデザインがあまりにも可愛すぎたので思わず撮ってしまいました。

 

 

愛煙家に朗報!店内喫煙OKです!

 

ポイントとしては、こちらの散歩通りさんは喫煙可能店。ゆえに全席でタバコが吸えるんです!

 

コーヒーを飲みつつ、タバコの煙をくゆらすひととき。コーヒー&タバコの組み合わせはやっぱり愛煙家にとってはたまりません。

 

※なお、喫煙可能店につき、20歳未満の方は入店できませんのでご注意を。

 

 

SNSの影響でZ世代の来店も

これまで昭和レトロ喫茶店の取材を続けていくうちに、良く耳にするのが「最近はSNSで知ったという若い子たちが来店する」という言葉。

 

こちらの散歩通りさんにも、大学生を筆頭としたいわゆる「Z世代」の方々がSNSを見て時折やってくるそうで、そのあまりにもの昭和感に終始感動しているそうです。

 

中でも「らっきょう入れ」の事を知らなくて、説明してあげたら「初めて見ました!」とさぞかし驚いたんだそうですよ。

 

 

 

取材を続けている間にも、常連さんが一人、また一人とご来店。カウンター越しにママと会話を楽しんでおられました。

 

昔ながらの常連さんが多いとあってお客さんの年齢層はかなり高めですが、皿山エリアに長年続く憩いの場として愛されているお店のようでした。

 

昭和のノスタルジックさを体感してみたい方はぜひ行かれてみてはいかがでしょうか?

 

 

散歩通り

住所:福岡市南区皿山1丁目8-11

営業時間:9:30ごろ〜18:00

電話番号:092-511-8126

定休日:日曜日・祝日

 

 



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ライター
久原茂保
2001年より福岡発のカフェ情報サイト「CAFE@TRIBE(カフェ・トライブ)」を開設。以来、20年以上に渡り福岡県を中心に数多くのカフェを訪れ、日々取材活動に励んでいる。近年はカフェアドバイザー業やカフェのリブランディング、カフェプロモーションなどカフェ業界の知見とネットワークを活かしたオンリーワンな事業を展開中。グラフィックデザインやWEBデザイン、広告コンサルも。

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