パンオタクが選ぶ福岡パン

全ての世代が楽しめる “ハード過ぎない” パンへの想い。ぱんのもっかの「レーズンとクリームチーズ」【福岡県うきは市】

福岡で10年以上パンブログを続け、2020年には城南区別府にパン喫茶をオープンさせた「pantiki」さん。毎日をリープアップしてくれる福岡のパンを、「ひとぱん入魂」の気持ちで1つずつご紹介いただくこちらの連載。34回目の今回は、福岡県うきは市にお店がある ぱんのもっかさんの「レーズンとクリームチーズ」です。

その場を丸く収めたい

どうしても嗜好が合わない人

 

って、いらっしゃいませんか?

 

そういう場に居合わせた時に、どちらが良いとか悪いとか、そういう話ではなく、ほんとうにどうしようも無い「センス(感性)」の問題なので、無理に擦り合わせる必要は無いのです。無いのです、が。どうにかこの場を楽しく、和やかに丸く収めたい。そんなときに、話題をどこに持っていくか、相手を不快な気持ちにさせないようにするには……と結構気をつかうものです。

 

特に筆者は、自称パンオタク。パンの話になると、つい熱くなります、言わんでも良いのに「いや、それは、、、!」と能書きを垂れたくなる。そんな能書き(しかも嗜好が違うパンオタクの)なんて、お相手様には不快でしか無い。

なので、いろいろ迂回の術を学びましたよ、ええ、ええ。さすがにアラフォーだかアラフィフだか微妙な齢にも達しましたし、もう変な争いごとにかける体力は無い。

 

それにパンオタク歴も、そろそろ20年!?を迎えるんじゃないか、の自身の心境としては「一周まわって、みんな良い」に達しております。それちょっと違う気がするんだけどなぁ、とムズムズする時はまだ有れど、わぁ♪そういうのがお好きなんですねぇ♪ なんて、楽しく、笑顔で受け応えできるようになりました。

 

 

 

今まで行かなかったパン屋さんを巡るワクワク

そんな流れもあり、今までは、きっと好みではない(かもしれない)お店には、立ち寄らないようにしていたのですが(否定的な感想を述べるのも敵を作るだけなので、前述の「争いは避けたい」という理由に通ずる)、もしかしたら今の”中庸な”感じのじぶんならば、新しい美味しさを発見出来るかもしれない。なんて、少しワクワクしながら、ニューオープンのお店や、普段使いさせてもらっているお店以外にも、今まで伺ってなかったお店巡りをしております。

 


伺っていなかったお店の特徴のひとつに、<お子さん向けのパンがあること>というのがあります。わかりやすいのは、可愛らしいキャラクターパンですね。単純に、ターゲットは、私(オタク)じゃないよな、と感じてしまっていたので。


あとは、観光地にあること。観光客向けの、つまりは「話しの種に立ち寄る」的な店なのかも、という先入観がありました。

 

 

 

うきは散策で外せない人気店『ぱんのもっか』へ

そんなこんなで、なかなか伺うことがなかった『ぱんのもっか』さんです。

 

可愛らしいトトロや真っ黒クロスケのパンが有名で、観光客の方も多い、うきは市のメインストリートとも言える場所にあります。歩ける範囲に、美味しい自家焙煎コーヒー屋さんやお洒落なブックカフェもある、白壁エリア。これからますます魅力的な季節となる『フルーツ王国うきは』観光の際に立ち寄られる方も多いのではないでしょうか(^^)

 

もっかさんの人気はとても高くて、たまに近くを通りかかると、いつもお客様でいっぱい!古民家調の外観が可愛らしく、パンを入れてくださる紙袋も鳥柄〜♪これは女性客の心を掴んで離さない筈ですね。

 

そして、今回あらためて人気の凄さとその秘訣を感じたのは、パンのラインナップと陳列の仕方です。どのパンも「全ての世代の方達に美味しいと思ってもらえて、選ぶところから楽しんでほしい」という想いに溢れているように感じました。地元の方やリピーターさんも勿論たくさんいらっしゃいますが、観光客(初めて来る方)が多いのも事実です。そういう方々が選びやすいように、ジャンル分けされたパンたち。シンプルなハード系ゾーン、デニッシュゾーン…レジに辿り着くまでゆっくり買い物を楽しみながら、悩みながらお買い物ができます♪

 

そしてラインナップ。バゲット等のハード系もあるのですが、それが敢えて“ハード過ぎない”のです。老若男女、全ての世代に楽しんで頂けるように、というホスピタリティからでしょう。バゲットもカリパリッとした軽やかなもの。

 

明太フランス

 

今回ご紹介する『レーズンとクリームチーズ』も、巷のパン屋さんではかなりの確率でハード系のパンとしてお見かけする組み合わせです。ですが、もっかさんではソフト系。しかも、やや甘めの生地。

 

レーズンとクリームチーズ

 

少しリベイクしてから食べると、表面はカリッとして、内生地はフワンフワン。ジューシーなレーズンと軽やかな生地、少し蕩けたクリームチーズの酸味。

 

 

バランスがちょうど良く、生地は祖父母の年代でもきっと食べやすいだろうなぁと感じる優しい歯触り。かく言う私も、この組み合わせはハード系でしか食べたことがなかったかも? ですが、ソフト系でも物足りない感じはしないんだなぁ、と目から鱗の美味しさでした。

 

そして、こういうソフトな雰囲気のパンたちの方が、うきは散策の際に、「あぁ小腹が減ったなぁ、、、さっき買ったパンあるね!食べようか!」とパクッといけちゃうことにも気付きます。この立地にあること、そこへ来るお客様が求めているものを、いつも考えながら、感じながら、作られているのだなぁと。

 

 

 

明太フランスのフルフルさんといい、今回のもっかさんといい、今まで敬遠気味だった「スタッフさんの多い大型店」の強みや良さを、あらためて教えてくださっているように感じます。いやはや、人の思考(嗜好)も、パンの中身も。偏らないのが1番!ですね ※もっかさんのパンの中身は偏ってません よー(^^)

 

 

 

店舗情報

ぱんのもっか

住所:〒839-1321 福岡県うきは市吉井町1127−5[map]
営業時間:9:00~18:00(パンがなくなり次第終了)

電話番号:0943-75-3303
定休日:月、木曜日
駐車場:あり
Instagram:@pannomocca

https://www.instagram.com/pannomocca/

 

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パンブロガー
pantiki
福岡在住。色々なパンを食べ歩き、「ひとパン入魂」を心に紹介するパンブログを10年以上運営。2020年には福岡市城南区別府に、ブログを三次元化させたパン喫茶「kissaten ぱんフレット。」をオープン。オリジナルのメニューの提供のほか、ロスになる前のパンにアレンジを加え、ストーリーと一緒に味わってもらう「パンのバトン活動」を続けている。

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