カヌレブームの仕掛け人は福岡に。本場フランス人が作るカヌレ専門店「ルクレール」ロマンさんの移動販売

フランスの焼き菓子カヌレが、1990年代に一度ブームになって以来二度目のブームとなっています。火付け役は福岡市中央区の警固や今泉、赤坂などで移動販売を行うフランス人のロマン・ガブリエルさん。移動販売から夏には西新に店舗も構え、次々と新作カヌレを発表しています。そんなロマンさんのカヌレが福岡で販売されるようになったきっかけや、人気の理由を探りました!

※2022年1月追記:博多駅コンコースに半年期間限定で出店!
※2022年6月追記:アミュプラザ博多地下1Fに新店舗をオープン!

母のレシピでつくった母国のカヌレを移動販売で広めたい

ーーロマンさんのカヌレが福岡で生まれたきっかけは、当時ロマンさんが働いていた赤坂のレストラン『カーニバル』でフランスパリ祭を行った時に、来日中のお母さんと共に作ったカヌレが好評だったこと。その後、お客様にリクエストされるようになったので毎日カヌレを作るようになりました。


フランスではビジネスを学び、その後ベルギーで有名チョコレートショップのマネージャーに。

ロマン

はじめは、珈琲と一緒にカヌレを朝7時ぐらいから店の前の路上で売っていました。フランスでは路上販売は珍しくないので、大丈夫だと思っていたら、すぐ警察がきてしまって(笑)
 
朝から外国みたいとみんな喜んでくれていたのですが、それで路上販売はすぐやめたんです。そして、2019年11月から、働いていた福岡市中央区・赤坂のフランス居酒屋「カーニバル」のオーナー樋口さんと一緒に、本格的にカヌレを売る準備を始めました。
 
それまでは1回に16個しか焼けない家庭用オーブンでカヌレを焼いていたんですが、本格的にカヌレを販売していこうと、業務用オーブンを買いました。
 
お店があった赤坂では立地が弱いと思っていたので、路上販売ではなく、樋口さんの知り合いの店舗の軒先や営業前の時間で売らせてもらったりしていました。その戦略が当たり、移動販売が徐々にSNSで話題になり、今年2020年の7月に工房兼店舗となるルクレールを福岡市早良区・西新にオープンさせました。

美味しい味を皆に食べてもらいたいから、手が届きやすい価格に

ーーロマン・ガブリエルのカヌレのプレーンカヌレはひとつ130円という安さ。他のカヌレ専門店と比べても安いこの価格帯にもロマンさんの想いがあります。


左から、ティラミスカヌレ(300円)、安納芋カヌレ(300円)、オレンジカスタード(290円)、大人の濃い茶カヌレ(260円)、ショコラオレンジ(280円)

ロマン

うちが、プレーンカヌレは130円、限定カヌレは200円〜という価格設定にしているのは、いっぱい買ってみんなで食べて欲しいからなんです。
 
企業の社長さんがスタッフに配る為に買っていったり、同僚や家族、友達にお土産や差し入れに使ってくれる人がいたり、一番すごかったのは、70個買っていった女の子ですね。友達にあげるって言っていました(笑)。誰かにあげたくなる味だと思ってくれたんだったらとても嬉しいです。

なのでカヌレを食べた方の半分は、ロマンのカヌレって知らなくて食べていると思います(笑)。

90年代に流行ったカヌレや今流行っている他のカヌレも、堅いカヌレが多いようですが、うちのカヌレはぷにぷにした柔らかいカヌレで、定番商品と季節商品を常時5種類ぐらい用意して、いつも買ってくれる人も楽しみが増えるように考えています。

ロマン・ガブリエルのカヌレがビジネスとして大事にしていること

ーーコロナ前に既にテイクアウトで始めていたので移動販売をはじめたタイミングはとてもラッキーだったと思っているそうです。もちろん4月の緊急事態宣言時には自粛したそうですが、その後はコロナの影響はあまり受けていません。


このカヌレを福岡の銘品にしたいと話すロマンさん

ロマン

コロナの影響で、このポップアップのスタイルやテイクアウトも今や見慣れた光景になってきましたが、この移動販売は、休眠時間を使ったビジネスでリスクがないんです。でも、自分たちの目が届かないところでは販売しないと決めています。無理をせず、身の丈に合わないことはしないようにと心がけながらやっています。
 
僕はこのカヌレは、福岡の銘品になれると思っています。他にもカヌレ屋さんがありますが、違いは“フランス人の舌のフィルターをかけているカヌレ”だということ。フランス人も納得する田舎の味なんです。優しい甘さで手作りの美味しさが自慢です。
 

今後は、福岡以外の街にも店舗を展開したいと思っています。海外でも販売できるようになると楽しいでしょうね。カヌレはブームじゃ終わりません!お母さんのレシピで作ったできたての、優しい甘さの手作りカヌレをぜひみなさん食べてください!!

ブームでは終わらない!長く広く、多くの人にロマンのカヌレを食べて欲しい

子どもから大人まで、男女問わずロマンさんのファンがいるのも“ロマン・ガブリエルのカヌレ”の特色のひとつ。コロナの影響で皆が笑顔をなくしていた時期に、ロマンさんとのおしゃべりや元気のよさ、タイミングを見計らった声のかけ方に、ロマンさんからカヌレを買うと元気なれるとファンになった人も多いそうです。

長く続けるための移動販売と、お母さんのレシピで作る「美味しく心温かいカヌレをみんなに食べてもらいたい」というロマンさんの想いと相まって、福岡のカヌレブームを起こしたのではないでしょうか。ただのブームでは終わらず、ロマンさんのカヌレがたくさんの人に広がっていくことを楽しみにしています。


ファヨール・ロマン・ポール・ガブリエル
南フランス出身。21歳の時にアイルランドへ。その後ベルギーの有名チョコレートブランドで働いた経験を持つ。フランスでビジネスを学び、営業の経験もあったが2016年に来日。福岡のゲストハウスやレストランなどで働いている時に作ったカヌレが好評で、移動販売を始める。本場フランス人が作るカヌレ専門店として、市内数カ所でポップアップ展開しており、行列のできる人気店として話題に。

※2022年1月追記:博多駅コンコースに期間限定店オープン

いつもは西新の店舗での販売や、移動販売をしているルクレールさんですが、現在は博多駅コンコースに半年期間限定でショップがオープン!他の場所における販売はしばらくお休みされるとのこと。場所は筑紫口寄り、バタープレスサンドさんのお隣ですが、先日伺うと早々に完売していました、、、行列覚悟でお買い求めを!

※2022年6月追記:アミュプラザ博多B1Fに店舗オープン

コンコースの期間限定営業は5月末で終了し、6月3日、アミュプラザ地下一階に、新店舗をオープンされました。博多駅で、これからもロマンさんのカヌレが食べられるのは嬉しいですね!
福岡土産や、ちょっとした手土産にぜひ◎

【ルクレール】
■住: アミュプラザ博多地下1F(阪急の博多口側地下一階入口近く/大名ソフトクリームさんの隣
■営: 10:00-20:00
■詳細はこちら

【ルクレール 西新店 (LECLERC)】
■住: 福岡市早良区西新5-15-12
■営: 11:30〜なくなり次第終了
■休: 日、月、木
 https://www.instagram.com/leclerc_japan
※販売日/場所:随時ストーリーまたは投稿にてお知らせしております

★合わせて読みたい

絶対にハズさない福岡の手土産!おもたせスイーツ6選

投資家へのネクストステップ

会社員だからこその強みを活かす。働きながら始める不動産投資。

Sponsored

これから必要になってくる投資

マンガで分かるマンション投資!老後の対策は自分でしないといけない時代に。 不動産投資を1から学べるマンガ資料をプレゼント!

Sponsored

関連タグ:
#ニューオープン
#福岡グルメ
この記事をシェア
facebook
twitter
LINE
ライター
山内 亜紀子
福岡女子短期大学音楽科卒。卒業後ラジオ局の番組制作に関わる。その後転職し、福岡の数々の情報誌とWEBメディアの編集・ライターを勤める。編集では映画紹介やコラム、インタビューを経験。2015 年よりフリーの広報、ライターとして主に映画、グルメ、旅行コラムを執筆中。

フクリパデザイン1

フクリパデザイン2

フクリパデザイン3

フクリパデザイン4

TOP