今回お話を聞いた人:株式会社えんホールディングス 不動産事業本部 瀬戸涼太さん
瀬戸涼太さん
1989年生まれ。福岡県福岡市出身。
福岡大学を卒業後、新卒で株式会社えんに入社。入社後、自社ブランドマンション「エンクレスト」の販売業務や管理業務を経て、現在は株式会社えんホールディングスの不動産事業本部にて土地の取得からプロジェクト管理まで幅広く手がけている。
街づくりの一翼を担う「えんホールディングス」を選んだ理由
福岡とともに成長する「えんホールディングス」
「株式会社えんホールディングス」は福岡市内を中心に自社ブランドマンション「エンクレスト」の開発をはじめとした、不動産の建築・開発・管理を行っている企業です。
福岡への愛着が入社の原動力!瀬戸さんが「えんホールディングス」を選んだ理由
同社との出合いは、学生時代のアルバイトで、いろんなマンションに出入りすることの多い宅配の仕事をしていたとき、様々なマンションに出入りする中で、それぞれのマンションが異なる個性や雰囲気を持っていることに気づきました。
その中で、何度も目にするエンクレストにだんだんと惹かれていき、「エンクレストってかっこいい!いつかこんなマンションに住んでみたい!」と憧れるようになったそうです。
また、福岡での就職を選んだ背景には、生まれ育った福岡への深い愛着があるそうで、出身地の福岡で働きたいと思っていた瀬戸さんにとって、福岡の街とともに成長している「えんホールディングス」は自身の理想とするライフスタイルにもあった企業でした。
「この街をもっともっと良くしたい」という強い想いは、瀬戸さんの仕事への原動力となっています。
実際に働いている感想として、「マンションの会社というと、営業職の色が強く、体育会系のイメージがあるかもしれませんが、スタッフの個性に合わせた環境づくりをしてくれる会社なので、個性的でクリエイティブなメンバーに囲まれ、”良いものを世に出したい”という意欲に溢れた雰囲気の中で仕事をしています。」と語ってくれました。
不動産事業本部の都市開発の仕事とは
土地取得から始まるプロジェクトのやりがい
瀬戸さんが所属しているえんホールディングスの不動産事業本部の仕事は、「エンクレスト」を建設する土地の仕入れから行います。
毎日のように土地の情報を取得しているけれど、実際に着工までたどり着くのは年間2、3件なんだそう。
この「土地を仕入れる」プロセスでは、土地所有者や仲介業者と良い関係性を築き、互いに信頼しながら交渉することが重要になるそうです。
そして、瀬戸さんは土地所有者との交渉に関して「その土地に対する思い入れやエピソードは様々で、土地の所有者を説得するのは簡単なことではない」とも語ります。
また、基本的にマンション建設に対して「絶対に反対!」という声はあまりないと言います。
とはいえ、マンション建設により少なからず環境が変わる地域の方々に対して、安全面や工事工程の説明といった細かな交渉を繰り返し、地域の方々が安心して暮らせる環境を維持しながら建てられるようにする配慮が欠かせません。
そうした慎重な交渉の末に土地取得からプロジェクト化できたときの達成感は格別だと瀬戸さんは語ります。
また、自分が手がけた建物が地域の一部として存在する姿を目にすると、仕事への誇りと達成感を感じると言います。
「不動産事業本部には、開発や建築で苦労したところを見せることなく竣工させ、営業部門や管理部門にマンションを渡すことを美学とする風潮が昔からあるので、こんなに語ったことはないんですが」と笑いながら答えてくれました。
法的問題をクリア!探偵のような下調べでプロジェクトを成功へ導く
一棟の「エンクレスト」を建設するまでには、土地の権利関係を巡る相続問題や、建築基準法に基づく許可取得など、関係法令などの面に関してもクリアしないといけない問題が数多く存在します。
瀬戸さんいわく、
「もちろん、基本的には民法や宅建業法など法的な知識を求められる場面が多いですが、前例のないことも多々ありますので、マニュアルだけで動ける仕事ではありません。」
「例えば、交渉したい土地の権利関係が複雑で共有持ち分で所有者が複数いたり、相続登記がされていなかったり、所有者の所在が不明だったり。そんな問題を紐解くために、市役所・区役所・法務局などいろいろな機関を走り回って、手掛かりになりそうなら直接訪問してみるなどして、情報を集め、弁護士や司法書士などの専門家と話しながら、なんとかその土地の地権者を明確にして交渉に臨んだこともあります。」
とその苦労を語りました。
「当然、そこまで複雑なことは稀ですが、まるで警察か探偵みたいな気分になります(笑)
どこに正解があるのか、誰に聞いたらいいのかわからない事例も結構あるんです。前例がなかったり、専門家の領域を外れていたり。それでも考えながら行動してみて、そうこうしていたら、着工までに5年くらいかかることもあるんですよ」
と「エンクレスト」建設までの裏話も語ってくれました。
マンション建設にやわらかくクリエイティブな視点を
限られた土地や予算の中で、どうすれば最大の価値を生み出せるかは、瀬戸さんの所属する不動産事業本部にとっては永遠の課題。
現在進行中のプロジェクトでは、その地域に必要な商業要素やコミュニティスペースを設計に盛り込むことで、街全体の利便性を向上させようと試みました。
「この場所に本当に必要なのはどんな建物なのか?をまず考え、実際にこの街に暮らす人たちにヒアリングしてみたところ、『人口は爆増しているけれど、大型の生活利便施設がない』『シンボルになる建物がない』『憩える場所がない』といった声がでました。
そこから計画を練り、当社はマンションデベロッパーですが、この場所に必要なのはマンションではなく、この街の人に求められている公共性の高い商業施設だと考えました。
画一的にマンション建設を考えるのではなく、もっと柔軟にクリエイティブな発想が求められるので、毎回新しい挑戦ができ、やりがいがあります」と瀬戸さんは語ります。
2025年4月18日に完成予定の福岡市南区の大橋駅前にある複合商業施設OHASHI HILL
瀬戸さんに聞く、都市開発の仕事に向く人とは?
最後に瀬戸さんへ「不動産事業本部での仕事が向いている人はどんな人か」聞いてみると、「新しい問題に前向きに取り組める人が向いていると思います」と語ります。
法的な知識や数字に強いことも重要ですが、それ以上に、誠実さやコミュニケーション能力などの、地域住民や取引先との関係を円滑に進めることのできるスキルが大切になるとのことです。
「不動産事業本部には、えんホールディングスという会社の未来を考えながら、チームで協力できる人材が求められています。数字や法的な知識は入社してから身につけるといったことでも大丈夫です。専門家である必要はありませんし、それよりも柔軟性とコミュニケーション能力、自ら考え行動までできることが大事だと思います。」と、瀬戸さんは語ってくれました。
街づくりに直接貢献できる達成感がなによりの魅力
不動産事業部は、プロジェクトごとに異なる課題と向き合いながら、街づくりに直接貢献できる仕事です。
瀬戸さんのように、地域社会と向き合い、法的課題を乗り越えながらプロジェクトを完成させることは、きっと大きな達成感を感じれるはずです。
同社は「マンションデベロッパー」として福岡の街を盛り上げてきましたが、近年は先述の複合施設を手掛けたように、「不動産総合デベロッパー」としてこれまで以上に「どんな街が良いか」ということを、仕事を通して考えたい人にとって相性の良い企業に成長しています。
大変だけど楽しい。
そして自分が街づくりの一翼を担っているという達成感。
「個」の感性やスキルを活かしながら、不動産開発の仕事ができる同社の魅力に気付いた方は、ぜひえんホールディングスの「採用情報」をご覧ください。