国内航空会社の就航社数最多は16社の福岡空港
出所:運輸審議会『「本邦航空運送事業者 17 事業者からの混雑空港 運航許可申請事案」に関する答申について』(別表)
福岡空港に最多の国内航空会社16社が就航する━━。
2025年2月1日から5年間、国内に17社ある日本の主要航空会社のうち16社が、福岡空港に乗り入れる予定だ。
国土交通大臣の諮問機関である運輸審議会は2024年12月3日、国が混雑空港と指定している成田空港、羽田空港、関西空港、伊丹空港、福岡空港の5空港への就航について、国内航空会社17社から提出された運航許可申請を適当だと国交相に答申した。
同申請によると、福岡空港への国内航空会社の就航申請社数は16社で最多だった。
福岡空港に次いで、国内航空会社の就航申請が多かった空港は、羽田空港の10社だった。
以下、関西空港の8社、伊丹空港の7社、成田空港の6社となっている。
路線数・便数の最多は羽田空港、第2位は福岡空港
就航路線および便数でトップは羽田空港であり、運航路線は49路線で1日平均運航数(往復)は502.8往復だった(冬ダイヤ:2025年2月1日~同3月29日)。
続く第2位は、福岡空港の27路線・1日平均190.3往復運航が続いた。
以下、伊丹空港の26路線・1日平均185往復運航、成田空港の18路線・1日平均58.7往復運航、関西空港の12路線・1日平均58.7往復運航という順番だった。
福岡空港が指定されている『混雑空港』とは何か
現在、成田空港、羽田空港、関西空港、伊丹空港、福岡空港の5空港は、航空法第107条の3第1項によって、『混雑空港』に指定されている。
混雑空港への乗り入れには、国交相による事前許可を必要だ。
各国内航空会社から提出された運航許可申請について、運輸審議会が妥当と答申すれば、国土交通省航空局によって正式に許可される。
国内航空会社に対する、混雑空港への運航許可は、5年間有効だ。
運輸審議会による審議対象は、混雑空港に乗り入れる国内航空会社が対象であり、国際線を運航する航空会社は対象外となる。
運輸審議会は、国家行政組織法第8条に規定する審議会であり、国土交通大臣の許認可などの適否について諮問を受け、公平な立場から合理的な決定を行う常設の機関である。
『本邦航空運送事業者 17 事業者からの混雑空港運航許可申請事案』に関する答申において、「福岡空港に係る各申請者は、大手事業者、中堅事業者、地方路線を中心とした事業者、LCCと多様な事業者から構成され、その運航計画路線は、幹線はもとより地方路線、離島路線の形成及び充実が図られており、多様な輸送網が確保されていることを確認した」と記す。
参照サイト
「本邦航空運送事業者17事業者からの混雑空港 運航許可申請事案」に関する答申について
https://www.mlit.go.jp/common/001846213.pdf