資金調達だけじゃない、クラウドファンディング

サポート数 130 件超えの「ニューワールド」に聞いてみた!クラウドファンディング成功の3つのポイント

新しい製品やサービスの開発資⾦調達の場として、多くの企業が挑戦するクラウドファンディング。フクリパでも、これまで福岡県内の企業の取り組みを多く紹介してきました。そんななか、多くの⽅が悩まれているのが商品の魅⼒を伝える「プロジェクトページ」づくりです。機能性や開発ストーリーなどをまとめたページで、プロジェクトページの充実なしではクラウドファンディングの成功なし。だからこそ、何を伝えるべきか迷ってしまうのです。そんな悩みを解決してくれるのが、ニューワールド株式会社。クラウドファンディングとして始まり、現在応援購入サービスとして展開している「Makuake(マクアケ)」と提携し、商品の魅⼒を発信するために⽋かせないプロジェクトページの制作をサポートしています。いかに多くの⼈に商品の魅⼒を伝えるのか。そのノウハウを知り尽くした取締役の⾦⼦昌平さんに、プロジェクト成功の秘けつを伺いました。

「日本ブランドを世界No.1に」。福岡発のスタートアップ企業

ニューワールド株式会社は、福岡発のスタートアップ企業。現在は東京本社のほか、福岡市博多区にも拠点を構えます。創業メンバーである代表取締役社長の井手康博さん、取締役の金子昌平さんはいずれも福岡県出身。


ニューワールド株式会社 取締役の金子昌平さん

「日本ブランドを世界No.1にする」をミッションに、こだわりの日本製品を販売するECサイト「CRAFT STORE」を運営しています。また2019年には、応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」と提携。プロジェクトページと呼ばれる商品ページコンテンツの制作代行サービスをスタートさせ、全国各地の企業とともに日本のものづくりを盛り上げています。

取引企業の声が、プロジェクトページ制作サポートのきっかけに

今や珍しくなくなった「クラウドファンディング」。応援購入サービスとして成長した「Makuake」のサイトを開いてみると、実に多様なジャンルのプロジェクトがずらり。各プロジェクトページでは、商品の魅力を伝えるべく、写真やテキストだけでなく、動画や図などを入れて魅力をPRしています。そんなプロジェクトページのコンテンツ制作代行サービスを、ニューワールドがはじめたきっかけは何だったのでしょうか。

金子さん

きっかけは、弊社が運営するECサイト「CRAFT STORE」で取引がある企業の方からの声でした。「CRAFT STORE」ではメイドインジャパンにこだわり、職人さんがつくった高い品質の商品を紹介しています。そこで培った動画やWebコンテンツづくりのノウハウを生かして、Makuakeのプロジェクトページづくりをお手伝いさせていただいたんです。

クラウドファンディング成功のポイント その①「第三者目線での価値の提案」

フクリパでは、これまでにもクラウドファンディングにチャレンジした多くの企業に取材してきました。その中で「商品の良さやものづくりへの思いをどうやって伝えればいいのか悩んだ」という声を多く聞きます。だからこそプロジェクトページづくりをプロにお願いできるサービスは需要が高いと感じますが、ニューワールドが提案する、目標金額を達成するポイントは、どこにあるのでしょうか。

金子さん

魅力的なプロジェクトページをつくるには、売り出したい商品やサービスを、いかに「第三者目線」で見ることができるかが大切になってきます。


実際に商品を使ってみて、第三者目線から見た商品の価値を見出す

同じ商品でも、その商品が持つ魅力はいくつかあります。A、B、Cの3つの課題を解決できる商品があるとして、一番興味をひくPRポイントはどこなのか。そこをしっかりと見極め、しっかりアピールする必要があります。ちなみに「第三者目線」というのは、弊社のような外部の企業が関わること以外にも、家族や友人に実際見たり使ったりしてもらい、それまでその商品をまったく知らなかった人から“よさ”を聞き出してもいいかもしれません。つくり手にとっては当たり前の技術も一般消費者からすると目新しい技術だったりする。そういうポイントを掬い取れるのが強みです。

第三者目線というのは意識して簡単にできるようなものではありません。身近なだれかに頼ってみることで、新たな発見もあるのかもしれませんね。

その②「機能性が第一、想いは第二」

金子さんが2点目のポイントとして挙げたのが、想いよりも機能性を伝えるということ。商品の開発に長年携わったりしているとどうしても思い入れが強くなり、実際にユーザーに届ける際にも、想いを伝えることばかりが先行し、機能性が二の次になってしまうパターンが多いのだそう。

金子さん

Makuakeユーザーが知りたいのは商品の機能性、そしてその商品を取り入れることで生活にどんな変化がもたらされるのか、ということです。「頑張りました」「こだわりました」の想いだけを出し過ぎると、本来、Makuakeユーザーが知りたいと感じている商品の機能性がぼやけてしまい、プロジェクトが失敗に終わってしまうことも。

つくり手の想いと商品の機能性、ストーリーのバランスをうまく取りながら、Makuakeというプラットフォームで効果的にPRすることも重要なポイントといえます。

機能性の部分をぼやけさせず、想いも伝える、このバランスこそがみなさん悩むところだと思います。あくまでユーザーが知りたいのは“機能性”だということ。そのことを念頭に置いて、プロジェクトページを制作することが大切なのかもしれません。

その③「長くイノベーション起きてないものを探す」

そして3つ目のポイントが、長くイノベーションが起こっていないかったものを探すこと。私たちがこれまで当たり前に使っていた商品やサービスに手が加えられ、よりよい使い心地になれば、注目度は自然と高まります。それも、幅広い層に届けることができるというのです。

金子さん

どの家庭にも必ずあるものだけれど、長い間イノベーションが起きていないものは、注目度が高いです。例えば、プロ用厨房製品を扱う本間製作所では、キッチンに1つはある「ボウル」にプロの声を取り入れて、ワンランク上の商品を生み出しました。

高い耐久性や使いやすさが売りですが、ボウルとしては3000円以上と高額。それでも、しっかりその魅力を打ち出すことで、目標30万円のところ1000万円以上の調達金が集まりました。

すでに暮らしの中に定着し、溶け込んでいるアイテムこそに、クラウドファンディングのヒントがあるのかもしれませんね。

本当のクラウドファンディングの課題はプロジェクト挑戦後

これまで130件以上のプロジェクトをサポートしてきた、ニューワールド。結果だけ見れば、どれも大成功のように思えますが、クラウドファンディングの課題はプロジェクト挑戦後にあると金子さんは話します。

金子さん

クラウドファンディング自体は、ノーリスクで挑戦できる場所。当社のサービスを使うかどうかは別にして、しっかりと動けば結果が付いてくるので、ものづくりをされている方はチャレンジしたほうがいいと思います。やらない理由はありません。

でも、問題はその後いかに多くの調達金を集めても、プロジェクト終了後にどうやって商品を広げていくか、悩まれる事業者の方はたくさんいるんです。プロジェクト終了後に商品を知って、ほしいと思う人がいても、販売ルートがないために商品を手に入れることができないということは珍しくありません。

そこで、クラウドファンディング挑戦後の商品流通の場として、当社運営のECサイト「CRAFT STORE」を提案しています当社では、「日本ブランドを世界No.1にする」という目標があります。そのためにも各地のメーカーや職人のみなさんの商品を、バイヤーの確かな目でセレクトして全国に届け、今後は海外にも商品を流通させたいと思っているんです。

クラウドファンディングで「商品紹介のページをつくる」だけであれば、何も僕たちでなくてもいい。写真や動画撮影できる技術者や取材して記事が書けるライターを抱えていれば、ほかの制作会社でも可能です。

でも、「CRAFT STORE」を運営する僕たちだからこそできることがあると思っています。日本のものづくりの現場を盛り上げるためにも、クラウドファンディングをきっかけに、中長期的なサポートを行っていきたいですね。

まさに作り手と二人三脚で取り組むクラウドファンディングへの挑戦。いっときの関係ではなく、プロジェクト後もいかに商品を広めていくのか。企業の悩みに寄り添って、サポートする姿からは、日本のものづくりへの愛を感じます。そんなニューワールドだからこそ、見つけられる魅力や見せ方があるのかもしれませんね。

ニューワールド株式会社

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紙とWEBの編集ライター
戸田 千文
愛媛県出身。広島、東京生活を経て、転勤族の夫とともに2018年夏に福岡暮らしをスタートした。情報誌やレシピ本、WEBコンテンツの企画・制作を通して出会うローカルのおいしいモノ・楽しいコトが大好き。

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