パンオタクが選ぶ福岡パン

懐かしさとの再会。グレンドール プラス 六本松421店の「タマゴドーナツ」   

福岡で10年以上パンブログを続け、2020年には城南区別府にパン喫茶をオープンさせた「pantiki」さん。毎日をリープアップしてくれる福岡のパンを、「ひとぱん入魂」の気持ちで1つずつご紹介いただく新連載。11回目の今回は、六本松421内にある「グレンドール プラス」さんのタマゴドーナツです。

タマゴドーナツをご存知か?

とてもショッキングなことがありました。
ただのジェネレーションギャップと言えばそれまでですが、、、

若者にとっての、ドーナツとは。

それはもはや、拙者にはパウンドケーキとの違いが『形状』しか認められない『揚げないドーナツ』であるヘルシー系『焼きドーナツ』か、
揚げてあるものとしては、キラキラ眩しいトッピングが施されたり、クリームがはみ出さんばかりに詰め込まれた『映える』系ドーナツのことを指すようでして。

もしくは、もう少しこっち寄りの若者(一体何歳なんだ)ならば、ドーナツ観もギリギリこっち寄りで。基本はミ◯ド。それでも、ミ◯ドのシュガーレイズドは、『懐かしい系』に入るのだと言う、、、。

では君たち、昔むかし、町のパン屋さんの隅っこの方にちんまりと、でも確実に存在していた『タマゴドーナツ』を知らぬと申すか?

もしかして、これをお読みの方々もすでに『何それー?』的にご覧になっているとか、、、(焦り)アレですよアレ!またもやミ◯ドに例えるなら『オールドファッション』のような食感と味わいで。

日曜のお昼に、お母さんがホットケーキミックスを、ドーナツ製造機のようなプラスチックの装置に入れて、輪っか状にひとつひとつ、ポテッポテッと油の中に入れて揚げてくれた、あの味と形状です!(あの味言われてもね、知らん人は知らんよねぇ)

そして、パン屋さんのタマゴドーナツは、円形でありつつ、不思議と表面に角が立ってるんですよね。それがカリリッとして小気味良く、香ばしさもあって美味しかったんだよなぁ、、、

で、
冒頭で申し上げた通り。
ショッキング、
ジェネレーションギャップ、、、

タマゴドーナツ、通じなかったんですよ、こっち寄りじゃない若者にはもちろん、ややこっち寄りの方々にも、、、(だから一体何歳やねーん)

もう、あのタマゴドーナツ、どこにも売って無いのかなぁ、、、

なんて独りごちておりましたらね、救いの天使が舞い降りましたよ。
『あのパン屋さんには、普通に売ってますよ♪』と。

喜び勇んで伺って、懐かしさとともに頂きました、タマゴドーナツ。

ああ、変わらないこの味。食感。

六本松のど真ん中、高級スーパーやTSUTAYAさんと同じ建物の中にある『トランドール グレンドールプラス』さん。

JR九州エリアの方にはお馴染みの『トランドール』さん系列のお店ですね。
筆者が、(ど田舎の)中学生くらいの頃、当時の街のパン屋さんとはひと味違う、都会的な感じとか、目移りしそうな圧巻の品揃えに、『パンのワンダーランドやー』と、ワクワクしながらトングを掴んでいたのを思い出します、、、

最近はトランドールさん自体、なかなかお伺い出来ていなかったのですが、
久しぶりに伺うと、お洒落なデニッシュや、塩パンにくるみを巻き込んだもの(これもめっちゃオススメ!)などなど、『最近の』パン達に紛れて、こういう『懐かしい』ドーナツもちゃんと置いてくださっている、、、



こちらもおすすめの「塩くるみパン」

スーパーでのお買い物ついでに、家族みんなで訪れて、みんながそれぞれ好きなパンを見つけることができる。
進化しつつも変わらぬトランドールさんらしさがありました。
こういうパン屋さん、ほんとうにありがたいですね、、、(^-^)

* * *

GRAIND'OR +(グレンドール プラス)六本松421店
住所:〒810-0044 福岡県福岡市中央区六本松4丁目2−1 1F [map]
営業時間:7:00-21:00
駐車場:施設駐車場あり
お問い合わせ:092-791-4088
公式サイト(トランドール):https://www.traindor.com

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パンブロガー
pantiki
福岡在住。色々なパンを食べ歩き、「ひとパン入魂」を心に紹介するパンブログを10年以上運営。2020年には福岡市城南区別府に、ブログを三次元化させたパン喫茶「kissaten ぱんフレット。」をオープン。オリジナルのメニューの提供のほか、ロスになる前のパンにアレンジを加え、ストーリーと一緒に味わってもらう「パンのバトン活動」を続けている。

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