創業48年。福岡のファミレスの先駆け!ボリューム満点の定食が自慢の「ハロー唐原本店」【福岡市東区】

いつの時代でも「カフェ」という存在は人々をトリコにします。近年のSNS人気も相まって、おしゃれなカフェ巡りを楽しむ女性も多い中、にわかに脚光を浴びているのが「昭和レトロな喫茶店」。中年以上の方はノスタルジックを感じ、若者にとってはおしゃれなカフェにないレトロ感が斬新だと感じるんだそうです。そこで福岡に今なお現存する「昭和レトロ喫茶店」をピックアップしてご紹介していきたいと思います!

「九産大前駅」から徒歩4分の場所にある「ハロー唐原(とうのはる)本店」

福岡市東区にある「九州産業大学」。通称「九産大」。2022年の学生数は1万人を超える福岡有数の大学です。
その九産大の最寄駅である「九産大前駅」からほど近い場所にあるのが今回ご紹介する「ハロー唐原本店」。「唐原」と書いて「とうのはる」と読みます。

駅からの位置関係はこのような感じです。左手奥が「九産大前駅」。

駅から「和白通り」を渡って徒歩4分程度で到着します。「お値打ち価格」「スープ・ライスお替り自由」と書かれた派手な黄色い看板が目印です。

 

懐かしさ漂う、昔からあるカフェレストラン

深いブラウンの椅子とテーブル、そして木目調の壁でコーディネートされた、どこか懐かしさの漂う店内。印象としては「昔からあるカフェレストラン」。
現在のようにファミレスが多くなかった1970年代、このようなカフェレストランは当時の子どもとって、心躍る場所でした。

 

席数はなんと60席もあるので、団体での来店でも問題なしです。

また、テーブル席だけでなく、おひとりさま向けのカウンター席も完備されているので、一人でふらっと訪れて食事したい時にもおすすめです。

 

ふと見つけた古びたスピーカー。

かなり年季が入っているのですが、こちらはまだまだ現役!

このように店内には創業当初から存在していると思わしきアイテムがちらほら散見されます。

 

オープンは1975年!長い年月とともに、拡張を続けてきた店内


画像出典:https://spaceinvaders.jp/whats.html

 

「ハロー唐原本店」がオープンしたのは1975年。今年で創業から48周年を迎えます。
創業当時は自家焙煎コーヒーの喫茶店として営業していましたが、程なくして「インベーダーゲーム」が社会的に大ブームを巻き起こしました。

全国の喫茶店にはテーブル型のゲーム筐体が置かれ、100円玉を積んでコーヒーを飲みながらゲームに興じる若者が多数見られました。
「ハロー唐原本店」もこのブームに乗り「ゲームをしながら定食が食べられる喫茶店」として、近所の九産大生を中心に大変賑わっていたそうです。

 

あまりのお客さんの多さに、店内が手狭になったので、長屋風のテナントの隣を借りて拡張。
しかし、それでもお客さんが入りきれなくなったので、その隣まで借りて拡張したんだそうです。
確かに、外から見ると3つの建物が強引に繋げられています。

 

店内をあらためてチェックしてみると、確かに手前と真ん中、一番奥の天井の色が違っているのが分かりました。
現在は入り口向かって左右が客席、真ん中がキッチンとして運用されています。

 

創業当初から変わらない、ボリューム満点の手作り洋食

看板メニューの洋食はソースまで手作りにこだわっており、しかも品数が多いのが特長。

 

オープン当初からの定番となっている「スーパージャンボチキンカツ」や、和風ハンバーグとチキンカツの「A定食」、野菜炒め生姜味と唐揚げと白身フライの「B定食」といった定食メニューをはじめ、ハンバーグ、カレー、ピラフ、チキン南蛮といったボリューム満点の定食が勢揃い。
しかも定食にはライスとスープが付いており、なんとおかわり自由!

 

そのほか、スイーツメニューも充実しており、フレンチトーストや小倉トーストをはじめ、シフォンケーキやフォンダンショコラなど手作りのケーキ類、アイスクリームがメインのサンデー、コーラフロートやクリームソーダなどといった懐かしいドリンクもありました。

またコーヒーはハローグループの店舗で自家焙煎した豆を使用し、ハンドドリップで抽出されています。

 

創業当時と現在のメニューをくらべてみました

今回の取材にご対応いただいたのは、元々アルバイトから勤務をスタートし、その後店長となって日々お店を切り盛りしている俣野さん。
「取材依頼を受けてから過去の資料を探していたのですが、ちょっと面白いものを見つけました」と言って見せてくれたのは、なんと創業当初のメニューブック。左が現在のもので右が創業当初のもの。めちゃくちゃ年季が入りまくっています!

せっかくなので、当時のメニューと現在のメニューをくらべてみることにしました。

 

創業当初からいちおしのチキンカツ。

当時は「ジャンボチキンカツ」という名前だったようです。ライスとドリンク付きの定食で、なんと490円という安さでした!

 

そしてこちらが現在の「スーパージャンボチキンカツ」。

チキンカツは直径20cmはあろうかというビッグサイズ!写真では見えにくいですが、裏側には山盛りのキャベツが隠れているのです。税込750円で提供されています。

 

チキンカツのソースは「照りマヨ」「カレー味」「和風味」「大根おろし味」「デミグラス」「南蛮風味」「特製カツソース」の7種類から選べるのもうれしいポイント。

その中から今回は「照りマヨ」をチョイスしてみました。
大きなチキンカツにザクっとナイフを入れて、照りマヨソースに絡めていただきます。

もちろんライス・スープはおかわり自由なので、満腹になること間違いなし!

 

こちらは当時のフレンチトースト。卵液に漬け込んだバゲットを焼き込んで作ったオーソドックスなスタイル。ビジュアルやお皿も至ってシンプルですね。ちなみに当時のお値段はなんと350円!今では考えられない価格です。

そしてこちらが現在のフレンチトースト。プレートや盛り付けもかなりオシャレに進化しました。

ちなみに現在は税込700円にて提供されています。(写真のドリンクは別料金です)

 

しっかり卵液に漬け込んで焼き上げたフレンチトーストに、メイプルシロップをたっぷりかけて、アイスクリームと生クリームを絡めていただきます。

ふわふわトロトロな食感がたまりません!大変美味しくいただきました。

 

「ハローグループ」は福岡市内に5店舗展開中

ファンからの圧倒的な支持を受け、店舗は拡大を繰り返してきました。
2023年3月現在、今回ご紹介した一号店の「唐原本店」のほか、南区清水の「清水店」、東区千早のガーデンズ千早にある「千早店」、早良区百道浜のRKB放送会館にある「RKB店」、そして今年2月、福岡市博多区麦野にオープンした「麦野店」の5店舗を展開しています。

写真の「清水店」は、24:00まで営業している上、全席喫煙OK。さらに終日定食がオーダーできるということで、毎日深夜まで多くのお客さんで賑わっており、多い日には1日300人もの方が来店するそうです!
※ちなみに喫煙OKなのは清水店・RKB店のみです。

ボリューム満点の定食を中心とした多彩な洋食、さらにスイーツ、コーヒー、ドリンクまでが一堂に揃う「ハロー」は、まさに「福岡のファミレスの先駆け」と言っても良い存在でしょう。
創業からまもなく50年。これからも若者たちの胃袋を満たし続ける存在でいて欲しいです!

ハロー唐原本店

住所:福岡市東区唐の原1-2-43
営業時間:11:00〜24:00(L.O 23:30)
電話番号:092-410-1261
定休日:年末年始
Instagram:https://www.instagram.com/helloo_tounoharu/

 

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ライター
久原茂保
2001年より福岡発のカフェ情報サイト「CAFE@TRIBE(カフェ・トライブ)」を開設。以来、20年以上に渡り福岡県を中心に数多くのカフェを訪れ、日々取材活動に励んでいる。近年はカフェアドバイザー業やカフェのリブランディング、カフェプロモーションなどカフェ業界の知見とネットワークを活かしたオンリーワンな事業を展開中。グラフィックデザインやWEBデザイン、広告コンサルも。

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