お花見のシーズンも近くなって参りました。暖かくなってくると、それだけで気持ちも和らいでくるのは、筆者だけではないはず、、、♪桜を愛でながら、気のおけない仲間たちと杯を交わすことも増えてくるであろうこの時期、、、そんな季節にぴったりの今月の隠れテーマ『パン飲み』。(隠れていたのか?)
前回のロジウラさんに続きまして、もうおひと方のパンについて、書かせていただこうと思います。
前回はこちら>>『パン飲み』にもおすすめな「𝖱𝖮𝖩𝖨𝖴𝖱𝖠 𝖡𝖠𝖪𝖤𝖱𝖸 𝖼𝖺𝖿𝖾&𝖻𝖺𝗋」【福岡市早良区】
明治時代から続く酒造が手がけるパン屋さん
MASANORI BROT(マサノリブロート)さん。
創業明治3年の、日本酒、クラフトビール醸造所である浜地酒造さん。その蔵元の三男でいらっしゃるMASANORIさんが、パンを焼かれています。
日本でも、ドイツでも学ばれたという、見るからにどっしりとしたドイツパンがずらりと並ぶ店内は、筆者が目にしたことがある、土間づくりの老舗の酒屋さん、のイメージとはかなり違っていて。
なんとも明るい光が差し込み、作り酒屋さんの高い天井を活かした開放感のある古民家バル(というと軽すぎますが。何かもっと、染み込んだ歴史と重厚感があります)の雰囲気を醸し出しています。オクトーバーフェストとか、行ったことないんですけど(ないんか〜い←すみません)そういうヨーロッパの「ビール片手に楽しく語らうイベント」そういうのを意図されているのかもしれない、と勝手に想像が膨らんでしまうような、広々としていて、ワクワクする非日常感があります。
故に、昔ながらの蔵開き的雰囲気の店内を想像している方がおられましたら、ちょっとNein! (ドイツ語でno!)です。

お酒を仕込むのに使われていたと思しき木樽は、お洒落なテーブルへと変貌を遂げ、渋い木のお盆もありますね、。「ばんじゅう」として何かに使われていたものかしらん、、そういう歴史あるモノ、深みあるモノたちがさりげなく使われているからでしょう、お洒落に変貌を遂げてはいらっしゃいますが、落ち着く。なんだかとても居心地が良いです。
そんな150年の歴史を持つ酒蔵を大改修し、緑に囲まれながら出来立てのビールや日本酒を楽しめる空間「酒蔵ガルテン」が、2026年4月に完成予定なのだそうです!現在はまだ工事途中の状態ですが、ランチの営業もなさっているようです。詳しい進捗状況はお店のインスタグラムで、ご確認くださいませ。
Instagram:@masanoribrot._
蔵元の息子として、パンを焼く者として、自分の生み出すものに責任を持ちたいという想いから、MASANORI BROTという屋号にされたと聞きます。そんな歴史と新しい風と、優しい想いの詰まったパンたちは、この雰囲気とあまりにも似合っていて。
どこかのパン屋さんも仰っていたな、
パンが並んでこそ、この建物が「完成」するように作ってもらったんです、と。
その言葉がフッとよぎる。

MASANORI BROTさんのパンたちは、この酒蔵ガルテンの大切な構成要素なのだと。パンたちの顔も、誇らしげに、居心地良さそうにしているように見えました。
小麦だけでは残せない余韻と風味のある「酒粕バゲット」
さぁ、ではそんなパンたちを、
早速頂いてみましょう!

まずは酒粕バゲット。これはまさに、サケカスバゲットです。
酒粕を使用した、という表現よりも酒粕を感じさせてくれるバゲット、と言いたくなる。焼き戻して、カリッパリッ!となるクラスト(外皮)からは発酵感のある「チーズで出来たおかき」のような風味が弾ける。

そしてクラム(内生地)は、見た目がまず、ザ・ブーランジェリーのそれとは少し異なり、気泡がボコボコできているタイプではありません。故にムッチリ、ともまた違う密度感。しっとりと、かつ、口中で溶けてゆくようなイメージです。
そして、溶けてゆきながらも、いい意味で舌に纏わりつくようなsomethingを残してくれる。小麦だけでは残せない余韻と風味。きっとそれが、酒粕がもたらしてくれたもの。
酒粕の香りたっぷりの「酒饅頭」
その、いい意味での纏わりつくような余韻、というのを感じやすいのは、今回頂いた中ではこちらも素晴らしかった、酒饅頭。

マサノリブロートさんのパンではないのですが、やはり蔵元さんなのだなぁ、と和を感じさせてくれた逸品。ぜひこちらもご紹介させて頂きたく。
酒粕の香り、たーっぷりです!そして味わい、風味もたーっぷり!ふわり、とした生地は、お饅頭アルアルの、唇(乾燥しているこの時期特に)にくっつくことなく、フワ&サクリ、と解ける。
そしてその後、溶けていくかと思いきやー、、、またもや、酒粕らしく、いい意味で口に残るのです。筆者は酒粕好きなので、酒粕自体を食べることがあるのですが(薄く伸ばして焼いて、チーズのようにして)その時のようにねっとりとした余韻。きっと、生地にたっぷり酒粕なんだなぁ、としみじみ感じ入る。

その塩味とあんこのホコッとした甘みがナイスバランスで、素朴さ、親しみやすさも手伝って後を引く美味しさ。家人たちへの、良いお土産となりました。
すみません、酒粕好きなもので、お饅頭にもヒートアップしてしまいました、、、苦笑。
閑話休題。パンに話を戻しましょう。
ビールが欲しくなる「自家製ハムサンド」

サンドイッチは、ハムたっぷりで、こんなにたーっぷり入っているのがまた、自家製のハムだというのですから、その手間暇を考えると、サービス精神が詰まっているとしか言いようがない。
これはもはや、蔵元自慢のビールを飲むしかない!という嬉しい悲鳴も聞こえてきそうです。この日は、サンドを持ち帰りましたので、その場で地ビールと飲めたら良かったなぁ、、、と激しく後悔。
その他のサンドの具材たちも自家製だったり、お酒やビールに合うおつまみとしてそれ単体を売られていたり、、、これは、ハンドルキーパーを探して再訪せねばです(誰か〜)
自宅でパン飲みするならば、ハムを何枚か外して、取っておいて、2本目に行ってしまいましょう。(貧乏性と言わないで)(そうしたくなるハムなのです)

しっとりとした生地には酸味しっかり目のマスタードが塗られています。生地そのものの酸味は強過ぎず、ハード感も、硬過ぎず詰まり過ぎず、パン飲みにも、サンドにも、適した仕上がりにしていらっしゃるようにも感じました。
それはきっと、ドイツパンに精通した方々は勿論、でもそういう方だけが満足するのではなく、お酒を楽しみに来た方々にも楽しんでいただけるようなパン。かつ、蔵元だからこそ作れるものをという誇りとが見事に融和しているパンだから、感じ得たことなのでしょう。
こんなに身近にあった、和の要素も楽しめるオクトーバーフェスト(行ったことないけど←まだ言うか)是非皆様に体感して頂きたいです。
おまけ

ドライフルーツが入ったハード系のパン、これはワインに合わせたい感じですね♪
店舗情報
MASANORI BROT(マサノリ ブロート)
住所:福岡県福岡市西区元岡1442(杉能舎 蔵のパン酵房内) [map]
営業時間:10:00〜17:00
定休日:月、火曜日
駐車場:あり
Instagram:@masanoribrot._













