「カフェ ド ファンファン」は小倉駅から徒歩7分の好立地
まずは「カフェ ド ファンファン」へのルートをご案内します。
JR小倉駅の南口からペデストリアンデッキを渡り、有名なパン屋さん「シロヤ」のある小倉中央商店街へと入ります。
最初の角を右折すると「京町銀天街」に入ります。
そのまま京町商店街を直進。
アーケードの途中の「ちゅうぎん通り」の横断歩道を渡ってさらに進みましょう。
やがてアーケードの終盤に差し掛かると、左手にお店が出現します。
ここまで小倉駅から徒歩で7分ほど。
全てがアーケードで繋がっているので、雨の日にも濡れずに行けるので便利です。
こちらが外観。昭和レトロな雰囲気満点のビジュアルです!
回転式看板と手書きのメニューボードも実に味があります!
フランスの国旗と創業年の「1967」の文字があしらわれたガラス戸を開け、店内へと進みましょう。
創業当時の面影が色濃く残る、レトロ感満点の店内空間
店内に一歩足を踏み入れると、そこは古き良き昭和の時代の純喫茶。太い梁や色褪せた壁、使い込まれたテーブルや椅子など、至る所に創業当時の面影があふれています。
椅子はコーヒーブラウンカラーのボックスソファーがメイン。総席数は約50席を誇り、グループでの利用もおすすめです。
ヴィンテージ感あふれる1枚板のカウンター席。色褪せた天板が長い年月を物語っています。
カウンター裏の棚の上には、マスターが長年集めてきた様々なコーヒー器具がディスプレイされています。
一番奥の席には、映画をこよなく愛したマスターのコレクションが並んでいました。
カフェ ド ファンファンの歴史
生前のマスター・池田輝康さん。この取材の10日前にご逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。
「カフェ ド ファンファン」のマスターは池田輝康さん。
地元・北九州のご出身で、高校卒業を経て東京の大学に進学。卒業後はコーヒーの商社にお勤めになり、コーヒーへの造詣を深められました。
その後、北九州に戻り喫茶店の開業を決意。当時、賑わいをみせていた京町商店街の一角に1967年(昭和42年)、27歳で「カフェ ド ファンファン」を開業されました。
店名は、映画好きだったマスターが愛したフランス映画「チューリップ・ド・ファンファン」に由来しているそうです。
創業当初はコーヒー専門店としてスタートし、広さも現在の三分の一ほどのスペースでしたが、年を追うごとにお客さんが増え続けたことで店舗を拡張。現在の広さになりました。
さらに以前は2階席もあり、大変賑わっていたそうです。
お客さんの増加とともにメニューの種類も増え続け、現在のようなラインナップになったんだとか。(ちなみに現在は2階席は閉鎖され、キッチンとして活用されています)
創業から57周年を迎えた今年7月、マスターは84歳でご逝去されました。
現在はマスターの意思を引き継ぎ、奥様と二人の娘さんを中心に以前と変わらないスタイルで営業を続けておられます。
小倉っ子に長年愛されてきたバリエーション豊かなメニューの数々
年季の入ったメニューブックをめくってみましょう。
看板メニューのコーヒーは3種類のブレンドコーヒーと9種類のストレートコーヒー、カフェ・オーレやカプチーノといった8種類の「世界のコーヒー」で構成され、1杯500円より。
また、紅茶やジュース、フレンチトーストやパフェといったデザートまで充実しています。
人気なのが毎朝8:00〜11:00にオーダーできるモーニングメニューと、11:00〜15:00まで提供されるランチメニュー。
モーニングはハムエッグがメインのAセットとベーコンエッグがメインのBセットの2種類があり、それぞれ700円。
ランチはカレーやナポリタン、オムライスやドライカレーといった往年の洋食から定食まで9種類がラインナップされています。
今回は「モーニングのBセット」をオーダーしてみました。
クラシカルなプレートにベーコンエッグ、バタートースト、サラダがセッティングされており、コーヒーはホットかアイスを選べます。ロゴ入りの箸袋もシブイです。
アツアツのトーストはたっぷり塗られたバターが香り、食欲をそそります。
ベーコンエッグとサラダも食べられて栄養バランスも良し。清々しい気持ちで1日のスタートが切れそうです。
レトロ喫茶の定番「クリームソーダ」は700円。
なんとビアグラスで提供していただきました。レトロな空間の中で味わうクリームソーダは味もまた格別なのです。
そのほか、フードメニューもかなり充実しています。長きに渡り小倉っ子に愛されてきた数々の味をぜひご賞味あれ!
喫煙できる秘密の裏庭スペースは愛煙家のパラダイス!
店内は残念ながら禁煙ですが、実は喫煙できるスペースがあるんです。
店内奥にある扉を開けると、いきなり開放的な裏庭が出現!
まわりをビルに囲まれ、商店街側からは一切見えないこのスペースはまるで「秘密基地」のよう。
屋根付きのデッキには様々な席があり、テーブルにはたくさんの灰皿が設置されています。愛煙家の方にとっては、まさにパラダイスのようなスペース。
ただし、長居しすぎないことと、火の始末にはくれぐれもご注意を!
デッキの奥に鎮座されている観音様。まるでカフェ ド ファンファンの繁栄を静かに見守っているかのようでした。
創業から57年の長きに渡り、小倉っ子たちに愛され続け、現在は「北九州を代表するレトロ喫茶店」として、SNSを通じて新たなファンを獲得し続けている「カフェ ド ファンファン」。
これからもマスターの思いを引き継いだご家族を中心に、その新たな歴史を紡いでいかれることでしょう。
CAFE DE FAN FAN(カフェ ド ファンファン)
住所:福岡県北九州市小倉北区京町1-2-8
電話番号:093-551-4817
営業時間:8:00~20:00
定休日:元旦のみ
喫煙:分煙(裏庭に喫煙スペース有り)
Instagram:https://www.instagram.com/cafe_de_fanfan/
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