人口増加に伴い分校化された福岡市西区「内浜校区」をデータで読む

福岡市は人口増加傾向にある街です。引っ越しで住まいの場所を探している方も多いはず。あなたの住みたい街、住んでいる街はどんなところなのか、データをもとに福岡市の街の魅力や特徴を掘っていきます。

 

今回ご紹介する内浜校区は、福岡市地下鉄姪浜駅とJR下山門駅に挟まれたエリアです。

 

データをもとに編集部が住んでいる人の声などを集約してみたところ、自然と歴史に恵まれ、ファミリー世帯が多く住む活動的なエリアであることがわかりました。

 

町名でいくと、姪の浜5丁目、小戸3～5丁目、内浜1丁目、2丁目、がアドレスです。

 

 

それではさっそく掘っていきましょう！

 

 

  

地域コミュニティづくりも盛んな「内浜校区」

校区の概要

内浜校区は、自然豊かな生の松原や小戸公園に隣接し、市唯一のヨットを中心とするレクリエーション施設である小戸ヨットハーバーや唐津街道、歴史的な史跡・名刹が点在する一方、西区役所・西市民センター・西保健福祉センター等行政施設が集積しています。

また、校区の東側には、西区の玄関口である地下鉄姪浜駅が隣接しており、西区の行政サービスの拠点並びに各種交通機関の拠点として発展を続けているため、大規模商業施設や住宅建設進出により人口は西区では上位、世帯数は1番であり、出生率も高く若い世代が多い元気のある校区です。

 

昭和54年に姪浜校区から分離し、平成22年度に一部（10町）が姪北校区に分離されたため、新しい校区づくり「内浜に住んでよかったと実感できるまち」を目指して積極的な活動を行っています。

 

ユニバーシアード福岡大会の国際交流事業をきっかけに、九州大学のマレーシアからの留学生を対象にした歓迎会、成人式等の開催や校区の運動会・文化祭への参加等を継続して行い、交流を深めています。

 

内浜校区の位置

 

 

 

人口・世帯数

人口・世帯数：人口微減、世帯数微増エリア

2010年の分校化に伴い、人口、世帯ともに減少しましたが、その後は増加傾向です。

 

 

 

人口構成：概ね福岡市平均と同じ人口構成

人口構成は、概ね福岡市平均と同じような構造です。65歳以上がやや少ないですね。

 

 

 

 

内浜校区の交通アクセス

地下鉄で天神まで13分、博多まで19分という好立地

内浜校区は福岡市地下鉄姪浜駅が最寄り。徒歩10～20分の距離です。またはJR下山門駅ですが、こちらも福岡市地下鉄に連結しているので、天神にも博多にも一本で移動できます。

 

姪浜駅からは天神駅まで13分、博多まで19分ですので、駅までの移動がスムースであれば、30分ほどでたどり着くことができます。

 

地下鉄移動が便利なため、姪浜駅やまでバスや自転車、徒歩で移動し、そこから地下鉄で通勤・通学している方が多い傾向にあります。

 

 

 

持ち家比率や団地率が高い、内浜校区の住宅事情

持ち家比率は福岡市平均よりも低めで、賃貸との比率は1：2。

西区平均から見ると、持ち家比率が少なめ、賃貸がやや多めとなっています。

 

 

建て方では、共同住宅が福岡市平均よりも西区平均よりも多め。賃貸かつ共同住宅の世帯が多いエリアと言えます。

 

 

 

 

周辺の一人暮らし向け／ファミリー向け賃貸や分譲の家賃相場はどのくらい？

周辺の賃貸マンション家賃相場：一人暮らし向け賃貸マンションの家賃相場は6.73万円

一人暮らし向けの専有面積25㎡、築年10年、15階建ての賃貸マンションの5階の相場です。

 

ローソン内浜二丁目店を中心に、半径1km内に上記条件の物件10件の平均値です。

平均賃料は6.73万円。福岡市西区の同条件の家賃平均が4.69万円ですので相場より高めですが、駅からの利便性を考えるとコスパが良いと言えます。

 

周辺の分譲マンション相場：一人暮らし向け分譲マンションの相場は1,350万円

専有面積25㎡、築年10年、15階建ての5階の売マンションの相場です。

 

単身向け分譲マンションが二件という結果になりました。単身向けマンションよりも、アパート系が多いエリアのようです。

 

周辺の賃貸マンション家賃相場：ファミリー向け賃貸マンションの家賃相場は14.77万円

専有面積90㎡、築年10年、15階建ての5階の賃貸マンションの相場です。

 

物件は、姪浜駅よりも東側に固まっているようです。

 

周辺の分譲マンション相場：ファミリー向け分譲マンションの相場は4,454万円

専有面積90㎡、築年10年、15階建ての5階の売マンションの相場です。

 

福岡市地下鉄からJR筑肥線沿線沿いにかけて物件が並びました。郊外の空気を持ちながらも、一本で街中に行ける立地の良さは魅力的です。今後さらに人口が増えていくと予想されます。

 

分譲マンションの福岡市平均との比較

内浜校区はファミリー物件が多く、単身者向けの分譲が少ないという特徴が。

分譲は西区相場よりも高めですが、人口増加から分校化されたほどの人気があり、お買い物にも困らないエリアなので、子育て世帯がますます増えると考えられます。

 

 出典：アットホーム

 

 

 

生活情報

グルメ・カフェ・ショッピング

内浜校区は、まさにファミリー需要を満たす専門店や大型店舗が多いのが特徴です。

駅より北側の小戸エリアにある「コーナンめいのはま店」「foodway小戸店」「平田ナーセリー福岡西区小戸店」「カフェファディ小戸店」のゾーンに加え、南側には「ウエストコート姪浜」が。こちらはスポーツガーデン、レストラン、書店、スーパー、ディスカウントストア、100円ショップ、パン屋など充実の店構え。週末はここで半日を過ごすファミリーも多くいます。

 

スーパー・コンビニ

ローソン内浜二丁目店から半径1km内にスーパーが2つ（マックスバリュエクスプレス姪浜駅前店／サニー姪浜店）、コンビ二が2つ（ローソン内浜二丁目店／セブンイレブン福岡下山門通り店）あります。ドラッグストアや100円ショップも複数あり、ファミリーで行ける回転寿司やレストランなども増えています。

 

公園

内浜校区には、公園が9軒あります。幼児向けの公園が多いので、子どもたちが遊ぶ場所にも困りませんね。

 

 

史跡・文化財

元寇防塁（向浜地区）／国指定史跡
鎌倉時代に元軍の襲来に備えて築かれた石垣です。向浜地区は大正10年（1921）に石塁が確認されたとされますが、詳細はよく分かっていません。現在は小戸公園の一角に説明板があります。

 

興徳寺／寺院
興徳寺は、文応元年（1260）に鎭西探題北条時定によって開創され、宋より帰国した南浦紹明（なんぽじょうみん、大応国師）が、文永7年（1270）招かれて開山したと伝えられています。臨済宗大徳寺派に属する禅寺です。

大応国師は大宰府横岳崇福寺、京都万寿寺、鎌倉の建長寺の住持となり、多くの僧を育て、その法脈を大応派と称するようになりました。寺蔵の絹本著色大応国師像は師資相承の証しとして弟子に与えられたもので、徳治2年（1307）の自賛があり、国の重要文化財に指定されています。

 

＊　＊　＊

 

分校化以降も人口が増えている内浜校区。ファミリー向けの物件は高騰傾向にあるようですので、気になっている方は早めに検討されるといいかもしれません。

 

※本記事内でご紹介する数字は公開時のものです。（福岡市の校区データ集は令和2年3月のものです）

 

参考：福岡市の校区データ集

https://www.city.fukuoka.lg.jp/shimin/community/life/blog_2.html

 

 

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