2020年11月に東京から福岡に移住して、1年8ヶ月が経ちました。福岡の友人たちからは「え、まだ2年経ってないの?もう5年住んでいると思っていた」と言われるほど、福岡生活を満喫しているきむ兄です。
定期的に東京には足を運んでいて、友人に会ったり仕事をしたりしています。東京の友人たちと久しぶりに再会して盛り上がる中で、ほぼ毎回聞かれるのが「福岡生活はどう?」という質問です。
東京の友人たちが抱く福岡のイメージと言えば「街がコンパクト」「空港から市街地が近い」「飲食店のレベルが軒並み高い」「綺麗な女性が多い」があります。
実際に福岡に住んでみて感じたのは「こうしたイメージはほぼ全て当てはまっている」ということです。利便性は全国でも群を抜いていると思いますし、東京や大阪の都市部から移住してきた人はみな、「こんなに住みやすい街なのか」と実感していると思います。
そうした実感があるからこそ、「え、福岡は最高だから、みんな移住してくればいいのに」という定型文と共に、「福岡最高アピール」を友人たちにしまくっています。
移住して1年以上経つと、世間一般的なイメージにはない福岡の魅力を伝えられるようになりました。定期的に東京に行って数日間を過ごしてみると、福岡に住んでいるからこそ生まれた違和感が出てきました。
この違和感を言語化して、東京の友人に伝えると、「なるほど、それは面白いね」と言ってくれます。きむ兄という人間を通じて、福岡の街を身近に感じてもらえるのは非常にうれしいです。
ということで今回は、移住してさらに分かった福岡の魅力を、きむ兄なりの目線で紹介していきます。
①福岡中心部の生活は交通系ICカードのチャージが減りづらい
福岡市内の中心部に住むと、交通系ICカードの残高がなかなか減りません。普段の買い物のほとんどをQR決済で済ませているきむ兄は、主に交通系ICカード(きむ兄は東京で使っていたPASMOを福岡でも使っています)を使うのはバスや電車に乗るときです。
移住して1年ほど経ったときに、「あれ?PASMOのチャージって、東京でするのが多いなぁ」と気づきました。この事実に気づいた上で、東京の都心部で数日過ごすと、PASMOの残高がどんどん減っていくのが分かります。
まず、羽田空港からモノレールに乗って浜松町まで行く場合、492円かかります。東京から福岡に戻るときもモノレールを使うとしたら、往復で1000円近く使います。浜松町からそれぞれの宿泊先に向かう場合は、さらに交通費がかかります。
きむ兄の東京でのある1日を振り返ります。ホテルのある銀座を出て、午前中は表参道で打ち合わせをし、その後に中目黒でランチ。カフェで夕方まで仕事をした後、夜に銀座で飲み会がありました。
その日の移動経路は銀座→表参道(東京メトロ銀座線)で168円、表参道→中目黒(東京メトロ半蔵門線と東急東横線)で199円、中目黒→銀座(東京メトロ日比谷線)で199円です。地下鉄単体の移動なのでそこまで高くない印象かもしれませんが、JRや私鉄の乗り換えをすると、さらに300円〜400円はかかるので、日によっては1日平均700〜800円ほどの交通費がかかります。
福岡市の中心部に住むと、こうした交通費はさほどかかりません。きむ兄の自宅最寄り駅は地下鉄の中洲川端駅で、仕事場で使うコワーキングスペースは大名、よく行く飲食店やスーパーは天神周辺です。移動は基本的に徒歩、少し急いでいるときは1分6円からのシェアサイクルサービスの「チャリチャリ」を使っています。博多駅も徒歩20分程度でいけるので、基本は徒歩です。
福岡は家賃の安さなどで生活コストの低さが言われますが、交通費のコストも低いということが分かります。
②「これから軽飲みません?」気軽に友人を誘える福岡
福岡に移住してから「ちょっとこれから軽く飲みません?」というフレーズを手に入れました。福岡の友人のほとんどが天神を中心とした半径2〜3キロに住んでいるので、誘ってタイミングが合えば「じゃあ、ちょっと小一時間飲みましょうか」となるわけです。
実際のやりとり(笑)
これは東京だと簡単にはいきません。東京の友人たちは23区だけでなく23区外や神奈川、千葉や埼玉に散らばっているからです。このため、自宅からの最寄り駅が同じか1駅〜2駅離れたくらいまでが「ご近所さん」。この人たちなら声をかけようという発想になります。
ちなみに皇居を中心とすると、東京23区の殆どを囲むには半径10キロの円が必要です。行動範囲が福岡より広いので、急に連絡するとむしろ失礼にあたると思っていました。
なので、移住当初は前日や当日に飲みのお誘いが来たことに「え、急だな!?」と戸惑うこともありました。でも、福岡での暮らしに馴染んでくると、「これが気軽に会える福岡の文化なんだなぁ」と思うようになりました。
③飲食店の店員さんが気さくすぎて最高です!
東京から福岡にやって来た友人をアテンドして飲食店でご飯を食べているときに、何人かに言われたのが「店員さんが気さくに話しかけてくれて、愛嬌のある人が多いね」という言葉でした。
確かに福岡の飲食店の店員さんは男女問わず、明るくハキハキとした接客をしていて、
お客さんと積極的に会話をしています。お客さんも気軽に店員さんに話しかけています。
東京の飲食店は、お店によっては注文を取るときと飲み物や食べ物を運ぶ以外に会話がありません。少しぶっきらぼうな店員さんもいて、東京に住んでいたときは「まぁ、飲食店の店員ってそいうものだよね」と思っていたので、特に気にも留めませんでした。
福岡の飲食店は東京の飲食店よりも店員とお客さんの親密度が高いなと思いました。先日、中洲の老舗「割烹川田」で、透明なガラス蓋付き容器に入った生きた車海老をお酒で酔わせて食べる「車海老のバチバチ」という料理を食べたときは、ベテラン店員さんが料理の節目から食べ方まで面白く説明してくれました。
福岡の飲食店は、料理を通じて店員さんがコミュニケーションを図るのがとても上手だなと思いました。
検証!きむ兄の友人移住者が語った「東京と福岡の違い」
きむ兄が福岡に移住してから、東京から福岡に移住してきた数人の知り合いや友人に「福岡に来て感じた東京の違い」を聞いてみました。
CASE1:きむ兄と同じコワーキングスペースに入居するアラサー男性
回答してくれたコワーキング仲間
「たまに行くバーの店員さんにアルバイトの大学生が多くて、東京では見かけないなと思いました」
確かに、きむ兄がよく行く今泉のバーにも学生のアルバイトがいました。だいたい1人でカウンターに座って飲んでいるのですが、学生さんも積極的に話をしてくれます。福岡に馴染んだと言っても生まれ育ったわけでないので、福岡の話をいろいろ知ることができて、とてもありがたいです。
CASE2:2022年3月に移住してきた女性編集者(36)
「食べ歩きをしている人がほとんどいないような気がして、スマートだなと思いますね」
「食べ歩き」と聞いて東京で思い出したのが、原宿です。竹下通りには食べ歩きスイーツのお店が多くあるので、スイーツを食べながら歩く10代の女性たちをちらほら見かけました。
この言葉を聞いてから、天神の西通りなど繁華街を歩いている人を観察すると、確かに食べ歩きをしている人は見かけませんでした。
アイスクリームやハットクを売っている店もあって、食べ歩きができる環境が整っているのですが、お店の軒先にはベンチがあるので、ベンチで食べている姿を見かけました。こうした環境が整っているのが、食べ歩きをしない文化につながっているのでしょうか。
まとめ:完全主観ですが…福岡の街中では2人組女性をよく見かけます
以上、私や私の周りの移住者の視点で東京と福岡の違い及び福岡の魅力をお伝えしてきました。
最後に「おまけ」として、私の完全主観な分析を。福岡の街中、特に天神や大名を歩いていると、仲良し女性2人組が歩いているのをよく見かけます。東京よりもかなり多い印象だなと感じていて、「なんでだろうなー」と思って福岡出身の友人女性に聞いてみました。
女性2人組が歩いているのをよく見かける西通り
東京に住んでいた経験がある友人は「あー、確かにそうかもね」と言っていました。
全く根拠のない、きむ兄の主観ではありますが、もし東京から福岡に来たときは、こんな視点で物事を見てみると福岡という街をもっと楽しく面白く見ることができるのではないでしょうか。