今回は川端商店街の中にある「千鳥饅頭総本舗 本店」に伺いました。2020年までは呉服町に本店がありましたが、川端商店街内に移転しました。新しい本店はおしゃれでとても入りやすい雰囲気。
代表銘菓である千鳥饅頭や、こちらも大人気のチロリアンが楽しく並んでいます。ちなみに10月10日はチロリアンの日。10月中はいろいろなキャンペーンなども行われています。
私は小さい頃からこの千鳥饅頭を当たり前のように食べて育ってきたので、九州以外の地域にはこのタイプ(カステラ饅頭と呼ばれる種類)のお饅頭がないことを知ってとてもびっくりしました!その時に九州の和菓子文化は特別なんだな、と初めて気づいたきっかけになったお菓子でもあります。
代表銘菓「千鳥饅頭」
千鳥饅頭総本舗の歴史は長く、江戸時代の1630年に前身となる「松月堂」が佐賀で誕生しました。当時から南蛮菓子であるカステラや丸ぼうろが作られていたんだそう。
千鳥饅頭は1927年「千鳥屋」として生まれ変わった際に、南蛮菓子の技術を活かして作られていたカステラ饅頭にお店の名前をつけ、千鳥の焼印を押し「千鳥饅頭」としての販売が始まりました。
千鳥饅頭1個194円(税込)
丸ぼうろのようなしっとりした皮生地の中に真っ白な白あん。このほろっとしたあんこがたまりません!
ドイツでの修行が生かされた洋風饅頭「ポルトス」
2015年に誕生したのが「ポルトス」という洋風饅頭です。白あんにカスタードクリームが練り込まれており、甘い香りに包まれるやさしい風味のお饅頭。そして、その仲間である「コリーナポルトス」はかわいらしいサイズのケーキ、こちらもどこか懐かしい、やさしい味わいです。
ポルトス 1個 216円(税込) / コリーナポルトス 1個 162円(税込)
千鳥屋の創業者である先代の息子さんはドイツで修行をし、洋菓子専門店の「エルベ」というお店を営んでいたんだそう。そのドイツ菓子の技術が今でも受け継がれ、このポルトスシリーズに生かされています。
大人気商品「チロリアン」
最後に紹介するのは1962年に誕生した「チロリアン」です。オーストリアのチロル州の伝統菓子をモデルに作られました。クッキー生地の中にクリームを詰めて誕生したもので、もともとは「洋風巻せんべい」と呼ばれていたそう。
チロリアンエアー 5本入り 600円(税込)
今年のチロリアンの日(10月10日)に新しく誕生したのが「チロリアンエアー」。なんと中身は空洞でクリームが入っていません!生地には隠し味としてヘーゼルナッツが使われており、食感・味ともに香ばしいお菓子に仕上がっています。
現在では様々なキャラクターとのコラボ商品が生まれ、売り場にはどれにしようか選びきれないほどカラフルなチロリアンが並んでいます。この中で一番人気は「アルプスの少女ハイジ」とコラボしたもの。中のクリームも「ユキちゃんのミルク味」と徹底されています!
アルプスの少女ハイジ×チロリアン 1袋 540円(税込)
今まで食べ親しんできたお菓子でしたが、改めてチロリアンの種類の多さや、千鳥饅頭の歴史の長さに感動してしまいました。お菓子の種類が多いので、贈る相手に合わせてお菓子を選ぶことができるのも嬉しいポイント。ぜひお店に足を運んでみてくださいね!
店舗情報
千鳥饅頭総本店 本店
住所:〒812-0026 福岡県福岡市博多区上川端町9−157[map]
営業時間:10:00~18:00
TEL:092-283-8101
定休日:なし
駐車場:有(有料)
公式HP:https://www.chidoriya.co.jp