新喜劇出前ツアー@博多座/開催記念インタビュー

多様性を受け入れるやさしいまなざし。今こそ「間寛平流」の笑いが必要な時代。

2022年に吉本新喜劇のGMに就任した間寛平さんが、今年も8月12日(土)13日(日)に博多座で「新喜劇出前ツアー」を開催。寛平さんの博多への想い、そして新喜劇の持つDNAの大切さを打ち明けてくれた。

博多なくして“間寛平”なし。博多華丸・大吉のふたりにもルーツのある、とある人の存在

 寛平さん

 20歳で吉本新喜劇に入ってね、半年くらいで「もう辞めようかな」と思った頃に出逢ったのが、三代目博多淡海(たんかい)の木村進だったんですよ。

 

取材に入ると同時に、そう寛平さんが口にした。まだ何ひとつ質問を投げかけてもいないにも関わらず。

 

 寛平さん

 その当時、吉本は中田カウス・ボタン師匠たちが物凄い人気でね。木村進は「この人気を俺らにむかわせよう」って言ってくれたんです。「えぇ?あの兄さんたちの人気を?」と思ったけど、僕はそれがきっかけで、お笑いを続けることができたんです。先に木村が座長になって、僕も次の年に座長をやらせてもらいました。

 

今の寛平さんの礎を作った木村進さんは、博多にわか師の初代博多淡海を祖父に持ち、父・平蔵が当時二代目博多淡海として活躍する喜劇役者だった。

 

 寛平さん

 あるとき姫路で木村進のお父さんが舞台に出ると聞いて一緒に見に行って、「うわー!本物や!」と感動して。あの経験がなかったら、お笑い辞めてたと思います。ちなみにね、華丸・大吉くんが博多から東京に出るときに「博多」って付けたでしょ?あれもね、二代目の博多淡海師匠に「博多」を名乗らせてもらえますかって頭を下げに行ったんですよ。

 

 

福岡ダイエーホークスのユニホームを着て映画『ファンキー・モンキー・ティーチャーズ』にも出演するなど、博多贔屓の寛平さんの原点は、そんな木村進さんとの出会いであり、多感な時季を過ごした大阪での想い出だった。

 

 寛平さん

 僕、高知出身なんですけど、父の転勤で大阪に引っ越して、南海線沿いに住んでたし、ベビーブームでぎょうさん子どもがおったもんで、ホークスファンやないとのけもんにされる勢いやったんですよね。以来、ずっとホークスを応援してます。

 

南海ホークスから福岡ダイエーホークスとなり、福岡ソフトバンクホークスとなった今も、球場に足を運ぶファン。

 

 寛平さん

 福岡には本当に数えきれんほど来てます。福岡ボートにも営業で何回も来ましたし。いま、熊本のテレビでもレギュラー番組をさせてもらってまして、本当に九州はいいところやなぁと思いますよ。だからね、博多が誇る博多座さんで新喜劇をやらせてもらうことができるということで、去年に続き、気合い入れてます。

 

やっと今日の取材の本丸の話に()

 

 

 

時代が“寛平ちゃん”を求めている。GM就任秘話

2022年、寛平さんは吉本新喜劇のGM(ゼネラルマネージャー)に就任した。これまでにはない役職。寛平さんのために作られたポジションらしい。

 

 寛平さん

 その前の年に、「間寛平芸能生活50+1周年記念ツアー いくつになってもあまえんぼう」っていう公演をしたんです。本当はその前の年が50周年やったんですけど、コロナでできなかったので。で、その公演を吉本興業の岡本昭彦社長が見てくださってて、「今の新喜劇に必要なんは寛平の笑いや」ということで、GMというポジションをもらって吉本新喜劇に復帰したんです。

 

間寛平 芸能生活50周年[+1]記念ツアー 「いくつになってもあまえんぼう」 

 

GMに就任した寛平さんは、今回紹介する「新喜劇出前ツアー」などの新しい企画をどんどん進めていく。

 

 

 

NGKに宿る「笑いの神様」

  

 寛平さん

 実はね。去年吉本興業は110年を迎えたんですけど、それだけじゃなくて、来年の3月に、吉本新喜劇は65年になるんです。よく考えたらすごくないですか?

 

はい、私も、長年テレビで見てきました。

 

 寛平さん

 でしょう?そういう人も入れたら、何百億人って人を笑顔にしてきたんやなと。

 

寛平さんの細い目が、いっそう細くなる。

 

当日は、「寛平じいさん」も登場するかも 

 

 寛平さん

 そんなNGK(なんばグランド花月:吉本新喜劇をはじめとするたくさんの興行が行われている劇場)にはね、笑いの神様がいてるんです。

 

隣で、マネージャーも「いてますね。」と頷く。そんな笑いの神様は、寛平さんにずっと微笑みかけてきてくれたのだろう。

  

 寛平さん

 最近は、先輩芸人のことをネットで叩いたりとかする芸人もおるけど、あぁいうことは「言わんとったらええのに」って思いません?ですよね?なんかもう、その人が抱えとるもんとか、自分にはわからんわけでね。だから僕は、誰かの悪いところを言ったりせず、「頑張ろうや」としか言わんようにしてます。

 

ここまで話を聞いてきて、あることに気づく。寛平さんは、ステージ上ではボケ120%の存在だけれど、対面して話してみると、どんな人をも受け入れてくれる懐の深さと、あたたかさと、誰のことも悪く言わないしなやかなやさしさがある。

そんな寛平さんだからこそ、の布陣が、まもなく博多座にやってくる。

 

 

 

多様性を受け入れるやさしいまなざし。“寛平ちゃん”の笑いが求められている

 

 寛平さん

 今回はバラエティ枠も人気者やら安定感のある人やら、勢ぞろいで来てくれますし、何より新喜劇は僕と珠代(島田珠代)が好き勝手やりますので、収拾がつかないと思いますが、それも含めて思いっきり笑いに来てほしいです。

 

新喜劇は、まさに色んな個性がぶつかる多様性のかたまり。

 

どんな人も、違っていい。いいのだけれど、距離を置いてしまうのではなく、時にはぶつかり合っても良いのでお互いを認め合おう、両手を広げて受け入れてみようと思える気持ち。そんな想いを芽吹かせてくれる熱量が、寛平さんのまなざしの向こうに広がっていた。

 

寛平さんが「笑いの神様」への心持ちから生み出す芸は、観る人を心の底から幸せにしてくれる。

 

ぜひこの夏は、この舞台を通してそんな寛平さんと愉快な仲間たちの熱い想いを感じてもらいたい。

 

 

 

寛平GMプロデュース公演 『新喜劇出前ツアー 2023→2024~寛平ちゃんがグングカッカ、グングカッカポッポ~♪あなたのお膝に~』

 

場所:博多座(福岡市博多区下川端町21)  

電話:092-263-5858

 

◆日程

812日(土)開演12:00 開演16:30 

813日(日)開演11:00 開演15:30

 

 ◆観劇料

A席:7,500円 B席:5,500

 

◆出演者

【吉本新喜劇】

間寛平、吉田ヒロ、辻本茂雄、島田珠代

 

 

 

 

 

やなぎ浩二、平山昌雄、千葉公平、今別府直之、奥重敦史、タックルながい。、信濃岳夫、新名徹郎、レイチェル、大黒笑けいけい、住吉大和 前田まみ、いがわゆり蚊、谷川友梨

 

【バラエティ】

12日:村上ショージ、テンダラー、ミルクボーイ、金属バット、エルフ

 

 

 

 

 

 

13日:チュートリアル、笑い飯、ギャロップ、アインシュタイン、令和ロマン

 

 

 

 

 

 

 

※チケット好評発売中!

◆購入方法

博多座電話予約センター:092-263-5555

博多座セールスグループ(グループ観劇):092-263-5880

博多座チケット売場(博多座2階広場正面)

博多座オンラインチケット:https://hakataza.e-tix.jp/pc/hakataza.html

プレイガイド:チケットぴあ、ローソンチケット

 

 

 

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