住居は日々の暮らしの中で、大きな役割を担っています。
心身ともに休息する場所であり、家族と過ごす場所でもあります。
家は戸建てとマンションに分類され、さらに購入か賃貸かで分けられます。
この記事では、分譲マンションについてフォーカスし、メリットやデメリット、賃貸マンションとの違いについて比較していきます。
福岡市中央区小笹の新築分譲マンション!
分譲マンションとは
マンションは複数の人で同じ建物と土地を所有します。
マンションには住戸にあたる専有部分と、エントランスや外階段、駐車場などの共有部分に分けられます。
分譲マンションは、分割譲渡の略でマンションを一戸ごとに分けて販売しています。
マンション購入には、一棟と一戸がありますが多くはマンションの一部屋を指すことが多いでしょう。
分譲マンションと賃貸マンションの違い
マンションは分譲マンションか賃貸マンションかで異なる点がいくつか挙げられます。
分譲マンションは上述の通り、一戸を購入しているのに対し賃貸マンションは、マンションのオーナーが一棟を所有しておりそれを貸しています。
それ以外にも、かかる費用や設備など異なる箇所はさまざまです。
違う点について、詳しく確認していきましょう。
設備や共用部
分譲マンションは、不動産として高額で取引される商品です。
そのため設備の品質を高め価値を上げている物件が多くあります。
例えば、防音対策が施されていたり床暖房になっていたり、居住性を高めるための工夫している部屋も存在します。
一方で賃貸マンションは、オーナーである所有者が家賃収入を得ることを目的としています。
そのため設備は必要最低限のものであるケースがほとんどです。
なかにはデザイナーズマンションとして見栄えの良いデザインのマンションもありますが、その分家賃は相場より高めに設定されています。
必要な費用の違い
分譲マンションは、住戸の所有者になるため部屋そのものの購入費用が必要になります。
多くの人は住宅ローンを組み月々決められた金額を支払います。
購入時に頭金を入れて、住宅ローン額を少なくして月々の支払いを軽減したり、返済完了までの年数を短くしたりする場合もあります。
中には頭金を入れないフルローンを活用して購入できるケースもありますが、月々の支払い額が多くなってしまうため、頭金を入れるという方が大半です。
分譲マンションは、住宅ローンの借入額や利息、購入時に支払う頭金以外にもかかる費用があります。
購入時には、登録費用や不動産取得税などの諸費用が発生します。
また、継続的に支払いが必要なものとして、土地やマンション、住宅などの固定資産を所有する人が納付する固定資産税や管理費、修繕積立金が挙げられます。
賃貸マンションは、固定資産税や不動産取得税などといった税金は発生しません。
入居時に必要な敷金・礼金・仲介手数料と継続的に支払う家賃や共益費、更新料があります。
入居時に必要な費用は、かかるケースとかからないケースがあり、大家さんや仲介会社によって異なります。
リフォームが可能か否か
分譲マンションは、自身が所有者になるため専有部分に限り、マンションの規約範囲内であればリフォームが可能です。
壁紙を張り替えたり、設備を変更し暮らしやすくする人も少なくありません。
規約はマンションによって異なるため、リフォームする際は確認した上で行えば問題になることもなく、自身の好きな間取りやデザインに変えられるのです。
その点、賃貸マンションは間取りを変えたり、壁紙を張り替えたりすることが不可能な物件が大半となっています。
あくまでも借りている部屋であり、所有者ではないので借主がリフォームすることはできません。
なかにはリフォーム可の賃貸マンションもあるかもしれませんが、その数は少ないのが現状です。
住む年数の長さ
一般的に賃貸マンションは、2年や3年で契約更新となります。
エリアによっても異なりますが、更新料が発生する場合は支払うことで継続して住むことが可能です。また、更新料も家賃の1~2ヶ月分とエリアによって金額が異なります。
その更新時期に合わせて新たに部屋を借りて引っ越す人も少なくありません。
賃貸マンションの場合、2〜3年程度で引っ越しをする人が多く、何十年も長くそこに住み続けている人は少数といえます。
その点分譲マンションは、契約更新はなく自身が所有しています。
分譲マンションを購入する時点で、その地に長く留まることを想定している人がほとんどです。
住む年数の長さは賃貸マンションより分譲マンションの方が長いといえます。
マンションと賃貸の購入の比較については、以下の記事でも詳しくご紹介しておりますので、ご参考ください。
分譲マンションのメリット
分譲マンションと賃貸に大きな違いがありますが、メリットについてさらに深堀していきましょう。
施設の充実さや、リフォームなどより自分の暮らしに適した住まいにできるのが分譲マンションならではのメリットといえます。
また、資産として手元にあるのも大きなメリットでしょう。
ここでは分譲マンションのメリットについてより詳しく解説していきます。
資産として所持・売却できる
分譲マンションは、自身の資産として所持・売却できる点がメリットです。
自身が住まなくなったとしても、その部屋を賃貸して家賃収入を得ることも可能です。
分譲賃貸マンションとして、投資目的で分譲マンションを購入するケースや、何らかの理由により所有者が住めなくなった場合このような形で賃貸マンションにすることもできます。
また、売却も可能です。
自身の資産ですので、それを所持しているままでも良いですし、売却し現金にして別の物件を購入することもできます。
分譲マンションの場合、住宅ローンを組んで購入する場合があります。
住宅ローンを組めるということで、得られる社会的信用も分譲マンションを購入するメリットの一つとして考えても良いでしょう。
セキュリティ対策が高い
分譲マンションの多くはセキュリティ対策が高くなっています。
オートロックや防犯カメラ、管理人の常駐など、賃貸マンションに比べるとよりセキュリティ対策に力を入れています。
さらに高いセキュリティ対策をしているマンションの場合、エレベーターに乗る際にキーや暗証番号が必要になったり、住んでいる階以外に停まらないように設定されていたりします。
そのため防犯面を重視したいという場合、分譲マンションはそのほかの物件に比べてより優れている場合もあるのです。
共用部や設備が整っている
共用部や設備は、賃貸マンションと異なる点として挙げています。
一戸に対する設備については上述の通り、居住性を高めるために考慮されています。
そのほかの設備として、ジムが建物内にあったり、敷地内に子どもが過ごすための公園があったりします。
また、来客時、エントランスで談話できるようなテーブルや椅子が設置されているロビーラウンジ付きのマンションも存在します。
ゲストルームやキッズルーム、パーティールームが併設されているなど分譲マンションの設備は年々住む人がより良い環境で過ごせるように工夫されているのです。
夜勤や不規則な時間の出勤が多い人のために、24時間ゴミを捨てられるゴミステーションであったり、宅配ボックスが完備されているのも充実した共用部や設備の一つとして挙げられます。
防災備蓄庫があり災害時にカセットコンロや簡易トイレ、飲料水を備蓄しているケースもあり、もしもの場合に備えられています。
内装を変えられる
内装を変えられるのも分譲マンションのメリットの一つです。
リフォームに関しては、その内容によりできる場合とできない場合があります。
マンションによって異なるため、実際に行う際にはマンションの管理規約を元に相談して行ってください。
内装の変更で多く見られるのは、壁紙を変えたいというケースです。
基本的に分譲マンションの室内における天井や壁、床は専有部分にあたるため、所有者によるリフォームが可能とされています。
しかし、内装制限があるケースが大半のため、仕上げの素材は限定されてしまいます。
建材の種類を変更する場合はその制限にかからないように確認してください。
フローリングも壁紙と同様、専有部分に当たります。
そのため変更は基本的に可能ですが、騒音対策として遮音投球が定められているマンションもあります。
したがって、事前に確認をした上で変更するようにしましょう。
また、家族が増えたり、子どもが独立したりといったライフスタイルの変化により間取りを変更したいと考える人もいるはずです。
構造躯体ではない間仕切り壁は専有部分とされるので変更は可能です。
リフォームに関して、マンションで定めている規約を確認し管理組合や専門家に相談の上、問題のない範囲内であれば可能なため賃貸に比べると自由度が高く融通もききます。
耐久年数が高くしっかりしたつくり
分譲マンションは、基本的に耐久年数が高くしっかりしたつくりをしています。
構造として、鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートの場合、法定耐用年数は47年とされています。
マンションは実際のところ、47年以上住み続けられるようにしっかりとしたつくりになっています。
もちろん年数が経てばその分修繕が必要になってきます。しかし多くの分譲マンションでは、修繕積立金を毎月積み立てているため、修繕が必要な箇所についてはマンションの管理組合で修繕にとりかかります。
戸建てと異なり、修繕における手配も必要なく任せておけば良いというのも分譲マンションのメリットになるでしょう。
こうしたメリットを享受するためには正しいマンション選びが必要です。
こちらで失敗しないマンション選びについて紹介しておりますので、ぜひご参考ください。
分譲マンションのデメリット
分譲マンションはメリットだけではなくデメリットも存在します。
しかし、分譲マンションを購入する時点で、確認しておけば後からデメリットだと感じない内容がほとんどです。
購入後失敗したと後悔しないためにも、どのような点がデメリットとして挙げられるのか確認しておいてください。
初期費用や管理費・修繕積立金がかかる
初期費用や管理費・修繕積立金が発生してしまうのは、当たり前と考えて良いでしょう。
特に住宅ローンを組む場合、頭金が初期費用として分類されます。頭金を支払うことによって、月々の支払額が少なくなり暮らしが楽になると考えれば、デメリットにはなりません。
むしろ頭金を支払わずにフルローンの方が後々、支払う総額が多くなってしまい苦労する可能性が高いです。
また積立金や管理費については、必要な費用です。
分譲マンションの共有部の清掃や敷地内を綺麗にするためには、それだけの費用がかかります。
管理をする人が清掃し日頃から快適な暮らしをするために必要といえます。
特に設備が整っている場合は、その設備の保守料もかかります。
良い設備や共用部が充実している物件を選んだ場合、管理費も多くかかってしまうのです。
修繕積立金も同様です。
マンションは建てられてから年数が経つにつれ、劣化していきます。
劣化した箇所をそのまま放置してしまうと暮らしに影響が及ぼされます。
毎月の修繕積立金を原資に修繕していくことは、快適な暮らしを守るために不可欠と言えるでしょう。
すぐに転居しづらい
分譲マンションの購入者の多くは、住宅ローンを利用して購入しているでしょう。
そのため、マンションを購入したあとに別の部屋へ引っ越すとなればさらに費用が発生してしまうため、転居しづらいのです。
住宅ローンを利用している間は、家を貸し出すことは契約違反になってしまいます。
これらの観点から、すぐに転居しづらいというデメリットが挙げられます。
住宅ローンを利用せずに購入した場合であれば、家を貸し出して別の家に住むことも可能です。
また、住宅ローンの支払いが終わっているのであれば、同様に問題ありません。
支払い途中であれば、転勤や転職の理由で転居することが仕方ない場合は、ローンの支払い途中であっても金融機関に相談することで家を貸し出すことが認められる場合があります。
細かいルールが定められている
集合住宅である分譲マンションでは、多くの世帯が暮らします。
さまざまな世代の人や、異なったライフスタイルの人たちが集まるため、一定のルールを設けることで規律を守っています。
例えば、ペットの飼育に関して騒音にならない小動物であれば良いという内容や、楽器も決められた時間帯であれば良いという範囲が定められているマンションもあります。
これらは常識的な範囲内で定められたものとなっています。
特にトラブルが想定できそうな事項に関しては、管理規約としてマンションごとに取り決められています。
細かいと感じるかもしれませんが、ルールがあり守り守られていることで暮らしやすくしています。
ルールを守ることが大変と感じたり、ルールの数が多いなと思ったりするかもしれませんが、自分たち以外の世帯も暮らす場所なので、守ることによってトラブルのない生活が可能になるのです。
近隣住民との距離が近い
住宅街も同様ですが、近隣住民との距離が近いのも分譲マンションの特徴です。
賃貸マンションであれば、数年で退去する人が多いため、付き合いもその程度の場合が大半となりますが、分譲マンションであれば長く住むため近隣の人とのお付き合いが必要になります。
マンションの管理組合の役員になることも出てくるでしょう。
永遠に組合の役員というわけではなく、期間で区切られていますがそこに住んでいるとそのような役割が回ってくるケースもあります。
また、自治会のイベントに参加する人も多くご近所付き合いの頻度も増えてくる可能性もあります。
分譲マンションに向いている人
分譲マンションは多くのメリットが存在します。
分譲マンションに向いている人はどのような人なのでしょうか?
老後を見据えて長く住み続けたい人
分譲マンションは、定年までに支払いを終えるように住宅ローンを組むことで、年金暮らしになった際、住むところについて不安なく生活したい人に向いています。
賃貸マンションであれば、月々の家賃や更新料の支払いが負担になることもあるでしょう。
その点、分譲マンションであれば固定資産税や修繕費はかかりますが基本的な家賃に当たる支払いは必要ありません。
老後はゆとりを持って生活したいと考えている人は、早いうちから分譲マンションの購入を検討した方が良いでしょう。
利便性を重視したい人
分譲マンションは、比較的良い立地に建てられていることが多いです。
もちろんそういった物件を探し購入した場合、特に感じるでしょう。
公共交通機関が近かったり、病院やその他施設が近かったり
便利に感じるポイントは人それぞれです。
マンションが並ぶ地域にはこれら施設は利用する人が多くいると考えるため、その周辺はより使いやすく利便性が高くなります。
家の管理を任せたい人
戸建ての場合、家の修理や管理はすべて自己責任になります。
特に修理の場合、お店を探したり修理箇所を説明したり、修理に至るまでの工程を自身で行い手配しなくてはなりません。
仕事が忙しくて時間がなかなか取れない人や、年齢を重ねてやりとりが難しくなった人にとって、家の管理は大変で負担に感じる人もいるでしょう。
しかし分譲マンションであれば、それらは管理会社が行ってくれるため、負担はほとんどありません。
まとめ
分譲マンションはどのようなマンションか把握することで、購入後の不安や不満は減るでしょう。
分譲マンションを購入する際にはしっかりと情報を把握し、後悔のないようにしておきたいところです。
福岡でマンションの購入を検討している方は、えんホールディングスへぜひご相談ください。
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