部屋探しの際に最も重要なのが内見です。しかし、見落としや確認不足で後悔してしまうケースも少なくありません。
今回は、失敗しない為に、確認しておきたいチェックポイントを紹介していきます。
これから部屋探しをする方は、ぜひ参考にしてください。
賃貸物件の内見が大事な理由
内見は、物件選びの重要なステップです。写真や情報だけでは見落としてしまうことも、実際に足を運ぶことで確認することができます。
まず、設備の細かい状態や大きさ、高さなどを確認できます。コンセントの配置や数、収納スペースの奥行きなど、実際に見て確かめることで、使い勝手をイメージしやすくなります。
次に、部屋の広さや間取りを実際に体感できます。図面だけでは把握しづらい、実際の広さや動線のスムーズさを確認することができ、家具や家電の具体的な配置場所をシミュレーションすることも可能です。
さらに、共用部分のゴミ置き場や駐輪場などの清潔さや使い勝手を確認できます。
写真だけではわからない部分なので、内見の際にしっかりと確認しましょう。
内見では、部屋の状態だけでなく、周辺環境もチェックできます。
駅までの距離や周辺の騒音、日当たりなどを歩いてみることで、より住んだ時の具体的なイメージをすることができます。
Webで情報を収集することは重要ですが、内見で実際に確認することで、自分に合っている「良い物件」をより正確に判断することができます。
物件内見のチェックリスト:室内
実際に内見する際に「室内」の確認しておきたいポイントを紹介していきます。
- 部屋の広さ
- 水まわり
- 日当たり・風通し
- 洗濯機置き場
- 収納スペース
- 内装の傷
部屋の広さ
6畳の部屋でも、天井の高さや窓の大きさによって、体感的な広さが大きく変わります。
例えば、天井が高い部屋は開放感があり、広く感じられます。逆に、天井が低い部屋は圧迫感があり、狭く感じられる可能性があります。
家具の配置も、部屋の広さを左右する重要な要素です。実際に手持ちのベッドや冷蔵庫などのサイズを測り、配置できるか確認してみましょう。
思っていたよりも場所を取って、窮屈に感じるかもしれません。
このように、内見では、部屋の広さだけでなく、天井の高さ、窓の大きさ、家具の配置、柱や梁の有無などをしっかりと確認しましょう。
水まわり
水まわりは、毎日使う場所だからこそ、快適な空間であることが大切です。内見では、以下のポイントをチェックしましょう。
1. 排水口のにおい
排水口から嫌なにおいがしていないか確認しましょう。においが気になる場合は、カビや汚れが原因かもしれません。
2. 設備の清潔さ
浴槽、洗面台、トイレなどの設備が清潔に保たれているか確認しましょう。汚れやカビなどが目立つ場合は、ハウスクリーニングがされてないこともあるので、不動産会社に相談するようにしてください。
3. 設備の不具合
水漏れ、排水不良、故障などの設備の不具合がないか確認しましょう。もし不具合を見つけたら、入居前に修理できるか、不動産会社に確認する必要があります。
4. 水圧
実際に蛇口をひねってみて、水圧が弱すぎることはないか確認しましょう。毎日使うので水圧が弱いと、ストレスを感じてしまうので注意してください。
5. 便利な機能
トイレの温水洗浄便座機能、バスルームの衣類乾燥や浴室乾燥、暖房機能など、便利な機能が付いているか確認しましょう。
日当たり・風通し
写真で部屋が明るく見えても、実際は日当たりが悪い場合があります。
南向きの好条件であっても、近くに日差しを遮る建物などの障害物があれば、日差しが届かない可能性があります。
内見では、必ず窓を開けて、以下のポイントを確認しましょう。
1. 日当たりの時間帯
午前中、午後、夕方など、時間帯によって日当たりの状況が異なる場合があります。実際に窓を開けて、どの時間帯に日差しがどの程度差し込むか確認しましょう。
2. 日差しを遮る障害物
近くに日差しを遮る建物や電柱などの障害物がないか確認しましょう。
3. 風通し
窓を開けて、風通しが良いか確認しましょう。風通しが悪いと、湿気がこもりやすくなり、結露やカビが発生する原因になります。
4. カビの発生
窓のサッシ、バスルームの中、クローゼットや作り付けの棚、北側の部屋などに、カビが発生していないか確認しましょう。
日当たりや風通しは、住み心地に大きく影響します。内見では、これらのポイントを意識して、実際に窓を開けて確認することが大切です。
洗濯機置き場
現在使用中の洗濯機を設置する場合は、事前にメジャーでサイズを測り、設置スペースに合うか確認しましょう。
新しく洗濯機を購入する場合は、新居の防水パンのサイズをメジャーで計測しておくと、購入時の目安になります。
特に、幅や奥行きが大きいドラム式洗濯機は、設置スペースが限られる物件もあります。
事前に不動産会社に設置可否を確認しておきましょう。
収納スペース
収納スペースは、数だけでなく、使い勝手も重要です。内見では、以下のポイントをチェックしましょう。
1. 収納スペースの広さ:収納する荷物量を想定し、奥行きや高さを含めて十分な広さがあるか確認しましょう。
2. 使いやすさ:荷物が出し入れしやすい高さや位置にあるか、中の棚は可動式か、上部の棚に手が届くかなどを確認しましょう。
3. 収納の種類:衣類、日用品、季節用品など、収納する荷物に合った種類の収納スペースがあるか確認しましょう。
収納スペースは、生活の質を大きく左右する重要な要素です。
内見では、上記ポイントを参考に、使い勝手をしっかりと確認するようにしてください。
内装の傷
退去時のトラブルを防ぐためには、フローリングや壁紙など内装部分の汚れ、シミ、傷を事前に確認しておくことが重要です。
身に覚えのない傷や汚れが原因で、退去時にトラブルに発展するケースも少なくありません。
傷や凹みなどがあれば、撮影日を記録した上で、不動産会社や大家さんへ事前に確認しておきましょう。
事前に確認しておくことで、退去時にトラブルになる可能性を減らすことができます。
汚れやカビが気になる場合は、入居前にクリーニングが可能か担当者に確認しましょう。
物件内見のチェックリスト:共用部
続いて「共用部」の確認しておきたいポイントを紹介していきます。
- 階段・エレベーター
- ポスト・宅配ボックス
- セキュリティー
- ごみ置き場
階段・エレベーター
共有スペースの状態は、住環境の快適さを左右する重要な要素です。
特に、廊下に子どもの遊び道具や自転車など、住人の私物が放置されている場合は、管理が行き届いていない可能性があり、注意が必要です。
廊下だけでなく、エレベーターや階段の掃除が行き届いているか、電灯が切れていないかといった点も、管理体制の良し悪しを判断する指標となります。
清潔で清掃された共有スペースは、住民の快適な暮らしを支えるだけでなく、防犯面でも安心感を与えてくれます。
ポスト・宅配ボックス
住まいのセキュリティは、快適な暮らしに欠かせません。
まず、ポストに鍵が備え付けられているか確認しましょう。
鍵がない場合は、防犯対策のためにも、設置の可否を大家や管理会社に相談することをおすすめします。
さらに、不在時に荷物をスムーズに受け取れる宅配ボックスの有無も確認しましょう。
設置されている場合は、入居者数に対して十分な数があるか、荷物の大きさ制限がないかなども確認しておくと安心です。
セキュリティー
防犯カメラの設置状況を確認しましょう。エントランスや共用部だけでなく、エレベーター内にも設置されていると安心です。
また、管理室の有無も確認してください。管理人が常駐している物件は、不審者の侵入を抑制する効果があります。
さらに、オートロックのシステムも確認が必要です。暗証番号式やカードキー式など、複数の認証方式を組み合わせている物件を選ぶと、より安全です。
エントランス周辺は、不審者が侵入しやすい場所です。照明が暗い、植木が茂って視界が悪いなどの場合は、防犯面で不安が残ります。
これらのポイントをしっかりと確認することで、防犯対策がしっかりした物件を選ぶことができ、安心して暮らすことができます。
ごみ置き場
ごみ置き場が散らかっていないか、粗大ごみや収集日以外のごみが放置されていないかを確認しましょう。散乱したごみは、悪臭や害虫の発生原因となります。
また、分別用の容器が設置されているか、雨風に晒されない構造になっているかなどが重要です。
さらに、ごみ収集日や分別方法などのルールが明確に掲示されているかどうかも確認しましょう。
ルールが守られていない場合は、管理会社に連絡して改善を求めることができます。
物件内見のチェックリスト:周辺環境
新居での暮らしに大きく影響するポイントの一つが、周辺の環境です。
建物だけでなく、環境も同じくらい重要です。内見の際には、建物周辺の様子や近隣の環境を必ず確認するようにしてください。
- 交通の利便性
- 治安
- 生活利便施設
交通の利便性
物件を選ぶ際には、最寄りの駅までの距離だけでなく、実際に歩いてみた時の所要時間と安全面も確認することが重要です。
「徒歩○○分」という表記はあくまで目安であり、急な坂道や交通量の多い道路など、状況によって体感時間は大きく変わります。
また、駅周辺の環境も確認しましょう。夜道の一人歩きが不安な場合は、街灯の多さや防犯カメラの設置状況などもチェックしておくと安心です。
物件によっては、自転車やバスを利用するケースもあります。自転車の場合は、駅周辺の駐輪場の有無や空き状況も確認しておきましょう。バスの場合は、バス停までの距離やバスの本数なども重要です。
治安
最寄りの駅やバス停からの道だけでなく、周辺の雰囲気も確認しましょう。
昼間は問題なくても、夜間は人通りが少なく不安を感じる場所もあります。帰宅時間が遅い人は、夜の治安状況も確認しておくと安心です。
街灯の多さや防犯カメラの設置状況なども、安全性を判断する指標となります。
生活利便施設
住環境の快適さを左右する重要な要素の一つが、周辺施設の充実度です。
まず、普段利用するコンビニやスーパー、クリーニング店などの店舗が、駅から物件までの帰り道や徒歩圏内に存在するかどうかを確認しましょう。
自炊をする場合は、スーパーの有無、外食が多い場合は飲食店が充実しているかなどが重要です。営業時間も合わせて確認しておくと安心です。
さらに、銀行や郵便局、図書館、病院などの公共施設や医療機関も、近隣にあると便利です。
平日忙しい人は、仕事帰りや休日に利用できるかどうか、診療時間や休診日も確認しておきましょう。
小さなお子様がいる場合は、小児科のある医療機関に加え、保育園や幼稚園、小学校などの教育施設、そして安心して遊べる公園の有無も重要です。
内見時の持ち物
内見時にあると便利な持ち物は、以下の通りです。
- スマートフォン
- メジャー
- 間取り図
それぞれの持ち物について紹介していきます。
スマートフォン
内見に、スマートフォンがあると便利です。
言葉でメモするのが難しい間取りや設備は、写真や動画で記録することで、後からじっくり確認することができます。
複数の物件を内見した際、記憶が曖昧になってしまった場合も、写真や動画を見返すことで、それぞれの物件の特徴を思い出しやすくなります。
また、まだ電気が通っていない物件や、日当たりが良くない部屋の隅々まで確認したい場合は、スマートフォンのライトが役立ちます。
不動産会社の担当者との連絡が必要になることもあるので、スマートフォンの充電が切れないように持参することを忘れずにしましょう。
メジャー
家具の配置で失敗しないためには、内見時にメジャーを使って正確な寸法を測ることが重要です。
間取り図面では全体の広さは確認できますが、各部屋やスペースの細かい寸法まではわかりません。
事前にしっかりと計測しておくことで、家具家電をスムーズに配置することができます。
部屋全体の縦・横・高さなどを計測するには、3m以上の長いメジャーがおすすめです。
洋裁用のメジャーよりも金属製のメジャーの方が安定しており、より正確な計測が可能です。
間取り図
内見をより効果的に進めるために、間取り図面を活用することをおすすめします。
間取り図面と実際の部屋を照らし合わせることで、図面では把握できなかった実際の広さや空間の雰囲気を体感できます。
家具の配置や動線などもイメージしやすくなり、より具体的な住まいプランを立てることができます。
内見中に気になった点や、後から確認したい情報は、間取り図面に直接メモしておきましょう。
写真撮影と合わせて記録することで、記憶が曖昧になるのを防ぎ、比較検討がしやすくなります。
まとめ
今回は、「物件内見のチェックリスト」や「内見時の持ち物」について紹介してきました。
ここで紹介したチェック項目を参考にしながら、内見をすると部屋探しで失敗する可能性が低くなります。
部屋の広さや水まわりの状態、日当たり・風通し、収納スペース、周辺環境など、確認する項目はたくさんあります。
事前にリスト化することで、内見中にポイントを漏れなく確認することができます。
賃貸物件は、何となく雰囲気で決めてしまうと後悔につながりかねません。
内見を活用して、部屋の状態だけでなく周辺環境も含めて、じっくりと確認しましょう。
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