2LDKの物件は、一人暮らしの方からファミリー世帯まで幅広い層に人気の間取りです。
とはいえ、具体的にどのような部屋の配置・カタチになるのかイメージできない方もいることでしょう。
この記事では2LDKとはどういう間取りのことを指すのか、他の間取りとの違いも含めて分かりやすく解説していきます。
物件選びのポイントもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
2LDKとはどんな間取り?
2LDKとは「リビング(Living)・ダイニング(Dining)・キッチン(Kitchen)が1つの空間にあり、他に居室が2つある間取り」のことです。
2LDKは一人暮らし~ファミリー世帯まで様々な家族構成に対応できるため、幅広い層に人気があります。
また、2000年頃から流行し始めた間取りなので、築年数が比較的新しいのも特徴です。
2DKと2LDKの違い
2DKと2LDKの違いはリビングスペースの有無です。
料理をするスペースと食事をするスペースが一つにまとまった部屋はダイニングキッチン(DK)、そこにテレビやソファなどを置いてくつろぐことができる居間を加えた部屋がリビング・ダイニング・キッチン(LDK)となります。
また、「DK」「LDK」には、それぞれ最低限必要とされる広さの目安が設定されています。
- 2DK・・・6畳以上10畳未満のダイニングキッチン+2部屋
- 2LDK・・・10畳以上のリビングダイニングキッチン+2部屋
2LDKは、広いリビングを活かしてワークスペースをつくるなど、レイアウトの自由度が高い点も魅力です。
1LDKと2LDKの違い
1LDKと2LDKの違いは居室の数です。
1LDKはリビングダイニングキッチンと居室が1部屋の間取りですが、2LDKはリビングダイニングキッチンに加えて居室が2部屋あります。
なお、3LDK・4LDKはそれぞれ数字の分だけ居室があると理解しておけば問題ありません。
3LDKはリビングダイニングキッチンと3部屋、4LDKはリビングダイニングキッチンと4部屋の間取りです。
- 1LDK・・・10畳以上のリビングダイニングキッチン+1部屋
- 2LDK・・・10畳以上のリビングダイニングキッチン+2部屋
その他の間取り
DKやLDK以外にも、さまざまな間取りがあります。
たとえば、1人暮らしの方には「1R(ワンルーム)」や「1K」といった間取りが人気です。
以下は、一般的な間取りの一覧表です。
引っ越しの際は、これらの間取りを参考にして物件探しをしましょう。
間取り | 特徴 | |
---|---|---|
1R(ワンルーム) | 居室とキッチンの間に仕切りがない | |
1K | 居室とキッチンの間に仕切りがある | |
1DK | 6畳以上10畳未満のダイニングキッチン(DK)+居室が1部屋 | |
1LDK | 10畳以上のリビングダイニングキッチン+居室が1部屋 | |
2K | 2つの居室+キッチン | |
2DK | 2つの居室+DK(ダイニングキッチン) | |
2LDK | 2つの居室+LDK(リビングダイニングキッチン) | |
2LDK+S | 2つの居室+LDK(リビングダイニングキッチン)+小部屋(サービスルーム) | |
3DK | 3つの居室+DK(ダイニングキッチン) | |
3LDK | 3つの居室+LDK(リビングダイニングキッチン) | |
4DK | 4つの居室+DK(ダイニングキッチン) | |
4LDK | 4つの居室+LDK(リビングダイニングキッチン) |
その他間取りについてはこちらの記事でも紹介しておりますので、ご参考ください。
2LDKの間取り例
2LDKは、リビングの広さ、部屋の配置などが物件によって異なります。
ここでは、2LDKの代表例として以下の間取り(配置)タイプをご紹介します。
- ハーフリビング型
- フルリビング型
- 寝室タイプ
ハーフリビング型
2LDKで最もポピュラーな間取りが、ハーフリビング型と呼ばれるものです。
ハーフリビング型はバルコニー側にリビングと居室一つが半々に配置されており、どちらにも大きな窓が付いていて風通しの良い空間で暮らすことができます。
部屋の仕切りをなくすことができる仕様(可動壁・ふすまなど)であれば、リビングと一体化して広い1LDKとして利用することも可能です。
部屋の使い分けやレイアウトを考えやすい間取りなので、初めて2LDKに住む方におすすめです。
フルリビング型
フルリビング型は、バルコニー側全体にリビングを配置する間取りです。
リビングを開放的なスペースにできるため、ホームパーティーなどで人を招く機会が多い方や、個人部屋よりもリビングで過ごすことが多い方に適しているといえるでしょう。
寝室タイプ
フルリビング型とは逆に、寝室の快適性を優先したい方におすすめの間取りが寝室タイプです。
玄関から離れたバルコニー側に2部屋の居室が配置されており、居室の独立性が高いのでプライベート空間を重視する方には最適です。
また、玄関から居室へ行くまでにリビングを経由することになるため、プライベートなエリアを確保しつつ同居人とのコミュニケーションを取りやすい点も寝室タイプの特徴です。
2LDKに住むメリット
2LDKはファミリーで暮らす際にも十分なスペースがあるほか、「来客があっても安心」「ペットと住むのにちょうどよい広さ」などさまざまなメリットがあります。
ここでは、2LDKで暮らすメリットについて詳しく確認していきましょう。
- 部屋を広々と使える
- 部屋の使い分けができる
- 来客時に安心して対応できる
- 家族が増えても住みやすい
- ペットを飼いやすい広さ
部屋を広々と使える
2LDKは共有スペースを広く確保できるため、ダイニングテーブル、ソファやテレビなどを置いてゆっくりと過ごすことができます。
また、2LDKの間取りではキッチン周りの設備や収納のつくりがファミリー向けになっていることも多いので、料理をする機会が多い方や子供と三人暮らしの家族世帯も暮らしやすい環境といえるでしょう。
リビングと寝室を分けることができて生活にメリハリをつけられる点も2LDKのメリットです。
部屋の使い分けができる
2LDKでは個室が複数あるため、部屋の使い分けができます。
たとえば、小さいお子さんがいる三人暮らしの家族であれば、1つの部屋をリビングとつなげて子供が目の届く範囲で遊べるようにスペースを作ることが可能です。
二人暮らしで在宅勤務をする場合は、1つを仕事部屋、もう1つの部屋を寝室として使うことができます。
ライフスタイルに合わせて部屋の使い分けができる点も、2LDK物件のメリットです。
来客時に安心して対応できる
1Rや1Kなど間取りが狭い部屋に住んでいて、プライベート空間と来客スペースの切り分けができず困ったという経験をした方は少なくないでしょう。
2LDKの場合はリビングと居室が分かれた間取りになっているため、プライベート空間を確保しながら来客に対応できます。
広いリビングがあるので、来客者もゆっくり過ごすことができるでしょう。
家族が増えても住みやすい
2LDKは、同棲や結婚して子供ができた際も住みやすい間取りです。
子供が成長してきたら子供用に部屋を用意することもできるので、将来を見越して2LDKを選択する方も多いです。
ただし、物件によっては二人暮らしが禁止されていることもあります。
いずれ誰かと暮らすつもりで借りる場合は、賃貸借契約書や管理会社への確認を忘れないようにしましょう。
ペットを飼いやすい広さ
2LDKはペットを飼う際にも十分な広さがあります。
たとえば、犬や猫と暮らすためにはケージやトイレを置く場所、遊べるスペースが必要です。熱帯魚を飼う場合も水槽を置ける広さと適した環境が必要になります。
その点において、2LDKであればリビングが広くペット用の部屋も確保しやすいため、人もペットも快適に過ごせることでしょう。
ただし、2LDKに関わらず、賃貸物件はペット不可にしているケースも多いので注意してください。
2LDKの物件を選ぶポイント
2LDKの物件探しをする際は、家賃以外にもチェックすべき点がいくつかあります。
- 築年数をチェック
- 駅からのアクセスをチェック
- 自分の収入に合った家賃かチェック
では、それぞれのポイントを確認していきましょう。
築年数をチェック
基本的に、どの間取りでも築年数の浅い物件は家賃が高く、築年数が経っている物件は「設備が古い」などの理由から安めに設定されていることが多いです。
家賃を安く抑えたい場合は、築年数もチェックしておくとよいでしょう。
築年数が古くても、改修工事をしてほぼ新築のような内装・設備になっている物件が見つかることもあります。
なお、2LDKの場合は2000年以降に流行し始めた比較的最近の間取りなので、築浅で設備のキレイな物件が多めです。その分、家賃が高い傾向にあることを覚えておきましょう。
駅からのアクセスをチェック
物件探しをする際は、間取りだけでなく利用駅からのアクセスの良さも確認しておきましょう。
また、商店街が近くにあったり、帰り道に遅くまで営業しているスーパーやコンビニ、ドラッグストアがあったりすると暮らしやすい環境といえます。
ただし、駅から近い物件は家賃も高くなるので、安く抑えたい場合はあえて駅から遠い物件を選択するのもありでしょう。
自分の収入に合った家賃かチェック
自分の収入に合った家賃の範囲内で部屋を借りないと、後悔する可能性が高いです。
一般的に、家賃の相場は『手取り収入の2割~2.5割』が目安とされています。
たとえば、月の手取り収入が30万円ある場合は6~7.5万円前後が家賃の目安ということになります。
賃貸の家賃についてはこちらの記事で詳しく紹介しておりますのでご参考ください。
2LDKの家賃相場
2LDKに限らず、賃貸物件の家賃は主に立地・間取り・築年数によって相場が異なります。
たとえば、人口が多く賃貸需要がある東京23区内エリアは家賃相場も高く、郊外エリアへ行くほど安くなる傾向です。
福岡県も同様に、福岡市内などの都市部エリアは家賃が高く、郊外であれば安い傾向にあります。
ここでは、福岡と東京の「都市部と郊外の家賃相場」を確認していきましょう。
福岡都市部
以下は、福岡県の都市部にある2LDK~3DK物件の家賃相場です。
福岡県の都市部、特に博多駅周辺などの人気エリアは家賃が高い傾向にあり、1番人気の福岡市中央区では「14.62万円」が家賃相場となっています。
エリア | 2LDK~3DK の家賃相場 |
---|---|
福岡市中央区 | 14.62万円 |
福岡市博多区 | 11.95万円 |
福岡市城南区 | 8.52万円 |
福岡市早良区 | 7.71万円 |
福岡市西区 | 7.54万円 |
(出典:ホームメイト 福岡県の家賃相場)
福岡郊外
福岡県の中でも郊外エリアは都市部と比べて家賃が安いので、家賃を抑えたい人にはおすすめです。
ただし、福岡市外は交通アクセスが悪く、自家用車がないと生活しづらい可能性があるので注意しましょう。
エリア | 2LDK~3DK の家賃相場 |
---|---|
北九州市小倉北区 | 8.26万円 |
福津市 | 7.94万円 |
糸島市 | 6.25万円 |
太宰府市 | 6.18万円 |
久留米市 | 5.87万円 |
(出典:ホームメイト 福岡県の家賃相場)
東京都23区
東京都23区の2LDK家賃相場は「15万円〜30万円」です。
同じ23区内でもエリアによって相場は大きく変わり、都内中心部から距離がある練馬区や足立区などでは「10万円前後」で2LDKが借りられることもあります。
東京都26市部
東京都内であっても26市部であれば「5万円〜10万円」で2LDKが借りられます。
23区の中心エリアへ行くには時間がかかりますが、交通網が充実しているエリアが多いこともあり、区外に住んで都心へ通勤するライフスタイルも人気があります。
首都圏郊外
首都圏であっても東京都の外であれば手ごろな価格で2LDKが借りられます。
ただし、横浜(神奈川)、浦安(千葉)、浦和(埼玉)など、都内からのアクセスが良く観光スポットとしても人気のエリアは相場が15万円程度と高いので注意しましょう。
2LDKに賢く住もう!
2LDKは一人暮らしの方からファミリー世帯まで幅広い層に人気の間取りです。
「ハーフリビング型」「フルリビング型」「寝室タイプ」といった間取りタイプがあるので、リビングのスペースを重視するのか寝室のスペースを重視するのか、生活様式に合わせて選んでみると良いでしょう。
福岡県で2LDKの賃貸物件を探す際は、ぜひえんホールディングスグループへご相談ください。
お部屋の紹介から手続きまで、「相談してよかった」と思っていただけるように精一杯サポートさせていただきます。