「入居審査に落ちる理由は?」
「入居審査に通るためのコツは?」
上記のように、賃貸契約で疑問を抱く方はいるのではないでしょうか。
入居審査でチェックされるポイントは、収入、職業、雇用形態、保証人の有無などになります。
今回は、「入居審査に落ちやすい人の特徴」や「入居審査に通るためのコツ」などについて詳しく解説していきます。
これから賃貸契約を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
入居審査について
部屋を借りる際は、必ず入居審査があります。ここでは、そんな入居審査の概要や必要書類、審査にかかる期間などを紹介していきます。
賃貸契約の必要な入居審査とは
賃貸物件を借りる際には、入居審査を受ける必要があります。
なぜなら、すべての人が物件を借りられるわけではなく、審査に通過した人のみが入居できるからです。
入居審査では、借主が常識を持っているか、家賃を支払う能力があるか、連帯保証人がいるかなどがチェックされます。
貸主にとっては、物件の設備を壊したり、騒いだりする人や家賃を滞納しそうな人に物件を貸すことはリスクです。
そのため、入居者を選定する際には入念な審査が行われるのです。入居審査は、貸主や管理会社が不安や心配事を事前に防ぐために行われます。
物件の管理を委託された管理会社が審査を担当する場合もあります。
入居審査に必要な書類は?
入居審査の際に必要な書類は以下の通りです。
項目 | 備考 |
身分証明書 | 運転免許証、パスポート、健康保険証など |
住民票 | 発行後3ヶ月以内のもの |
印鑑証明 | 発行後3ヶ月以内のもの |
収入を証明する書類 | 会社員は源泉徴収、自営業・フリーランスは確定申告書または納税証明書 |
連帯保証人に関連する書類 | 連帯保証人の住民票・印鑑証明書・収入証明など |
入居申込書は、賃貸契約時に必要な書類で、契約者や連帯保証人の個人情報を記入します。
連帯保証人を確保して、事前に情報を確認しておくとスムーズです。
ただし、家賃保証会社を利用する場合は、連帯保証人の代わりに緊急連絡先が必要です。
身分証明書は本人確認のために必要で、公的な証明書になります。
収入証明書は雇用形態によって異なり、会社員の方は源泉徴収票、自営業の方は確定申告書が必要です。
このように、入居審査や契約する際には、複数の書類が必要になるので、事前に準備するようにしてください。
入居審査にかかる期間
入居審査にかかる期間は、一般的に3〜10日前後です。
しかし、申込書に不備がある場合は、それ以上に時間がかかってしまうこともあります。
申込書には多くの情報が必要であり、特に親族の情報を記入する際に誤りが生じやすいです。
審査をスムーズに進めるためには、申込書の内容に不備がないか注意するようにしてください。
また、審査には大家や不動産会社の状況、担当者の経験などが審査期間に影響することもあります。
審査が予定よりも長引く場合は、担当者に連絡をするようにしましょう。
入居審査でチェックされるポイント
入居審査でチェックされるポイントは、以下になります。
- 収入
- 職業・雇用形態
- 保証人の有無
それぞれのポイントについて解説していきます。
収入
入居審査での収入基準は物件や管理会社によって異なりますが、一般的な基準は以下の通りです。
- 年収が家賃の30倍以上
- 手取り月収が家賃の3倍以上
- 家賃負担率が25~30%以下
ただし、これらは目安であり、必ずしも適用されるわけではありません。
年収が高くても借金が多い場合や、逆に年収が低くても貯金が多い場合など、状況によって評価が変わります。
また、審査に落ちた際にも貯金額を共有することで審査に通過する可能性もあります。
このように、家賃の支払える収入があるかは、入居審査では重要なポイントになります。
職業・雇用形態
入居審査では、職業や雇用形態も重要な要素です。
安定した収入が期待できる正社員や公務員は、審査で高い評価を受けます。
契約社員や派遣社員も、収入や雇用の安定性が高ければ、審査において大きなハンデにはなりません。
一方、アルバイトやパートの場合は、時給制で収入が不安定なため、審査が難しくなることがあります。
また、需要が安定している専門職や公務員は、審査で有利に評価されますが、需要が不安定なフリーランスや一部の業種では、審査が厳しくなることもあります。
このように、入居者の支払い能力を判断する上で職業や雇用形態も審査されます。
保証人の有無
物件を借りる際には、一般的には「個人の連帯保証人」と「保証機関(家賃保証会社)」のどちらかの保証が求められます。
個人の連帯保証人を選ぶ場合、その人の年齢や収入などが審査の対象になります。
例えば、高齢で収入が不十分な場合、審査が厳しくなる可能性があります。
一方、貸主が保証会社の保証を受け入れる場合、保証会社の審査に通過すれば契約することが可能です。
保証会社の信用力や保証範囲が重要ですが、一度審査が通れば個人の保証人を用意する必要がありません。
このように、保証人の属性や家賃保証会社の審査に通過することが大切になります。
入居審査に落ちやすい人の特徴
入居審査に落ちやすい人の特徴は、以下の通りです。
- 無職
- 過去に家賃の滞納歴がある
- 勤続年数が短い
それぞれの特徴について紹介していきます。
無職
無職の人は、収入がないので入居審査に落ちる可能性が高くなります。
その理由は、収入がないため、家賃の支払い能力がないと判断されるからです。
しかし、転職活動中で仕事を探している場合は、正直に伝えることで貸主側も審査を柔軟に対応してくれる場合があります。
また、貯蓄や資産がある場合は共有することで、支払い能力があると見なされ審査に通ることもあります。
さらに、親族から経済的支援を受けられる場合も伝えることで審査に通る可能性を高めることができます。
ただし、無職なのに「働いている」と嘘をつくことは絶対に避けるようにしてください。
嘘がバレると、信頼を失ってしまい審査落ちする可能性が高くなります。
このように、入居審査において「無職」の場合は、審査に通りにくいことを頭に入れておきましょう。
過去に家賃の滞納歴がある
過去に家賃を滞納していた人は、入居審査に落ちることがあります。
家賃の未払いだけでなく、以下の支払いにも注意が必要です。
- スマホ料金
- 公共料金(電気代、ガス代、水道料金など)
- クレジットカード
これらの支払いに滞納があると信用度が低くなり、入居審査に落ちる可能性が高くなります。
なので、家賃を含め、スマホ料金、クレジットカード、公共料金などの滞納をしないように気を付けるようにしてください。
勤続年数が短い
入居審査で不利になる人の特徴の1つは、「勤続年数が短い」ことです。
これは、支払い能力を評価する際の指標であり、クレジットカードの申し込みなどでも同様に審査されます。
勤続年数が長いということは、同じ職場で長期間働いているため、安定した収入を得ているとみなされます。
しかし、勤続年数が短い場合、安定した収入が得られるかどうか疑われる可能性があります。
勤続年数が短いということは、仕事を頻繁に変える可能性があるので、将来の収入が安定しないのではないかと懸念されることがあります。
このように、年収が高い場合でも勤続年数が短いと、審査の際に不利になることもあります。
入居審査に通るためのコツ
入居審査に通るためのコツは、以下の通りです。
- 収入に見合った家賃の物件を選ぶ
- 連帯保証人を確保する
- 預金残高をアピールする
それぞれのポイントについて解説していきます。
収入に見合った家賃の物件を選ぶ
入居審査に通過するためには、収入に見合った家賃の物件を選ぶことが大切です。
一般的な目安としては、年収の3分の1以下に家賃を抑えることが推奨されています。
たとえば、年収が250万円の場合、年間の家賃は83万円(月6万9,000円)以下になります。
一方、年収が320万円ならば、年間の家賃は106万6,666円(月8万8,888円)以下に抑えることが望ましいでしょう。
このように、収入に見合った家賃を選ぶことで、支払いの負担が軽減され、入居審査を通過しやすくなります。
このように、収入に見合った家賃の物件を選ぶことで入居審査に通りやすくなります。
連帯保証人を確保する
入居審査を通過するためには、安定した収入のある人に「連帯保証人」になってもらうことが大切です。
特に、親や兄弟などの身内が連帯保証人となるのが理想的で、身内であれば、貸主はその人の信頼性を高く評価してくれるので審査に通過しやすくなります。
ただし、連帯保証人の支払い能力も重要な要素です。
連帯保証人の場合でも、家賃が手取りの20%〜30%以内に収まることがポイントです。
つまり、連帯保証人が家賃を支払う余裕を持っていることが、審査通過のために重要な条件となります。
預金残高をアピールする
預金残高を共有することで、支払い能力があると認めてくれることがあります。
家賃2年分(24ヶ月分)の預貯金がある場合は、残高を共有することで入居審査を通過できる可能性が高くなります。
物件や管理会社によって、必要な預金残高や提出書類も異なりますが、通常は残高証明書や預金通帳のコピーが必要です。
ただし、「預貯金審査」が可能な物件は限られています。
しかし、転職活動中やアルバイトで収入が安定しない人にとってはおすすめの方法です。
入居審査を通過するための代替手段として、検討するようにしましょう。
入居審査に落ちた場合の対処法
入居審査に落ちた場合の対処法は、以下の通りです。
- 他の家賃保証会社で再審査を受ける
- 代理契約をする
- 審査に通りやすそうな物件を探す
それぞれの対策について解説していきます。
他の家賃保証会社で再審査を受ける
不動産管理会社は複数の家賃保証会社と提携しているので、審査に落ちた場合は、再審査を依頼することができます。
家賃保証会社によって審査基準が異なるため、再審査で通過する可能性があります。
再審査の際に、審査に通らなかった理由が分かれば対策を講じることができます。
例えば、信販系で審査落ちだった場合は、他の系統の家賃保証会社に切り替えることがおすすめです。
逆に、独立系で審査落ちだった場合は、他の独立系の家賃保証会社を利用するようにしてください。
ただし、無闇に再審査を行うことはおすすめしません。
その理由は、再審査に落ちた場合に、ブラックリストに登録され、他のアパートも契約することができなくなる可能性があるからです。
また、再審査の際は家賃保証会社を変更するだけであり、不動産会社を変更しても意味がないので注意するようにしてください。
このように、他の家賃保証会社で再審査を受けることで、通過できる可能性もあるので頭に入れておくようにしましょう。
代理契約をする
代理契約とは、入居希望者とは異なる人が賃貸借契約を結ぶことです。
代理人は、入居者の3親等以内の親族である必要があります。
また、収入が安定しており、入居審査に通過する見込みがあることが求められます。
代理契約のメリットは、以下の通りです。
- 収入の不安定な入居者: 入居者が無職やアルバイトなどで収入が安定していない場合、代理人が安定した収入があれば、審査に通過することができます。
- 信用情報の改善: 入居者が信用情報に問題がある場合や家賃の滞納歴がある場合でも、代理人が通常の審査を受けることで、契約できる可能性が高くなります。
ただし、代理人を指定することにはいくつかの制限があります。
代理契約が認められる物件は限られており、一度落ちた物件で代理契約が可能かどうかは、事前に確認する必要があります。
このように、物件によって条件は異なりますが、「代理契約」が可能な物件もあるので、審査に不安な方は試してみるようにしてください。
審査に通りやすそうな物件を探す
再審査しても審査に通らないことも多いです。
しかし、審査に通りやすい物件を探すことで、契約できる可能性が高くなります。
審査に通りやすい物件の特徴は以下になります。
- 手取り収入の1/3以下の家賃: 収入に見合った家賃設定の物件は、審査のハードルが低い傾向があります。
- 空室期間が長い物件: 長期間空き部屋がある物件は、入居者を探すために審査が柔軟になることがあります。
- 繁忙期を過ぎた物件: 新年度や春先などの繁忙期を過ぎた物件は、空室率が高まり、審査の条件が緩和されることがあります。
- 審査が不要な物件: 審査が不要な物件や、保証人が不要な物件もあります。
- 築年数が古い: 新築よりも築年数が古い物件の方が家賃が安く、審査が通りやすい場合があります。
これらの条件を考慮して、自身の状況に合った物件を探してみましょう。
まとめ
今回は、「入居審査に落ちやすい人の特徴」や「入居審査に通るためのコツ」などについて紹介してきました。
- 無職
- 過去に家賃の滞納歴がある
- 勤続年数が短い
- 収入に見合った家賃の物件を選ぶ
- 連帯保証人を確保する
- 預金残高をアピールする
賃貸契約する際には、必ず「入居審査」に通らなくてはいけません。審査されるポイントは、収入、職業、勤続年数、保証人の有無などです。
特に無職や勤続年数が短い場合、審査に落ちやすくなるので注意が必要です。
入居審査に通るためには、収入に見合った物件を選び、連帯保証人を確保することが大切になります。
また、審査に落ちた場合は、他の保証会社で再審査を受けたり、代理契約を検討するようにしましょう。
それでも審査に通らない場合には、審査に通りやすそうな物件を探すことも一つの方法です。
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