【福岡空港国際線 再開】韓国・タイなどおすすめ路線と注目の楽しみ方

わが福岡市の誇れることの一つに「福岡空港」があります。世界でも有数の都心に近くて、アクセスが超便利であることに加え、アジアをはじめ海外各地からの直行便路線が20以上もあり、旅にも出張にも使える空港です。今回は、2022年11月の直行便が969便(※1往復=1便)と運航再開、新規就航もあって活気づく福岡空港の使いこなし方を伝授します!

福岡空港2022現在と未来の優位性

福岡市中心部の地下鉄駅「天神」から約11分、「博多」から約5分。これが国内線ターミナルに直結した地下鉄「福岡空港駅」へかかる時間です。

「世界でもっとも都心に近い空港」のひとつと言われる所以であり、このアクセスの良さは実際に福岡市に住むか、来ていただいた方には十分実感していただいていると思います。

▶詳しくは「福岡国内線の完全ガイド」記事をチェック

福岡空港は355万㎡と成田空港の3分の1程度の面積で滑走路が1本、市街地・住宅地に近いことから、発着は朝7時から夜22時までの15時間と限られています。

コロナ禍前の2018年度には国内、国際をあわせて2,484万人と羽田、成田、関西についで、日本で4番目の旅客数を誇ります。

2019年度からは、コロナ禍の影響をうけて大幅に旅客数が減少しますが、福岡〜東京など国内線の需要が髙いこともあり、2021年度は、日本の空港で2番目の旅客数、滑走路1本の空港としては日本一の旅客数規模となりました。

今後は、複合施設(商業施設・ホテル・バスターミナル)の開発も進行予定され、2025年度完成予定で、国による滑走路増設もすすんでいます。

特に、国内線と滑走路をはさんで向かい合い、無料の連絡バスで移動する国際線は、2025年度完了を目指して国際線旅客ターミナルの増改築工事の真っ最中!

建設中の第2滑走路が供用を開始する2025年度に国際線ターミナル北側等を増築して、ターミナルの床面積を現在の約2倍になる13万6,000㎡に拡張。あわせて免税店エリアを現行の約4倍である約6,000㎡に拡充する予定です。

また、北側へコンコースを延伸させていくことで旅客機への搭乗橋を現在の6基から12基に倍増させる計画で、将来は将来は東アジアトップクラスの国際空港を目指しています。

■福岡空港国際線ターミナル増改築工事の概要

◎国際線ターミナル床面積
現行:新築時延床面積約 7万3,000㎡⇒計画:増改築後延床面積約13万6,000㎡
◎空港ターミナル旅客搭乗橋
現行:6基⇒計画:12基
◎免税店エリア
現行:約1,500㎡⇒計画:約6,000㎡
◎国際線から国内線への移動時間(シャトルバスの専用道)
現行:15分⇒計画:5分
◎立体駐車場の整備(駐車場台数)
現行:897台⇒計画:約1,300台

▶詳しくは「福岡空港国際線ターミナル増改築工事」記事をチェック

20以上の直行便がある福岡空港国際線!再開後のおすすめ路線

それでは、改めて福岡空港国際線からの直行便にフォーカスしてみましょう。

コロナ禍前は、ハワイ・ホノルルやフィンランド・ヘルシンキ(夏期)を含めて21路線の直行便が運航していました。2022年11月には12の空港に運航再開され、新規就航した航空会社も数社あります。

11月1日〜30日の月間では、1往復を1便と数えると969便、片道(往路もしくは復路)を1便と考えると、なんと1938便が運航していることになります。これはコロナ禍以前の60%程度の回復とのこと。


▶福岡空港の11月の運航状況についてはこちら

ちなみに取材当日の11月1日は、外国人旅行者向け“Welcome back to Kyushu”キャンペーンの初日だったため、JR九州や西鉄、九州観光機構と福岡空港スタッフが、外国人旅行者にプレゼントを配布するなどのお出迎えイベントを開催中。

この日も外国人旅行者で賑わっていました!(このキャンペーンは外国人に九州観光機構のSNSのコメントを書き込んでもらい、抽選でプレゼントするもの)


一番右の西鉄バスの公式キャラクター「ババ・バスオ」の横にいるのが、シンガポールからのお客様。日本は4回目で九州は初めて、10日間をかけて九州をくまなくまわってくれるそうです

■福岡から海外へのススメ

福岡から海外へ行くと実感するのがその近さ。韓国、運航再開すれば上海など中国の都市、タイなどの東南アジアへは、東京に比べて約1時間ほど飛行時間が短く、到着することができます。

福岡空港から韓国・釜山は約50分、中国・上海は最短1時間45分、台湾・台北で最短約2時間35分。タイ・バンコクも約6時間と、福岡から大阪と釜山、福岡から東京と上海、福岡から北海道・千歳と台北はほぼ同じ時間というアクセスの良さです。

▶福岡空港から直行便が出ている各都市の魅力はこちら

私自身も大阪、東京への出張も好きですが、ソウルや上海に行くほうが身近に感じていました。私の友人も、福岡で前泊して海外へ出発、あるいは福岡空港に帰国して、福岡に一泊している人も。

もしくは、海外の前後に福岡を入れて、福岡で一息いれて出発、そして帰ってきて美味しいものを食べてリラックスして帰るのもおすすめ!

特に、タイなど東南アジアからの帰国便は、朝8時頃に帰着するものが多いので、ゆっくり朝から福岡を満喫できますよ。

■ズバリ!福岡空港国際線おすすめ路線ベスト3

それでは、福岡空港から今おすすめの行き先はどこなのか。私が旅行先の水際対策と、福岡空港から運航再開や新規就航した直行便の本数が多い都市を総合的に判断して、おすすめ路線ベスト3を提案します。

第1位 バンコク(タイ)

タイでは、2022年10月1日よりコロナウイルスによる入国規制を撤廃。ワクチン接種証明書や陰性証明書不要で入国できます。つまり、コロナ禍前の何もない状態で旅をすることができるということですね。

2022年11月18日現在、3つの航空会社が直行便を運航。2022年7月に新規就航したLCCの「タイ・ベトジェットエア」がバンコクのスワンナプーム空港に毎日運航、同年10月に新規就航したLCCの「タイ・エアアジア」はドンムアン空港に週4便、10月に運航を再開した「タイ国際航空」はスワンナプーム空港に毎日運航しています。

LCCのコストパフォーマンスの髙いサービスやフレンドリーな雰囲気から、ビジネスクラスのおもてなしまで、自分の好みにあわせてセレクトすることができるし、プーケットなどの各地への乗り継ぎも便利です。


トムヤムクンだけでない!バラエティにとんだタイ料理を堪能


ワット・ポーの涅槃像


バンコクの夜はスカイバーへ。「レッドスカイ」を上から撮影しています

バンコクではなんといってもタイ料理を堪能しましょう。屋台のようにカジュアルに楽しめるところから、ミシュラン掲載もされるタイ料理レストランもおすすめです。ビギナーなら、タイならではの寺院めぐりは一度体験してみてください。

そして、夜が楽しいのも魅力のひとつ。スタイリッシュにバンコクの摩天楼を見下ろすスカイバーもよし、地元タイ人にも人気のナイトマーケットに足を運ぶのもいいですよ。スパにタイマッサージと癒やしのメニューもいっぱい揃っています。

タイに行くなら、帰り1泊は夜中に出て朝に福岡空港に戻る機中泊になりますので、現地で最低2、3泊は楽しみたいですね。3泊1機中泊で、4泊5日の日程となります。

タイ・バンコク旅行 おさえておきたい3ポイント

☑福岡国際空港からのフライト時間:約5時間
☑時差:マイナス1時間
☑初めてでも満喫するなら:3泊4日(2泊+1泊機中泊もあり)

▶バンコクの観光基本情報はこちら
▶タイの旅レポートはこちら

第2位 韓国・ソウル

11月1日より、日本を含む8か国・地域でノービザで入国できるようになった韓国。ノービザでの入国の際は、出発72時間前までのインターネット登録(K-ETA)が必要です。なお、検疫情報事前入力システム(Q- CODE)は引き続き登録を推奨されています。今のところ隔離期間などないので、渡航しやすいですね。

福岡空港からのソウルへの直行便は、なんと7つの航空会社が運航し、「ジンエアー」「ティーウェイ航空」「チェジュ航空」「エアプサン」「エアソウル」「大韓航空」「アシアナ航空」が毎日運航しています。

多彩な魅力を持つエアラインから空の旅をセレクトすることができます。福岡の人にとって、韓国は飛び立って1時間ほどで到着する、本当に近いお隣のような旅先です。その証拠として、福岡のまちには、多くの韓国人旅行者が楽しそうに散策しています。


サムギョプサルが山盛りに


景福宮の衛兵交代式


韓国伝統の家屋の中に雑貨ショップやカフェが並ぶ益善洞(イクソンドン)

焼き肉、タッカルビ、ビビンパなどのイメージが強い韓国料理ですが、多種多様なメニューがあり、専門店も多いです。狭い路地で開店している個人の食堂から高級店までありますが、同じ料理のメニューを出す飲食店が集まっているエリア(通り)も多く、自分のお気に入りを探していきましょう。

K-POPや映画やドラマで興味を持った方も多いと思いますが、ソウルでは、景福宮や徳寿宮などの観光名所、古い町並みや住居(韓屋)の中に雑貨や飲食店が集結した北村(ポクチョン)や益善洞(イクソンドン)などもおすすめです。市場や、夜まで買い物が楽しめるファッションモールなどショッピング好きにはたまりません。
 
▶ソウルの観光基本情報はこちら

福岡空港からは他に釜山、大邱(テグ)へも直行便があります。特に釜山は、博多港から3時間で行く高速船やフェリーも出ており、さらに身近な都市です。

▶釜山の観光基本情報はこちら
▶大邱(テグ)の観光基本情報はこちら

ソウルに行ったなら2泊はしたいところ。便によっては実際の滞在時間が短くなるパターンもあるので、注意して予約をしましょう。リピーターになると、1泊あるいは日帰りの弾丸ツアーで堪能する人もいますが、可能ならば余裕をもって楽しみましょう。

韓国・ソウル旅行 おさえておきたい3ポイント

☑福岡国際空港からのフライト時間:約1時間
☑時差:なし
☑初めてでも満喫するなら:2泊3日

第3位 ベトナム・ハノイ

海外観光客全面受入再開をスタートしているベトナム。日本からはビザ(査証)が必要なく(最長15日間)、入国前のPCR検査も必要なく、入国前・入国後の検査、隔離措置が不要となっています。入国時は、1万米ドル以上の医療保険加入が必要ですが、ほぼコロナ禍前の制限のない状況です。
 
福岡からは首都のハノイへ、「ベトナム航空」が週4便、「ベトジエットエア」が週3便運航しています。人気のホーチミンにも直行便がありますが、ハノイのほうが便数が多いので、計画がたてやすいです。

ハノイは政治の中心でありながら、のんびりとした雰囲気があり、旧市街などどこか懐かしい雰囲気の街並に魅了されます。

中心部に見どころが凝縮されていて、旧市街と呼ばれるハノイ36通り、ベトナム王朝の王城跡「タンロン遺跡」や巨大な市場「ドンスアン市場」、市民の憩いの場であるホアンキエム湖周辺などで、散策、雑貨やカフェ巡りがおすすめです。

世界遺産のハロン湾ツアーもハノイからオプショナルツアーでいけますよ。


これぞベトナムという感じの旧市街


ひときわめをひくオペラハウス


世界自然遺産のハロン湾

帰り1泊は夜中に出て朝に福岡空港に戻る機中泊になりますので、現地で最低2、3泊は楽しみたいところ。3泊1機中泊で、4泊5日の日程となります。

▶ハノイの観光基本情報はこちら

ベトナム・ハノイ旅行 おさえておきたい3ポイント

☑福岡国際空港からのフライト時間:約5時間20分
☑時差:マイナス2時間
☑初めてでも満喫するなら:4泊5日(機中泊1泊)

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編集者
帆足 千恵
福岡のタウン情報誌の編集者として1990年代から海外30カ国、60エリアを取材し、世界の旅行情報を発信。2001年より外国人旅行者向けの編集制作や企画、調査、マーケティング、プロモーションを行い、九州インバウンドのパイオニア的な存在。2020年4月 海外旅行情報サイトを公開予定。

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