【中華そば かなで〜煮干編〜】 「万人受けはしません!!」な、どろ煮干しZERO
今回「魚介スープ」をテーマに食べ歩いていて最後に出逢ってしまった「運命の一杯」ともいえるのが、福岡市東区多の津に2022年3月オープンした「中華そば かなで〜煮干編〜」で土・日限定メニューとなっている、どろ煮干しZERO。
入り口の自販機にはこんな説明が…
・「ZERO」とは調味料を全く使わないという意味です。
・塩分は煮干し等乾物由来のみ
・万人受けはしません!!
どれも魅力的なフレーズ。とくに「万人受けはしません!!」に惹かれ、1000円札を投入して食券購入。
券面には「どろ」と書かれていました。
ラーメンを待っている間、水を飲もうとマスクを外すと鼻腔をくすぐるのは店内に立ち込める煮干しの香り。
なんだか落ち着きます。卓上には濃縮プーアル茶があって、水と割って飲む仕組み。
食後に飲むと脂分をすっきり流してくれるだけでなく、脂肪分の吸収を抑えたり、分解を促進したりという効能もあるようです。
さて、運ばれてきました「どろ煮干しZERO」。
先ほどにも増して煮干しの香り、さらに岩のりのふわっとした磯の香りが食欲をそそります。
レンゲでスープを掬うと、まさにどろっとした粗漉しした感じ。いかにも濃そうな感じがします。ところが、口に含んでみるとこれが驚くほど穏やか。そうです、
・塩分は煮干し等乾物由来のみ
と書いてあった通り、刺激的なしょっぱさも醤油の甘さ辛さもありません。
綺麗に盛り付けられた中太ストレート麺がほどよくスープを纏います。
ときどき一緒についてくる刻み玉ねぎや、柚皮の風味もいいですね。
もうひとつ、特徴的なのがこの分厚いチャーシュー。
長崎・卓袱料理で知られる、角煮まんの具で使う肉のような、ずっしりとしていて柔らかくトロトロの豚バラ肉は、箸で持ち上げていると今にも崩れそう。フランス料理の「ポー・サレ」(塩漬けした後で煮込む)手法を応用したものだそうです。肉から出る塩味が、塩分が少ないスープとうまく調和していました。
レギュラーメニューは「淡麗煮干そば」「麻辣坦々麺」「煮干まぜそば」。
ほかに夏ならではの冷製メニューもあるそうで、詳しくはお店のインスタグラム(※)をご覧ください。
【中華そば かなで〜煮干編〜】
■TEL:092-402-2872
■住:福岡市東区多の津4-8-7 サークレイトビル2F[MAP]
■営: 11:00〜16:00・17:00〜21:30
■休:火曜日