福岡市はファミリー向け第1位、大型ファミリー向け第3位
アットホーム調べ<平均募集家賃 前年同月比上昇率トップ3> ※カッコ内は2024年9月の平均家賃(画像提供:アットホーム)
不動産情報サービスのアットホーム株式会社(東京都大田区、鶴森康史社長)は2024年10月24日、全国の主要13エリアにおける居住用賃貸マンションの募集家賃動向の調査結果を発表した。
同発表において、50平方メートル~70平方メートル以下の「ファミリー向き」賃貸マンションの平均募集家賃における上昇率で福岡市は、前年同月比で11.6パーセント増であり、全国の主要13エリア中でもトップだった。
また、同70平方メートル超の「大型ファミリー向き」マンションでも福岡市は、10.9パーセント増となっており、大阪市、京都市に次ぐ第3位となっている。
アットホームによる動向調査では、居住用賃貸マンションを30平方メートル以下の「シングル向き」マンション、30平方メートル~50平方メートルの「カップル向き」マンション、50平方メートル~70平方メートルの「ファミリー向き」マンション、70平方メートル超の「大型ファミリー向き」マンションの4分類している。
調査対象のマンション家賃は、アットホームの不動産情報ネットワーク上において、消費者向けに登録・公開している、居住用の賃貸マンションの募集家賃である。
調査・分析については、アットホームラボ株式会社(東京都千代田区、大武義隆社長)が、委託を請けて担当した。
なお、家賃については、入居者が1カ月間に支払う賃料および管理費・共益費などを指す。
今回の調査対象である全13 エリアは次の通りとなっている。
首都圏(東京23区、東京都下、神奈川県、埼玉県、千葉県)、札幌市、仙台市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、広島市、福岡市。
アットホーム調べ『2024年9月 全国主要都市における賃貸マンションの平均家賃(面積帯別)』(画像提供:アットホーム)
福岡市の大型ファミリー・マンションの家賃は10年で1.5倍
アットホーム調べ(画像提供:アットホーム)
2024年9月の福岡市における居住用賃貸マンションの募集家賃動向の調査結果では、「シングル向き」マンションは前月比1.1パーセント増の平均家賃5万3,178円、「カップル向き」マンションは同0.1パーセント増の同8万45円、「ファミリー向き」マンションは同0.7パーセント増の同11万1,156円、「大型ファミリー向き」マンションは2.9パーセント減の同17万7,771円だった。
つまり、前月比では、「シングル向き」「カップル向き」「ファミリー向き」の各マンションはプラスだった半面、「大型ファミリー向き」マンションはマイナスだった。
一方、前年同月比においては、「シングル向き」マンションは前年同月比4.0パーセント増、「カップル向き」マンションは同4.5パーセント増、「ファミリー向き」マンションは同11.6パーセント増、「大型ファミリー向き」マンションは同10.9パーセント増であり、全分野のマンションにおいてプラスだった。
居住用賃貸マンションにおける平均家賃の推移としては、2015年を100とした場合、10年後となる2024年9月時点の増加率も明らかにしている。
「シングル向き」マンションは10年間で118.7、「カップル向き」マンションは同120.3という伸びだった。その一方、「ファミリー向き」マンションは同140.2、「大型ファミリー向き」マンションは同154.0となっている。
つまり、「シングル向き」マンションと「カップル向き」マンションの募集平均家賃は最近10年間で1.2倍前後という着実な伸びだった。
これに対して、「ファミリー向き」マンションと「大型ファミリー向き」マンションは、それぞれ1.4倍、1.5倍と大きな伸びを示している。
アットホーム調べ(画像提供:アットホーム)
参照サイト
アットホーム株式会社『【家賃動向】全国主要都市の「賃貸マンション・アパート」募集家賃動向(2024年9月)』
https://athome-inc.jp/wp-content/themes/news/pdf/chintai-yachin-202409/chintai-yachin-202409.pdf